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激躁状態のころ

私が「うつ病」を発症したのは今から約20年前のことです。

しかし、ある時期から「本当にうつ病なのだろうか」と思うようになりました。
というのも、薬のせいもあったと思いますが、落ち込んでいたかと思うと、途端に元気になり、「もう治った!」とばかりに激しい活動をしてしまうことが何度もあったからです。

海外赴任から戻った私は毎日定時に退勤していました。
そのころの私は和太鼓を始め、様々なものに熱中していました。
仕事を終えてから、和太鼓の練習に行く、そうでなければ落語やお芝居を観に行っていました。
何も予定がないときには帰宅後、10キロのジョギング。
週末は和太鼓の練習をはしごしたり、午前中にスポーツジムでトレーニングをし、午後から太鼓の練習に行ったりしていました。
月に何度かは土曜日の深夜にアイスホッケーの練習もし、それでも翌日はスポーツジム。
月に1度は市民ハーフマラソン大会に参加。
日頃のトレーニングの甲斐あって、21キロを2時間以内で走れるようにまでなっていました。
と、とにかく平日の夜と週末に予定が入っていないと気が済まない状態でした。
それが約1年間続きました。

そして、襲ってきた激しいうつ状態。
私たちが病院やクリニックに行くきっかけは多くの場合、うつ状態になったときです。
元気なときには病院に行きませんね。
私も同じでした。
そのため、長いこと「うつ病」の診断がなされていました。
「双極性障害」と診断されたのはそれから10年経ってからのことでした。