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沖縄へ行ったときのこと

これまで沖縄に4回行ったことがある。

2回は「ネーネーズ」を聴きに行った。
今は国際通りにあるライブハウス「島唄」。
私が行ったときは宜野湾市真志喜というところにあった。
那覇のバスターミナルからバスで30分くらいかかったと思う。
行ったのがいつだったか、正確な年は覚えていないが、「島唄」のウェブサイトによれば、今の場所に移転したのが2007年というから、その何年か前、2005年ころか。

ネーネーズ。
知っている人はほとんどいないだろう。
女性4人の沖縄音楽グループ。
何度もメンバーが入れ替わっているが、私は初代が一番好きだし、世間に最も知られたのも初代だと思う。
https://youtu.be/bjJU9tOPPwY

私が聴いたのが何代目か分からないが、東京ではほとんど見ることのできないネーネーズを生で、沖縄で聴きたかった。

ライブは一晩に3回、それぞれ30分くらい。
最初のステージが始まるのは19時。
3回目が終わるのは22時近くなので、帰りはタクシーを拾うしかない。

私は旅行はほとんど一人で行く。
このときも一人だったし、また、私はほとんど酒を飲まないので、ステージの合間は退屈だった。
それでもネーネーズを聴きたかったので、最後までいた。
ネーネーズの歌はほとんどハモることがなく、全員が同じ旋律を歌う「ユニゾン」。
でも、その歌声がとても心地良い。

初代ネーネーズには「童神」がその代表曲となっている古謝美佐子がいた。
と言っても、「童神」は聴いたことがある人もいるだろうが、古謝美佐子を知っている人は少なかろう。
https://youtu.be/zXiIPp06SOY

古謝美佐子はときどき東京でコンサートをおこなうので、一時期は毎年見に行っていた。
最近は夜の外出が苦手なので、そういうものに行くこともなくなった。

沖縄に行ったもう1回は「エイサー」を見に行った。
これも知っている人は少ないかもしれない。
https://youtu.be/61jWfuwCK6w

東京で何度か見る機会があったエイサー。
これも沖縄で見てみたかった。
エイサーはお盆の時期に踊られる沖縄の伝統芸能。
8月に「全島エイサーまつり」というものがあることを知り、それを見に行ったのがそのとき。
この「まつり」は沖縄市コザで開催されており、島中のエイサーグループが一堂に会する。
エイサーが見放題、と楽しみに出かけたが、広い野球場でおこなわれるため、その熱気や迫力に接することができず、がっかりした。
ちょっと気落ちして、ホテルの部屋にいたところ、外からエイサーの音が聞こえてきた。
急いで外へ出ると、ホテルの裏のスナック街でエイサーが演じられていた。
汗の匂いを感じられるほど間近で見たエイサーに胸が躍った。
踊っては場所を移すエイサー。
あとをついて歩いた。
ときにはスナックに入ってゆき、店内で踊り、ご祝儀をもらっていた。
お祓いの意味があるのだろう。
「全島エイサーまつり」は残念だったが、路地でのこのエイサーを見ることができ、それだけで十分このときの旅の意味があった。

そして、沖縄へ行ったもう1回は西表島への、これも一人旅。
2010年1月。
病気が一番ひどかったころ。
療養のために、静かな場所で過ごしてみようと思って西表島を選んだ。
時期外れなので、観光客はほとんどおらず、宿泊したリゾートホテルも閑散としていた。
何もする予定はなかったが、ホテルで知ったトレッキングに参加してみた。
参加者は私一人。
ガイドさんと1対1という贅沢なトレッキングだった。
ピナイサーラの滝へのカヌーとトレッキング。
この時期にしては珍しいという快晴。
滝の上からは綺麗な海を見ることができた。
沖縄で海を見たのはこのときだけ。

しかし、静かな時間を過ごすという目的は達せられたが、病気の回復にはつながらなかった。
3泊したところで、回復するような簡単な病気ではないのだが。

この先沖縄へ行くことは、多分ない。