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「六人の嘘つきな大学生」(浅倉秋成)

面白そうなタイトルと不気味な表紙に惹かれて購入しました。
内容は予想とは違いましたが、いい意味で裏切られました。

あらすじ
飛ぶとりを落とす勢いのIT企業「スピラリンクス」。
この会社の入社試験の最終面接に残った六人の大学生。
最後の試験は、「誰が一番内定者に相応しいか」を自分たちで決めるというグループディスカッション。
しかし、謎の封筒によって、参加者たちは混乱の渦に巻き込まれていく。
誰が犯人なのか?
そして、誰が内定者となるのか?

写真:六人の嘘つきな大学生

感想
誰かがレビューで書いていましたが、この本の存在自体が「嘘」ではないかと。
読了後には、なんとなくその意味が分かります。
「嘘」と言っても、悪い嘘、良い嘘、どうしようもなくついた嘘など種類がありますね。
そんな「嘘」によって、読者は見事に騙されるわけです。

帯にある通り「ただのミステリではない」ですね。
確かにミステリ要素はありますし、なかなか楽しめました。
しかし、この本の真髄は、「人の一面だけを知ったからといって、その人の評価は決まらないし、決めてはいけない。」ということのような気がします。
人には色んな側面があって当たり前です。
自分にとって良い人、悪い人、付き合いたい人、付き合いにくい人。
周りの人をもっと俯瞰で見ることができたら、また違った人付き合いができると思います。

よかったら私の書斎をご覧ください。(ブクログへのリンク)

ご覧いただきありがとうございます。
コメントしていただけると嬉しいです。

素敵な本に出会えますように。

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