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落ち込んだら思い出したい、広報PRパーソンのハッピーな特権7つ|広報Tips

お久しぶりです。青柳です。昨年も参加したこのアドベントカレンダーに、今年も参加しています。

さぁ、いよいよ2021年も残すところあと一ヵ月。何もかもが不確実な日々の中で、情報発信に関わる皆さま、月並みですが本当にすごいと思います。いやあよくがんばった!

私自身もいろんなことがありました。
嫌になったときも、全部無視して山にこもりたくなるときもありました。
でもそんなとき、深呼吸してちょっと踏ん張ってみるとまた違う景色が見えてきたのも確か。

今日はそんな日々を通じて見えた広報・PRという仕事のハッピーな特権と、そこにある面白さについて書いてみようと思います。年末なのでテンション高めにいきますよ。Let's go!!

1. 愛する組織や商品・サービスの魅力を言語化していけること

「魅力」って簡単に言えますけど、これを伝わるように言語化するのってすごく難しいですよね。
でもその難しさと日々向き合いながら一つ一つ言葉を紡いでいくと、いつの間にか輪郭が縁取られて。
以前は自分たちにしか見えていなかった魅力を、たくさんの人に伝えられるようになっていたことに気づく時が来ます。

「ここが伝わってないんだよ…」
「見てくれた! 連絡くれた! 問い合わせあった!」に繋がったとき、
「私天才!」と心の中でガッツポーズをしている広報さん。同志です。

この嬉しさを実感できるのは、間違いなく私たちのハッピーすぎる特権だと思います。乾杯!!

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2. 半分社会にはみ出しながら仕事できること

私が広報・PRの仕事をする上で常に心がけているのは「組織に染まりすぎないこと」。どんなに居心地がいいチームでも、半分社会にはみ出して客観的な視点を忘れないように生きるようにしています。
これ、意外と難しいんですが、、今年もそのスタンスを崩さずに生き延びることができました! ひゃっほう、一匹おおかみ万歳!

世の中の声や空気をキャッチして、華麗にトスを上げていく私たち。時には社内や経営陣に提言だってしていく必要があります。
「特命係」的な位置付けだなぁと思ってる広報さんもいるんじゃないかと勝手に推察しています。

外から見ればつよつよキラキラに見える良さげなチームの中にも、一つや二つは見て見ぬふりを決め込みたいこともあるでしょう。
「広報は組織の良心であれ」とどなたかもおっしゃっていました。
清濁を併せ呑みつつ、対峙する「社会」にどう向き合うかを常に考えている。そんな立場で働いてる私たちって、最高に大人。めちゃくちゃクールです。

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3. 誰よりも経営に近づける(可能性がある)こと

最近ではPRの価値を正しく理解してくださる経営者が増えてきて、宣伝担当としての役割を超えてコミュニケーション全体の戦略的な設計を一緒に考えていけることが多くなってきました。

責任もその分重くはなりますが、役員でもないのにこんなに経営に近い部分で働ける環境って、意外と他にないのでは? と思います。

新サービスに込めた思いや事業戦略をはじめとして、社内外向けの媒体の取材時や採用インタビューで語られるいろんなこと。
これだけトップの「頭の中」を日々身近で感じることができる仕事ってかなり稀有だと思います。
広報さんの多くが、「うちの代表はこういう想いでやっていて……」と熱量を持って語ることができますよね。
ちょっとした文章ならゴーストライティングできるくらいにまで、その考え方をインストールしている方もいるのでは?

芸能人のマネージャーのようでもあります。黒子に徹しながらそんな風に働ける私たちのポジション。こんな仕事って他にあります? やばくないです?

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4. 社内の人たちに光を当てられること

社内広報。うーん良い響き!

メディア掲載やマーケティング視点での貢献をしていないとなんとなく気後れしてしまうような時期が私にもあったのですが、個人的にはこの領域こそ、組織の総合的な基礎体力に貢献する重要な部分だと思っています。

「組織は人なり」という言葉にも表れている通り、魅力的な人が集まってきたくなる組織を作ること、そして働く人たちが愛着を感じてくれる組織を作ることが永続する企業を作るための必須条件の1つ。
そこにコミットできる社内広報が、面白くないわけがない!!

中でも私が大好きなのが、社内外問わず、会社に関わる人たちにスポットライトを当てること。

キラキラしたオフィスや充実した福利厚生なども(あるなら)もちろん魅力の1つにはなると思いますが、やっぱり仕事の楽しさややりがいを決めるのって一緒に働く「人」ですよね。

でも、シャイな私たちはなかなか職場で自己開示するタイミングを掴めない。ここで社内広報の出番なわけです。

コロナ禍で従業員同士のコミュニケーションのあり方や、エンゲージメントの上げ方を再考せざるを得なくなりました。そんな時、私たちが持つスキルが組織の底力を上げることに貢献できると思うと、とてもワクワクしますよね。

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5. 企画の幅に限界がないこと

プレスリリースや取材企画書、サイトにLPに社内イベントにオウンドメディア……。大手広告代理店勤務の友人にドン引きされるくらい、私たちは日々「企画」を考えています。その幅は非常に幅広く、限られた予算の中でどこからどこまでやればいいのか途方に暮れることも。

でも、他社の取り組みや成功事例を見ていると、むしろやらないことの機会損失を強く感じて、使命感に駆られる。
そんなパッションあふれるあなたに、私は非常に親近感を覚えます。今日も「これ、今やらなくていつやるんですか」と、とあるプロジェクトの定例会議で鼻息を荒くしてきたところです。

タスクが渋滞してくると「なんでこれやるって言っちゃったんだろう……。」と過去の自分にお説教したくなることもあるのですが、それでも、戦略や組織の発信したいメッセージにバチっとはまった企画ができて、ちゃんとやり遂げられた時の充実感や達成感はものすごいものがあります。

そんなふうに、企画の幅に限界がないところも、PRの面白いところ。

日々発表されている他社のプレスリリースを見ているだけでも、「自分たちもこういうことをやってみたいなー」とか、「こんなことができるような組織に育っていくといいな」とか、妄想は尽きないですよね。これだけでおかず無しでご飯食べられる。

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6. これから一緒に働くかもしれない人にラブレターを出せること

一時期と比べるとブームは一段落した感じはありますが「採用広報」も考えてみたら不思議なポジション。

私が広報としてのお仕事をスタートした頃は、求人活動といえばまだまだ大学やハローワークに送る求人票や転職サイト、エージェント経由での募集がほとんどで、ウォンテッドリーのような、コンテンツ重視の採用支援サービスを使いこなしている企業は都心部の一部の企業だけでした。

でも今や、採用コンテンツを充実させることは企業コミュニケーションにおいてかかせない仕事になってきたと思います。

要するに、これは一緒に働きたい人に素直で誠実なラブレターを出せるかどうかにかかっている、というだけの話なのではないかと思うんです。

・こんな未来をあなたと見に行きたいです。
・あなたのこんなところが好きです。
・あなたが必要なんです。
・I need you…!!!!!

こんな率直なラブレターを、未来の仲間たちに送ることができる。
彼らが安心して決断できるように、ブラックボックスをつくらない。情報はわかりやすく整理して用意しておく。
どちらも愛です。
そうか。採用広報は、愛に溢れているんですね。だから自動的に与えるマインドになるんだな。

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7. 株価や資金調達にも貢献できちゃうかもしれないこと

大型の資金調達案件、増えましたよねー。
いろいろな捉え方があると思いますが、個人的にはどんどんやったらいいと思う派です。良いアイデアは社会の資源を借りて、短期集中で伸ばして、世の中をどんどん良くしていきましょう。

先日、スタートアップやベンチャーの広報活動について話題に上ったのが、PRが資金調達活動に与える影響です。
これ、現場の私たちが思っている以上にかなり大きいです。
VCや金融機関の多くが、事業計画や代表者のキャリア・人柄と共に、投資対象先のプレスリリースやコーポレートサイト、取材された記事などを熟読しています。

個人的にも、企業が発信する情報の中にはその企業の持続可能性や社会への適応力が現れると考えています。
自分が書いたプレスリリースや、自分が提案して形になったメディア掲載が、自社の資金調達額、ひいては株価にまで影響する……。そう考えるとゾクゾクしてきますよね(いい意味でも別の意味でも)。
いずれにしても、こんなエキサイティングな仕事は他にないと思います。

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情報発信は種を蒔く仕事。ま、いろいろあるけど来年もやってこ!

広報PRという仕事は基本的に地味で草の根活動的なタスクが多く、時として疲れきってしまう人もいるんじゃないかと思います。

情報発信は種を蒔く仕事。
その種が発芽して、花を咲かせ、誰かの心を動かしていたことを後で知ったとき、「あー、頑張ってよかったな」と結構本気で思えるんですが、そこまでが……いかんせん……長い。(たまにラッキーパンチがありますが)

結果が出ない時期や、なかなか計画通りに進まなくてイライラする時期もあるけれど、それでも私はやっぱり、広報PRのお仕事が好きです。

「他にもこんなハッピーな特権があるよ!」と気づいた方、ぜひTwitterやFacebookでこの記事を拡散してつぶやいてください。見に行きます。笑

来年もきっといろんなことがあると思いますが、心が疲れたらこのnoteに戻ってきて、軽やかな足取りを取り戻そうと思います。


さてさて、2021年、あと少し駆け抜けましょう。

それではよい1日を!

Photo by Caroline Hernandez on Unsplash


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