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娼年感想(⚠ネタバレ込)

何だか今夜は映画が見たい気持ち🥺
などと軽い気持ちでTwitterで見たい映画候補を並べ投票して貰った結果
娼年が1位だったので見ました。

圧倒的な投票数です。

ひたすら濡場

先にお伝えしたいのは、これは誰かと一緒に見る映画ではなくて1人で淡々とニチャアとしながら見る映画です。なるほど、R18指定。
明日我が子達がアンパンマンを見るであろう、リビングのテレビで流すにはちょっとごめんねの気持ち。
そのくらいひたすら濡場です。

娼夫という仕事に誇りを持てるのか

初めてのお客さんはまるで試されてるような感じでしたが、上手いこと型にハマりトントン拍子に出世していく主人公(松坂桃李)なんですけど、
もちろんその後のちょっとアブノーマルな嗜好のお客さんにも律儀に対応してるゆえだとは思います。
ただ、えらい出世スピード早くない?
こんな天職みたいな事ある?
挫折や失敗みたいな物が一切なくて、
ガンガン伸びていきます。

そのため彼の苦難みたいなものは全然わかりません。
彼もまた歪んだ性を求めている1人なので。
歪んだ性に合っている仕事ではあったのでしょう。

同じく歪んだ性を持つ人気キャストがいるんですけど、その東(猪塚健太)の存在が私の性癖でした。
東の言葉に「大事なところに行く前にどれだけ舐めるか 」みたいな言葉があるんですけど、
これは今後何かあった時に思い出したいですね。

東のケツが目の前にある状態で、
いきり立つ事ができるのは最早才能でしょうね。

売女の子は売女

ここからクライマックスゴリゴリのネタバレしたいんですけど、御堂さん(真飛聖)はまさかの元娼婦でエイズに感染しているという。
私は御堂さんはただのミステリアスな雇用主のまま進むと思っていたので、まさかここにロマンスが生まれるとは思ってませんでした。
容赦ねぇな松坂桃李!!!
そして自身の歪んだ性を植え付けたお母さんも、実は娼婦だったというとんでも展開。
嘘でしょ?
そんなん子ども歪むに決まってんじゃん!と、
今現在母である私は思うのですが、
何かまるで誇りある仕事のように描かれるんですね。

なるほど原作は石田衣良。
私の中の石田衣良は「シューカツ!」のイメージが強くて、大学生に向けたお仕事案内所的な感じなんで、
まぁ娼夫もお仕事として紹介するのはアリかな?アリなの?アリですね。

つまりこれはお仕事の映画

上述した通り、お仕事の映画なんですね。
こういう仕事はどうやって就くのか、
どのような仕事内容なのか。
何なら作中で給料まで教えてくれます。
最初のセックスは1万5000円スタートでしたが、
最終は大学生のひと月のバイト代くらいまでいきます。
大学生が手にする扶養範囲内でのバイト代は大体7万円くらいでしょうか。
1回7万円のセックスが出来るようになったんだね桃李くん。
誰にでもおっ立てないといけない、職人技と天性の能力が必要な仕事ではありますので、今後彼のプレミアはどんどん上がることでしょう。

仕事映画なのは思いを寄せていた、御堂さんが亡くなってからも仕事を継続している事からわかります。
色恋情緒で就いた仕事だったのならば、御堂さんがいなければ続ける必要もありません。
本当に彼にあった仕事だったんだね、良かったね。

例えば「半沢直樹」とかは銀行員のなり方、仕事内容をドラマチックに描いたものですが、
「娼年」は娼夫のそれを描いたものなのでしょうね。

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