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未来に向かえば、希望が湧いてくる。

映画「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」1992年

主演: アル・パチーノ

名門全寮制高校に通う苦学生チャーリーは、帰省の旅費を稼ぐために、ある人物を付き添うアルバイトに応募する。
その人物とは、盲目の退役軍人であるフランクという名の男性だった。
ある日、チャーリーは、フランクから、一緒にニューヨークまで付き添うように、強引に頼まれる。
ニューヨークで豪遊三昧のフランクに圧倒されるチャーリーは、フランクのある計画を聞かされる。

*オススメしたい人*

・未来に希望が持てない人

・世の中の不正に疑問や怒りを感じている人

・心を閉ざしている人

*ストーリー*

奨学金で名門寄宿高校に通うチャーリー。
同級生に冬のリゾートに誘われるものの、苦学生のチャーリーには手の届かない楽しみであった。
ある晩、チャーリーは同級生のジョージと学校の帰り際、知り合いの仲間達3人が電灯にはしごを掛け、何かの仕掛けをしている様子を目撃する。
翌朝、その仕掛けは校内関係者の多くが見守る中、校長を揶揄するイラストが描かれた大きな風船となって膨れ上がり、極限まで膨れ上がったかと思うと、破裂して中から液体が飛び出し、校長の大切な高級車(ジャガー)を汚してしまう。
ことの成り行きを目撃した人物として疑われたチャーリーとジョージは、校長室に呼び出される。
ジョージは知らないと言い通し、早々に帰される。
しかし、その後、残ったチャーリーは、校長から、真実を話せばハーバード大学の推薦入学の特権を与えると、交換条件を持ち掛けられるが、口を割ることはなかった。
チャーリーは、帰省するための飛行機代を稼ぐために、ある人物を付き添うアルバイトに応募する。
アルバイト先の家庭を訪れたチャーリーは、依頼主である主婦から、離れに住むフランクを紹介される。
フランクは、退役軍人としての過去があり、目が見えないものの、口が悪く、人に対して攻撃的な態度を見せた。
チャーリーが日を改めてフランクを訪ねると、旅行のための荷造りをするように指示され、さらにはニューヨークまで同行してほしいと、半ば強制的に依頼される。
ニューヨークで高級ホテルに泊まり、高級レストランで食事を取るフランクに只者ではないことを感じるチャーリーだったが、フランクが自殺を計画していることを知る。

*映画の見どころ*

フランクは、常に周りの人に高圧的で、時に大胆で自暴自棄にも見える行動を起こします。
チャーリーはそんなフランクに、始めは戸惑い、敬遠していますが、表面からは知り得ない彼の面白さや弱さを知るようになり、彼の身を案じて、寄り添い続けます。
フランクは、戦争でリーダー格として活躍しましたが、優秀な若者達を守りきれず、死に追いやったことに負い目を感じ、生きる希望を失い、厭世的になっていました。
フランクは、チャーリーが自分の立場を顧みず仲間を売らなかったり、フランクが自暴自棄になっても体当たりで向き合おうとした姿に触れ、次第にチャーリーに心を開き、理解を示していくようになります。
学内で起きたいたずらに対する責任を追及する集会に、フランクは自ら駆けつけ、チャーリーを擁護し、将来のエリートを輩出する学校側のあり方を強く問いただします。
フランクの主張は学内関係者に大きな反響を与え、結果的に事件を無事収束に向かわせることができました。

*人生の好転レッスン*

生きていれば、心が深く傷つけられることが起こるかもしれません。
しかし、深い悲しみに襲われて、生きる希望を失ったとしても、生きていれば救われることがあるものです。
自暴自棄になれば物事は悪い方向に進んでいくばかりです。
しかし、辛い過去は消せなくても、良い未来を作ろうとすることで、生きる希望が湧いてきます。


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