見出し画像

フィルムカメラで撮ってみた

何十年かぶりにフィルムカメラで撮ってみた。
シャッターの不具合の修理とファインダーのプリズム交換をしてもらったCanon FTとともに早朝の銀座へ。
被写体を見つけて、どういう写真にしたいかを考え、焦点を合わせる箇所を決め、ファインダーの中の露出計の針を見ながらシャッター速度と絞りを決め、構図を確かめて、ようやくシャッターを切る。
被写体を決めてからシャッターを切るまでに2、3分はかかっていると思う。
人通りのない銀座の街を1時間半歩いて、フィルム1本分の36枚を撮り終えた。

その足で新宿のヨドバシカメラへ行き、現像とデジタル化をしてもらった。
待つこと1時間半で現像されたネガフィルムとデータの入ったCDを受け取った。
帰宅して、さっそくパソコンに取り込んでみた。

そのうちの1枚。

う~む。
老眼と腕前のせいだろうが、色味と鮮明さが想定していたものとだいぶ違う。
ある程度は「フィルムカメラだから」という割り切りが必要なのだろうとも思う。それにしてももう少しなんとかならないものかと思い、試しに加工をしてみた。

うん、これならまあいいっか。

同じようにもう1枚、加工を加えてみた。

加工前
加工後

元のものは空の色が物足りなかったので、不自然にならない程度に色味を変えた。

フィルムカメラで撮ったものもデジタル化するとこういうことができる。
これならフィルムカメラの弱点もある程度は補えると思う。
しかし、鮮明さは圧倒的にデジタルが勝るなかで、あえて費用のかかるフィルムカメラを使う意味はあるのだろうかとも思う。

Canon FT
iPhone

それでも、使える環境が細々とでもある限り、フィルムカメラで撮り続けたいと思う。