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「小学生の矯正治療、9割はいらない」とは言ってもこれは治そう!

では、残りの1割は?

① 萌出障害

何かが原因で、ホントなら生える年齢なのに、歯が生えてこないもの。
ベスト3は 上顎1番、上顎3番、上顎6番です。

上顎1番 だいたい 男子7歳2か月、女子6歳11か月 で生えるが…

図4


上顎3番:だいたい 男子11歳0か月、女子10歳3か月 で生えるが…
 レントゲン写真を撮らないと見えないので、10歳頃には確認を!

犬歯

上顎6番:だいたい 男子7歳3か月、女子7歳1か月 で生えるが…

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以上の3か所は、個人差はありますが
この年齢を過ぎて生えていない場合は歯医者へ GO!
引っ張り出す矯正治療を始めたほうがいいでしょう。

日本小児歯科学会:日本人小児における乳歯・永久歯の萌出時期に関する調査研究 II.小児歯科学会誌.57:363-373,2019.


② 咬合性外傷 

咬む力が暴力的に働いて、自分の歯を傷つけるというもの

の


下の前歯の歯ぐき、高さが違いますよね。
ぐらついていることもあるので、これは即治療しましょう!
どんどんひどくなることもあるので…

③ 開咬

奥歯では咬めるけど、前歯で食べ物をカット出来ません。
硬いものを食べられないことが多いようです。
ただこの開咬、
単体で発症していることは少なく、
開咬付きの出っ歯
開咬付きの受け口
凸凹付きの開咬
骨格性の開咬 などバリエーションが多いのが特徴です。

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さらに、舌の悪い癖をもっている子もいます。
症状に応じた対処方法が必要なので難しいです。

以上、やらねばならない小学生の矯正治療は3つだけ。
ポイントは「〇〇が治ったらおしまい」というゴールを明確にすること。
治療期間は1年前後にすること。
ズルズルやるとゴールが曖昧になるし、💰もかさむから注意しましょう。

#歯列矯正 #歯科 #エッセイ #忖度



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