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赤の他人の方がいい時もある

来年のオープンを目指して、
目下準備中のオンライン小料理屋。

前回に続き、『小料理屋まさ』という
コンセプトについて、私の想いを語っていく。

前回の記事はコチラ


なぜ小料理屋なのか?小料理屋という居場所の良さとは?


孤独を感じるなら、小料理屋なんかより、
友達と過ごす方がよっぽどいいんじゃないのかと思うかもしれない。

もちろん気の置けない友達と
しょっちゅう連絡を取り合えたり、
会えたりするのならそりゃ最高だろう。

でも現実は、自分の生活がいっぱいいっぱいで
友達と予定を合わせるのが難しかったり、
勉強や仕事の都合で
馴染みのない土地に暮らしていて、
孤独になりがちだったりする。

また、自分の抱えている問題や
置かれた状況が酷かったりして、
友達と(比べる必要はないのに)比べてしまって
会うのがつらいこともある。


実際私は、離婚した後の独り身の時代に、
まわりの友達がほとんど結婚して
子供がいたりしたので、
独り身であることに
肩身が狭い気がしてしまっていた。

それから、本当は子供が欲しいと思っていたのに
子供を授かれずにいた時期に、
友達などの子育ての様子を見るのは 
しんどかった。


そんな時は、
自分のことを何も知らない人たちの中に入って、
たわいもない話をしたり聞いたりする。
その気楽さは、
たとえ一時的でも孤独感を癒してくれる。

赤の他人と
その場限りになるかもしれない会話だから、
しがらみもなく、ちょっと愚痴を吐くことも、
弱音を漏らすこともできる。

私のように、友達なんだけど、
友達も疲れているだろうからと、
気を遣い過ぎるあまり、
あまり愚痴や弱音を言えないという
本末転倒な性格の人にはぴったりなのだ。


それと、小料理屋という店での
出会いというのもポイントだ。
道すがらで会った赤の他人との
立ち話とはちょっと違う。

基本、新しい店に入る時、その店の雰囲気、
出しているメニュー、価格帯、立地などで
自分が好むかどうかを判断して選んで入る。

1度入って、なんか違うなと思えば、
その店を再度利用することはない。
逆に気に入れば、新しい店を開拓するより、
以前行って気に入った店に行く方が断然安心だ。

つまり、同じ店に集う人たちは、
その店のなんらかの魅力に
集まっている人たちなので、
赤の他人なんだけど、
ざっくりとした仲間意識というか、
その店のファンというくくりになる。

よく、
好きなアーティストのライブに一人で参戦して、
そこで出会った他のファンの子と仲良くなり、
次回のライブは一緒に行こうと
約束している人の話を聞く。

まさにそんな感じ。
店がアーティストと同じ扱いで、
ファン同士がつながる。

だから、初めて会った他のお客さんとも、
気さくに会話を楽しめる。

また、一人で行っても居心地が良くなるお店は、
お店の親方とか女将さんが
お客さん同士をつなげて話をするのがうまい。
だから、たとえ自分から他のお客さんに
話しかけられなくても、話の輪に入っていける。
逆に独りにしていてほしいお客さんは、
巻き込まずにそっとしておいてくれる。


一度顔なじみになってしまえば、
次そのお客さんに会った時、
こちらから軽く会釈をして
挨拶をすることもできる。

そして、小料理屋のような店は、学校と違って、
毎週金曜日に出席しないといけない
というような決まりもなく、
自分の気が向いた時に
ぷらっと参加できるのがいい。

約束をしていないのがいい。
約束をするとプレッシャーになるというタイプの人におすすめしたい。

居心地が良くなるお店の大将や女将は、
たいてい1度来たお客さんの顔を覚えていて
(特に一人で来るお客さん)、
2度目に行くと、前も来てくれましたよね?と
話しかけてくれる。
お客さんを大事にしてくれる。
もちろんそれが商売なんだけど、
そういうことができる人が店主だから
人が集まるというのもある。

孤独を感じている人は、自分なんてと
自信を失くしてしまっていることもある。
そういう時に、顔を覚えてもらえているという
実に些細なことも、とても嬉しいものだ。

尚且つ、相手はあまり自分のことを知らない。
今までの自分の失敗や、今の悲惨な状況も
何も知らないし、関係ない。
実に都合が良い。
そんなフラットな関係で話ができると、
すごく気持ちが楽になる。

たった1時間だったとしても、
今抱えている荷物を降ろして、
素の自分になってゆるーく語らう。
それだけでずいぶんと違うんだ。


小料理屋はずっといる場所じゃない。だからいい。


小料理屋のようなお店には
営業時間というものがあり、
どんなに居心地良くても
閉店時間になれば店を出なければならない。

私も昔、行きつけにしていた焼き鳥屋さんに、
ある金曜日の夜に行った時、
オープンしてまもなくの18時前くらいから
閉店の午前1時まで飲んでいたこともあった。

最初の早い時間は一人で飲んで
店員さんとおしゃべり。
そのうちある常連さんが来て
その人とおしゃべりして飲む。
その人が帰ったら、自分も帰ればいいものを、
今度はお店で仲良くなった
女性の一人飲みをするお客さんが
仕事終わりに来るとわかって、
(寂しいから今日飲まない?と
LINEで誘っていたりする)
彼女が来るのを一人飲みして待ち、
来たら一緒にまた飲んで
みたいな感じだったと思う。

家が居心地悪いから帰りたくなくて、
その焼き鳥屋さんが居心地良くて、
明日は土曜日で仕事休みだしと飲んでいたのだ。

独身でなんも抱えていないから、
時間的にも経済的にも許された行為だと、
今なら思う。
でも、当時は寂しかったんだ。

そんなアホみたいなことをしていた私だったが、
それでも、閉店時間になれば
ちゃんと帰宅していた。
店に居座って店主を困らせたりはしなかった。

当たり前だけど、
みんな自分の日常の生活に帰っていく。
あくまでも小料理屋は仮の居場所。


本当に自分がいるべき場所、
いなきゃならない場所ではない。

でも、自分が頑張らなきゃいけない場所で、
どうしても頑張れない時は、
ふらっと立ち寄って、少し弱音を吐いて、
くだらない話をして、
重い荷物を肩から降ろして休んでいい場所。
それが許され、受け入れられる場所。


そういう場所の力を借りながら、
自分の人生を立て直したり、
再スタートを切っていくというやり方もある。

そして、自分の人生が軌道に乗ったりすれば、
もう小料理屋のような場所は必要なくなる。

そう、卒業だ。

学校とは違うけど、小料理屋にも卒業がある。

自分の人生のある段階では必要になる
そういった居場所も、
人生の変化に応じて必要なくなる時も来る。

必要なくなったら一生おさらばかというと
そういうことではなく、
また必要になるかもしれない。
それでいい。

必ず行かなきゃいけない場所でもなく、
行きたいときに行ける場所で、必要なくなれば、
行かなくなってもいい場所。

それが小料理屋のような居場所。
友人関係とは違うスタイル。
赤の他人が集える場所。
赤の他人だからこそ居心地よく過ごせる場所。

そういう場所をオンライン上に作りたい。

私のこのnoteや他の記事を読んで、
なんとなく良いなと思ってもらえたら、
ぜひ小料理屋まさへお越しください。

私というフィルターを通して
集まった人たちの語らう場所なので、
赤の他人だけど、少しホッとできる場所に
なるのではと思っています。
(もちろん、そうなる工夫や
準備もしていきます)

まだオープン前なので、
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登録特典を用意したいと考えています。

オープンチャット「小料理 まさ」
https://line.me/ti/g2/wURCdPfUs-rnKSrGLdDXOtL9_AsxTLplXhDCYQ?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default


「小料理 まさ」については、
今後noteでも想いを語っていきます。
マガジンを作りましたので、
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