ワンオペフリーランスが4年半の歳月を経てたどり着いた、子どもがいる家の中でイライラを最小限に仕事するための13の工夫
我が家はシングル家庭で4歳の男の子を育てており、私はフリーランスで仕事をしています。
これまで、感染症による登園禁止期間や「なんとなく保育園行きたくない病」に罹った息子に自宅で対応しながら仕事する方法を、何度となく模索してきました。完全に個人の所感ですが、こんな時だし誰かの役に立つかもしれないと思いまとめてみます。
<準備編>
Netflixを契約する
がっかりしました? でも、まずはこれです。いろいろ試したけど結局これが一番、お互いの時間を作るために貢献してくれました。背に腹はかえられません。Netflixじゃなくても、Disneyが好きな子にはDisney deluxeでもOK。だいたい初月無料で利用できるので、お試しでやってみて子どもが忘れた頃に解約しちゃえば良いです。ちなみに我が家はAmazon Prime video、Netflix、Disney deluxeの3つを契約しています。
Youtubeとかでもいいと思うのですが、親としてはあまり見せたくないなと思うコンテンツも多く、結局有料コンテンツに行き着きました。
朝起きたら最初におにぎりとお味噌汁をつくる
子どもがいるときに仕事していて、一番ストレスになるのが「おなかすいたー!」のコールです。大人でも空腹になればイライラするわけで、子どもならなおさら。しかも、ノッていた仕事を中断してするご飯の準備と片付けって、なんというか自己犠牲感が半端ないんですよ。。
なので私は、子どもが家にいるときに集中して仕事をしたい(しなければならない)時には、朝一番でご飯を二合炊いて、おにぎりとお味噌汁を作るようにしています。お味噌汁には野菜をガッツリ入れて。これにプチトマトとウインナーでも添えれば、立派なご飯です。お腹いっぱいになれば、子どもはまた好きなように遊び始めます。
朝も昼も夜も同じメニューだって良いのです。おにぎりはラップで包んで、洗い物が極力出ないようにします。紙皿と紙コップで済ませるときもありますよ。
相手をする時間と仕事する時間を決めて、伝える
あらかじめ子どもの相手をする時間と仕事をする時間を決めて、朝食の時などに予定を共有するのも大事です。
そんなに細かくは決めず、こんなかんじです。
「今日は朝ごはんを食べたら、少しお散歩に行こう。
帰って来たらご飯を食べて、そのあとはテレビを見たりして、好きなように過ごしていいからね。
でも、お昼ご飯から夜ご飯の間は、ママはお仕事をしないといけないの。
お隣の部屋でやるよ。おやつは一緒にたべるけど、それ以外は自分で遊んでもらっていいかな?」
最近では、簡単に時計の針で時間を示したものを描いて、「この時間はおひるごはん」「この時間はおやつ」「この時間はお風呂」などと伝えると、時間がわかるようになってきました。でも、あまり厳密に時間を決めると時間通りにいかなくなったときに自暴自棄になるので、あまり決めすぎないようにしています。
午前中に30分でいいので散歩する時間をつくる
子どもがいる家で仕事をするとどうしてもメリハリがなくなり、大人も子どももイライラします。なので、天気がいい日は朝食後に30分だけ、散歩する時間をつくるのがおすすめです。
コンビニに寄って好きなおやつを一つだけ買い、その日のお楽しみにしてもいいし、公園でサッカーボールを蹴って遊ぶのもいいし。
面倒です。面倒なのですが、この30分がその日1日の満足度にすごく影響します。足りない食材や消耗品などがあればこの時に買っておきましょう。
夕方、「あれもこれも終わってない・・・!」というテンションの時に「買い物」というタスクが残っているとぐったりします。
無料でダウンロードできるワークなどを用意する
子どもは幼児向けテレビが大好きですが、指先を使うワークや、集中する時間を作った方が結果的に落ち着いた時間を過ごします。特に夕方〜夕食後は、あまり興奮させない方が早く寝てくれるので、テレビにはできるだけ頼らないようにしています。
そんなときに活躍するのがオンラインの幼児向け教材です。
我が家ではこれにお世話になっています。最近はハサミワークがお気に入り。
(2020/03/01追記)こっちは市販のドリルみたいなクオリティです。小学生向けもあるみたい。
他にもTwitterで同じようなサイトをまとめて投稿している方がいらしたので、共有します。
プリンターがないおうちはタブレットでのゲームなどもいいと思うのですが、、
「ママ〜、なんかきえちゃった・・・」
「でんちがないって!」
という地味かつめんどくさいトラブルに対応するのは面倒なので今のところ紙最強という結論に達しています。勝手にやってほしいので、難しいものは用意せず、切るだけ!とか塗るだけ!とかのワーク中心です。工作に使う道具も、ひととおり揃えた状態で出しておくと、「あれだして〜」というリクエストにイライラせずにすみます。(追記:いたずら書きしちゃう子には、熱で消えるペンがおすすめです。キャップのところでこすらなくても、ドライヤーで消えます。)
いつもの4割しか進まない想定で予定を組む
予定を組んだり、その日のタスクを整理するときには、一人で集中して仕事に取り組めるときの4割しか進まない想定で組みます。どんなに「子どものことは気にせず、仕事に集中しよう」と思ったって無理なものは無理です。だって親だもん。子どもと同じ空間にいたらどうしたって親モードが発動しちゃいます。
クライアントや同僚には迷惑をかけることになるかもしれませんが、、はやめに予定を組み直して、優先順位を整理できた方がお互いにとって良いと思うのですよね。
「子供が寝た後(昼寝中)にやる」は諦める
数えきれない「眠れぬ(眠っちゃいけない)夜」を経てわかったのですが、「夜やります」は禁句です。体調を崩すとかそういうこともありますが、何よりもメンタルにきます。
眠ってくれない子どもにもイライラするし、寝落ちしたら罪悪感が半端ないし、夜中に起きて仕事したとしても次の日は眠いし。
いいことは一つもないので、子どもが寝てるときには一緒に寝る、もしくは自分のリラックスタイムに充てるということに決めた方がいいです。
* * *
<仕事中編>
お互いにパーソナルスペースを確保する
住環境によるのでなんともいえないのですが、できるかぎり、仕事をする場所と子どもが遊ぶ場所は分けた方がいいです。
我が家はリビングと寝室が分かれていて、息子のパーソナルスペースをリビングに作っているので、ここで遊ばせながら私は寝室にローテーブルを出して、そこで仕事をします。
いつもは寝室には仕事は持ち込まず、リビングのデスクで仕事をするのですが、それは作業系のタスク(途中で話しかけられたりしても不快にならない仕事)のときに限定しています。
集中して行うタスク(執筆・編集など)は、音楽を聴きながら隣の部屋の存在を忘れてやるようにしています。息子の姿が見えるとそれだけで「母モード」になっちゃうので、安全性などを確保した上でその時間は別々に過ごすことを心がけています。
仕事ゾーンを決める
上記のことに関連しますが、我が家では、私が家で仕事するときには「ここはおしごとのお部屋になります」と宣言します。仕事が終わるまで、基本的には息子は中に入れません。ドアを開けるときは必ずノックか、声をかけてから開けるように言っています。
もちろん勝手に入って来てしまうこともありますが、「ここはママが仕事する場所」「ここにいるときは仕事モードだから、甘えるのは後で」と多少なりとも理解できているように思います。
逆に、仕事ゾーンから出たときは母モードにチェンジします。抱っこもするし、おしゃべりにも付き合います。わかりやすいくらいモードを変えることが大事です。
テレカン(オンライン会議)の前にはトイレチェック。会議中はテレビ(動画コンテンツ)を見ていてもらう
一番「うぐぐ。。」となるのが、オンライン会議。相手には「子どもを見ながら在宅勤務中」だということは伝えつつも、やはり中断すると相手に申し訳ないし、何より時間がムダに。
なので、オンラインMTGがあるときには、10分前にトイレに行くよう声がけ。会議中はNetflixなどで息子のお気に入りの番組を流し、こちらには来ないように言います。その時間までは動画コンテンツを見せないようにして、会議の時間にはお互いに集中できるようにします。
「見て見て!」には展示スペースを
ワークやブロック、お絵かきなどの道具を出しておくと、自然に発生するのが「見て見て!」ですね。
出来上がったものを見て欲しい、がんばったことを認めて欲しい、という気持ちは受け止めてあげたいですが、そこから「一緒に遊びたい!」という想いに発展してしまうと親子ともに苦しくなります。
なので我が家では、「見て見て!」が出てくるまえに「今日の展示スペース」を作ってそこに置いてもらうようにしています。
絵を描いたら冷蔵庫に貼れるようにマグネットやセロテープを出しておいたり、お盆を置いて、そこにブロックや工作を置けるようにしたり。
「おやつは一緒に食べられるから、その時にゆっくり見せてね」と言うと、一生懸命いろんなものを作って、夕方にはプチ展覧会が開催されることもしばしば。「完成するまで入っちゃダメ」と息子に言われることもあります。秘密基地ができていたり、「お城」ができていることもあり、子どもの想像力に驚かされます。
仕事が終わったら「終了宣言」をする(※)
(2020/03/02 追記 ※タイトルに「13の工夫」と書いていたにもかかわらず12個しか書かれていないことが発覚しました!笑 ということで、急遽一つ足します。)
自宅で仕事をしていると、「はじまり」と「終わり」が曖昧になりがち。
私は通常時はオフィスを借りて仕事しており、物理的に「退社」することで仕事モードから親モードへ頭をチェンジしています。
一方、家で仕事をしていると「まだやりたい……」「あれもこれも残ってる……」という焦りからなかなか気持ちを切り替えにくいもの。でも、モードを切り替えずに1日過ごすと、ピリついた空気がどこかで(自分の中にも)残ってしまい、緊張状態が抜けずしんどくなります。
なので、私は自宅で仕事をするときにはタイミングを見て、「終了宣言」をするようにしています。
「今日のお仕事はおしまい。お疲れ様でした!」
と、息子にも聞こえるように言った後は、寝室のローテーブルやMacbookを片付け、母モードにチェンジ。あとで続きを…と思っても、片付けます。この一手間でだいぶ気持ちを切り替えられるような気がします。
最後に:「自由時間」に干渉しない
大事なのは、親が干渉して欲しくないのなら子どもにも干渉しすぎないことだと思います。
生活リズムを崩さず、しっかりご飯を食べて、夜もちゃんと寝ていたら100点、くらいに考え、それ以外の時間はのびのびすごす。日頃、保育園で集団生活はがんばってるし、こんなときくらいOKOK。
そういう気分で1日が過ごせると、イライラもちょっとだけ緩和されるかも。
いずれにしても、早く生活に日常が戻ってくることを祈ります。みんなで乗り切りましょう!
♡をぽちっとしてもらえると私のテンションが上がります。それでは今日もいい1日を。
(2020/03/02 追記2)ITmediaの「ねとらぼ」さんにこの記事を転載いただきました。
(2020/04/10 追記3)自粛長期化で覚悟が決まって、こんなのも書きました。
Photo by Sandy Millar on Unsplash
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