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「運命と引き寄せ」について

↓前回の記事で運命論について書きました。
未来は不可避である。

これについて、今回もう少し分かりやすく書いてみようと思います。

哲学では、運命論と自由意志についての議論が重ねられて来ました。

運命は決まっているけど自由でもある。
一体どっちなのか?

「運命論」と真反対に位置するものに、「引き寄せ」と呼ばれるものがあります。

昔から「引き寄せ」という言葉は使われていましたが、一時期「引き寄せの法則」としてブームになりました。

なぜ、ブームが去ったのでしょうか?

「引き寄せ」は、自分が強く願うことは叶う、という思考法です。

ワクワクしながら、強い願いを持ち続ければ願いは叶いやすい、と言います。

しかし、プラス思考には思いのほかパワーがいります。
人間は、ネガティブに考える方が楽だからです。

ポジティブに考えようとしても、ネガティブな思考がすぐに邪魔をしてきます。

「願うだけで、上手く行くはずなんてないよ」
ちょっとやってみて、上手く行かないと、すぐに諦めて願うことを止めてしまいます。

わたしの持論を言わせてもらうと、「運命」も「引き寄せ」も、どちらもあると思っています。

例えば、ある引き寄せの本に、こんなことが書かれていました。

「天災などの自分ではどうしようも出来ないことは引き寄せられない」

もちろん神でもない限り、天災は引き寄せられません。だけど、ちょっと待ってください、天災に遭遇しない選択肢も考えられるんじゃないの?と思ってしまいます。

しかし、当然天災は予知できないため、阪神大震災や東日本大震災などではたくさんの人が亡くなっておられます。

つまり、自分が引き寄せたわけではなく、運命だったとしか言いようがありません。

あの時、もしも自分が引き止めていたら回避出来たんじゃないのか?とつらい後悔に苦しむ人が大勢いたんじゃないかと思います。

しかし、死ぬほどつらくても、現実を到底受け止められなくても、起こった事を運命として受け止める以外に前を向いて生きる術がありません。

天災ではなくても、

交通事故で亡くなられた人
突然の病気で亡くなられた人
自分勝手な人間に殺された人

みなさん死にたくて死んだわけではなく、運命としか思えないのです。

自分では回避出来なかった。

自分の力では回避出来ない出来事を運命と言います。
それは天災や事故、病気だけではありません。

生んでくれた親や兄弟
生まれた環境
生まれた時代
生まれた身体
生まれた性格

これらも回避できない運命です。

しかし、ここで大事なことは、自分の持ち駒でどう勝負する(生きる)かは自由(自分次第)である、ということです。

人が生きていくために希望は必要です。
未来は幸せなものでありたい、と誰もが願うことです。

しかし、思う通りに行かない事の方が多かったりするのも人生です。

わたし自身、引き寄せは何度も体験してきたので、疑う気持ちはないです。

良いことも悪いこともどっちもあります。
営業の仕事では特に感じました。
もうほとんど確信していました。

不思議な出会いは幾つもありました。
ムズムズするような予感みたいなものもありました。
朝起きると毎日ワクワクしていました。
仕事を楽しむコツを無意識に掴んでいたからだと思います。

営業の仕事は本来かなりシビアなものです。
売れなければ辞めざるを得ませんし、会社が許してくれません。

わたしは商品を売ることから気持ちをシフトしていました。それは意識的であり無意識でもあったように思います。

良いことしか起こらない、と思っていました。そう言う気持ちのポケットにいったん入ることが出来ると、良いことが続けて起こります。

売り上げトップが続き、管理職になり、営業所の責任者にもなりました。

その逆に、ネガティブの渦の中に入ってしまうと、嫌なことばかり起こります。

引き寄せには、ちょっとしたコツがあります。それは、気分を良くする材料を常日頃から探すクセをつけることです。

しかし、すぐにマイナス材料を探してきてプラス思考の邪魔をしてしまいます。

自分でも気がつかないうちに悪いことを呼び寄せてしまっているのです。
この事に気づいてない人がほとんどです。

運命と引き寄せは同じ次元に存在しています。

わたしの人生にも回避出来なかったつらい出来事がありました。
つらくて神経が参ってしまい、ほんとに苦しみました。

しかし、後悔しても今さら何も出来ません。
自分が引き寄せたからあんなことが起こった、と考えると生きるのがつらくなります。

自分では回避できなかったことは、運命と受け止めて、気持ちが前向きになることを探していく事が、幸せに生きていくコツだと思います。


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