双極性障害のこと 【病気のせい?】
うつだから、
何もできない
好きなこともできない
お風呂にも入れない
辛さを紛らわせるためにたくさん食べてしまう
「なんて不幸な人生なんだ」
躁だから、
調子に乗って人を傷つけてしまった
あんなことしなければ良かった
友達を失ってしまった
使わなくていいお金を使ってしまった
「自分はなんと不幸なんだろう」
「みんな病気のせい」
「こんな病気になっていなかったら」
「病気なんだから仕方ない」
「あの人は病気のことを分かってくれない」
でも…
ふと思うときがあります。
本当にそうなのだろうか。
本当に病気のせいなのだろうか。
と。
「できない」のではなく、「しない」こともあった/あるのではないだろうか。
「やめられなかった」のではなく、「やめなかった」こともあった/あるのではないだろうか。
病気という弱さを「武器」にしてはいないだろうか。
その「武器」を使って周囲を動かしたり、自分を納得させたり。
「病気だから」と言えば許されることがある。
「病気だから」と自分を納得さえることもある。
こんな話があります。
「人間社会で最も強いのは誰か?」
社長?株主?総理大臣?大統領?
そんな専制君主みたいな人がいるわけはない。
その専制君主だって、敵国に攻められて滅びるかもしれない。
では、絶対的に強い人など存在しない?
いえ、いるんです。
最強の人が。
それは、
赤ちゃん
ごく一部の例外を除いて、赤ちゃんには誰もが絶対服従。
お腹が空いたと言えば、召使いが食べ物を口まで運んでくれる。
着替えたいと言えば、着替えさせてもらえる。
好きなときに、好きな場所で、好きなだけ眠れる。
何故か?
弱いから。
赤ん坊は最も弱いから、最も強い。
「病気だから」はこれと似ているのではないだろうか。
「弱い」ことを理由に周囲を、自分を、思い通りに動かそうとしてはいないか。
もちろん、病気のせいでできないこともある。
病気のせいでやってしまうこともある。
でも、すべてがそうとは限らないのではないか。
怠けてしまっていることもあるのではないか。
欲求を我慢しないでいることもあるのではないか。
よし!
なんでも病気のせいにしないで頑張ろう!
…ってなるのは、やっぱり病気のせい?(笑