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双極性障害【カラオケに行かない理由】

私は他人とカラオケに行ったことがありません。

1度だけ、一人で行ったことはあります。
なんだかムシャクシャした日で、半分やけくそで行きました。
1時間ほど歌いましたが、気分が晴れるということもありませんでした。

何故、カラオケに行かないか。
それは、私は人に自分の弱点を見せることが極度に嫌いだからです。
弱みを見せてはならない、と思っています。
下手な歌を他人に聞かれるということは自分の弱点を晒すことになるのです。

何故、こういうふうに考えるようになったのか。
ある心理学に基づく診断をしてもらったことがあります。
それによれば、私の幼少時の経験に理由がある、とのことでした。
そう書いておいて、その経験について書かないのは思わせぶり的ですが、ご容赦ください。
一言だけ書いておくと、強力な力に逆らえなかった悔しさ、ということです。
それがずっと私の記憶の中にあり、それが故に自分は強くならなければならない、弱くあってはならないと信じるようになっているのです。

確かにそうだと思います。
「弱点」にもいろいろなものがあります。
私にとっては仕事ができないことがその最たるものです。
また、遊びでも、何かが下手であることは許されないのです。
だから、仕事でも遊びでも人一倍頑張ってしまう。
結果がどうあれ、弱点を見せまいと常に見えない敵と戦っている。
その過程も結果も100%では満足できず、120%、時には200%を求める。
だから疲れてしまう。
しかし、その疲れすら受け入れない。
疲れて「怠ける」ことも私にとっては「悪」なのです。
だから「休む」ということができない。
おかしなことですが、「休む」のも一生懸命になってしまう。
私がこの病気に罹ってしまった原因はこんなところにもあるのかもしれません。

弱点だらけのありのままの自分を見せる。
それができない。
この病気にかかってからは、何ごとに対しても熱意を持てなくなっていますが、「弱点を見せてはならない」という思いは変わらずに持っています。
この呪縛から解き放たれることができれば、気持ちを楽に持ち、穏やかに生きられるのかもしれません。