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マインドフルネス

4年ほど前に「マインドフルネス」というものを知りました。
Google社を始めとする有名企業が社員教育に取り入れ、脚光を浴びたと聞いています。

「マインドフルネス」にはいろいろな考え方があり、その定義や効果が確立されていないようです。

仕事に集中できるようになる。
うつ病などの精神疾患に効果がある。
等など。

専門家ではない私が「マインドフルネスとは云々」と語ることはできません。
しかし、私がぼんやりと認識していることは「今この瞬間のありのままの自分を肯定も否定もせずに見つめ、気付くこと。」ではないかと思います。

私が以前何度か参加した瞑想会では、お茶を飲んだり、静座をしたり、歩いたりしながら「瞑想」をします。必ずしも目を閉じて、「無」になろうとする訳ではありません。その時に見える景色を眺めることも「瞑想」。

例えば、「飲む瞑想」。
先ず、茶の入った茶碗を手に取り、その器の感触や温度など何かを感じる。続いて、茶碗を鼻に近づけたり頬にあてたりして何かを感じる。そして、茶を一口含み、飲み込まずに口の中で転がし、何かを感じる。そういうことを感じている自分を観察する。

その後に、この一連の動作で自分が何を感じたかを参加者同士で語り合う。

お茶が思ったよりぬるかった、茶碗の柄がいいと思った、予想していた味と異なっていた、まったく関係のないことを考えていた等々、それぞれの思いを口に出すことが大切なのだそうです。

「歩く瞑想」も同様。
私は散歩をするときには「歩く瞑想」をしながら歩いています。

静かな朝の空気の中に響く自分の足音。
芝生の上を歩くときのサクッサクッという足音。
時折感じる芝についた夜露の冷たさ。
小鳥のさえずりや鳴き始めた蝉の鳴き声。
遠くに響く電車の音。
頭に浮かぶ嬉しかったことや嫌なこと。

その時々に何かを感じている自分を肯定も否定もせずに見つめる。
そして、一人では語る相手がいないので、その感じたことを日記に書いています。

例えば、ある日には

そろそろ鳴き始めた蝉の鳴き声に気付いた自分
一向に減らない体重を気にしている自分
野菜をもっと摂らなくてはと考えている自分
こんなことを考えずに静かに歩こうとしている自分
そろそろ苦手な台風が来るなぁ、と考えている自分

こんな「自分」に気付き、見つめながら歩きました。

雑念ばかりではないか、と思われるかもしれませんが、かえって静かな気持ちになれます。
先述の通り、これでどんな効果があるのかはまだ私自身分かっていません。

最近はサボっていますが、せめて週末だけでも再開して、自分に気づき、乱れている自分の性癖、生活習慣を見直すようにしてみようと思います。

これで少しずつでも正常な生活習慣を取り戻せるといいけど。