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月の引力と瞑想

2000年前に書かれた中国最古の医学書『黄帝内経(こうていだいけい)』には既に「人体は月の満ち欠けからの影響をうけている」と記されています。

当時の治療法についても『天と地にはその巡り方に法則がある。その天光(太陽・月・星)に合わせるべき』とあります。

太陽については、1年を太陽の位置で分ける二十四節気があり、それに従った体作り、経絡への刺激法、鍼の刺し方があるそうです。

アーユルヴェーダでも中国医学でも自然界の5つの元素、すなわち空、風、火、水、地の流れや組み合わせをとても重んじています。

イスラム文化圏に古くから伝わるユナニー医学でもそれは同じ。
人も自然の一部なんだ、という考え方は今にも通ずるものです。

そして月の引力は潮の満ち引きを促すほどの大きなエネルギー。

意識する事で自然の流れを体感してもっとハッキリと体の声を聞けるといいなと思います。

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私は月に2回オンラインで瞑想会をしています。そこでのお話しをシェアします。

新月→満月

(生活習慣を見直す時)

満月に向かって、少しずつ体のエネルギー(気)が増えて、身体の活性化が始まっていきます。

月が満ちていく時期は体調を整え、リラックスする時間を意識的に作るようにしてみましょう。

私たちの脳は 頭蓋骨の中でお豆腐のように周囲を脳脊髄液に守られています。

(脳脊髄液は一日に500ccもつくられ、脳の部屋(脳室)、脊髄周囲、脳の表面を循環し、最後に頭頂部の静脈に吸収されまるんですね)

水分ですから月の引力や気圧の影響を受けます。もちろん血液やリンパ液も。

体液やホルモンの潤滑な流れを保つためにも、筋肉をこわばらせない、リキまない、リラックスの時間を大大切に。



満月の時

(身体が活発化するタイミングは空回りに注意)

満月は『収穫」のイメージ。
エネルギーがピークに達し、血液の巡りもよくなり、栄養や酸素などが体を巡り循環も活発化されていくのを感じます。

*ただしエネルギーが充満しているので、チカラが有り余って空回りをしやすい。

甘いもの、脂っこいもの、アルコールなどが欲しくなる時期でもあって『むくんで太る』…😅そんな時期とも言えます。

アロマテラピーなどを取り入れてエネルギーを上手に逃すのが良いようです。

どうしても甘いものを食べたい時は 利尿作用、女性ホルモンを増やす作用がある小豆(あんこ)をお勧めしています。



満月→新月
(デトックスを心掛ける)

満月でエネルギーが充満し、活発に活動した後は“回復”を意識。
エネルギーは波であり、常に同じ状態ではありません。使いたい放題に使っていては枯渇します。

エネルギー不足は栄養、睡眠、そして不要な物のエネルギーをデトックスなどしてリカバリーしていきます。

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〈脳と腸の密接な関係〉

生物の進化の過程において、腸が先、脳は後、から発生し、腸が脳を創った、と言っても過言ではありません。

そんな意味からも腸を整える事は大事。

…腸を整えるとは要するに
腸内細菌の働きを助けると言う事。

食べ過ぎ飲み過ぎを避け、腸内細菌のの好む発酵食品を食べ、そして良く寝る…適度な運動で腹筋を鍛え、(便秘防止のためにも)腸のぜんどう運動をフォローする、などなど。

デトックスといえば肝臓、腎臓もとても重要。体調の良し悪しはここで決まるわけです。健康な肉体にこそ健やかな霊性が宿るわけですしね。


体内の環境と鎮静を意識する事で 解毒も進みエネルギーも高まります。

呼吸法を取り入れて更に循環を活性化すると セロトニンが出やすくなりセロトニンがメラトニンに変わり質の良い眠りがもたらされます。


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サンカルパ、あるいはヨガニードラと呼ばれている瞑想があります。

眠る前にすると、とても効果的です。
眠りよりも身体に癒しをもたらす、なんて言われています。そのまま眠ってしまってもOK。

瞑想の誘導をしていると、お腹がポカポカになってきます。腸内細菌に心地よい響きが届いているんだな、なんて思っています。



お盆過ぎあたりから
エネルギーが切り替わる時期です。
残暑のキツイ時期でもあり、心も体もバランスを取りにくくなります。

一日のうちに 数分でも呼吸をコントロールしたり、瞑想の静かな時間を持つ事で こだわりや執着を軽くできます。

余計なリキミを手放して
上手に季節の変わり目を
過ごしたいですね。

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