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脱健着患

だっけんちゃっかん。

介護の基本原則の一つですね。
体に痛みや麻痺がある人が衣服などを脱ぎ着するときの順番。

脱ぐときは健康な方(健側)から、そして、着るときは痛みや麻痺がある側(患側)からという原則。
介護の研修で習い、頭では理解したつもりでしたが、その後、その原則を使うことなく過ごしていました。
しかし、今回、左脚の股関節を手術して、この原則を思い出しました。

当初はこの原則を思い出さず、四苦八苦しながら衣服の着脱をしていました。
昼間はまだしも、夜中にトイレに行くときには大変。
「早くしないと間に合わない!」と思いつつ、なかなかズボンを履くことができず、危うく...しそうになったこともあります。

そして、入院して数日して、この原則を思い出しました。
ズボンやパンツをはくときには、先ず左脚(患側)の足を通す。
続いて右足(健側)を通す。
逆に、脱ぐときは、右足(健側)を脱いで左脚(患側)を脱ぐ。

とても楽に脱ぎ着ができるではありませんか。
それ以降、夜中にトイレに行くときも...の危険もなく、すんなりと着替えることができるようになりました。

何ごとも自分の体で体験すると、理解が深まりますね。