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落とし噺の話

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落語と本格的に出会ったのは高校生のとき。 国語の先生の「落語はいいぞ。古典がいい。新作はダメだ。」という言葉がきっかけで聴き始めました。 それ以前にもテレビで寄席番組を見る機会が…
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#噺を撮る

落語に関心がないあなたへ!【8千万円預かったらどうします?】

【千両みかん / 神田青果市場】 夏の暑い盛り。 ある呉服屋の若旦那が寝込んでしまう。 医者に…

まさこん
1年前
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落語に関心がないあなたへ!【名作中の名作のお話です!】

毎年12月になると途端にやる人が増える名作中の名作の落語「芝浜」。 「誰も彼も」という感じ…

まさこん
1年前
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落語に関心がないあなたへ!【搗米屋を知ってますか?】

「搗米屋」 「つきごめや」と読みます。 文字通り、米を搗いて精米する商売で、長くて重い杵を…

まさこん
1年前
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噺を撮る【お直し / 五十軒道】

歳をとったこともあり、お茶をひくことが多くなってきた花魁。 悔し涙に暮れているところを若…

まさこん
1年前

噺を撮る【明烏 / 吉原大門】

噺に登場する若旦那は遊びが過ぎて勘当されて、ということが多いのですが、この噺の主人公、時…

まさこん
1年前

噺を撮る【心眼 / 智泉院(茅場町)】

浅草馬道に住む按摩の梅喜(ばいき)。 仕事から戻ると浮かない顔をしている。 女房のお竹が事…

まさこん
1年前
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話を撮る【高田馬場 / 高田馬場】

浅草の観音様の境内。 お馴染みの口上でガマの油を売っている姉弟。 「1枚が2枚、2枚が4枚、……」 そこへ、老侍が声をかける。 そのガマの油は自分の古傷にも効くか、と。 その傷を見、いわくを聞き、姉弟はその侍こそ自分たちが探していた親の仇であることを知る。 しかし、そこは観音様の境内、血で汚すことはできないと、翌日、高田馬場で果たし合いをすることを約した。 翌日、高田馬場はその話を聞きつけた見物客で押すな押すなの大賑わい。 しかし、約束の時刻になってもいっこうに仇討ちは始

噺を撮る【あたま山 / 桜】

滑稽噺、人情噺、長屋もの、廓もの、などなど、噺にはいろいろな種類があります。 おもしろく…

まさこん
1年前
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噺を撮る【あくび指南 / 長屋の商売】

江戸時代には様々な商売があり、また、稽古をしてくれるところがあったようです。 モテたい一…

まさこん
1年前
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噺を撮る【水屋の富 / 井戸】

重い天秤を担いで水を売り歩く水屋。 水は必需品だから1日たりとも休むことができない。 こん…

まさこん
1年前
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噺を撮る【居残り佐平次 / 品川宿】

一人1円出し合って遊びに行こうと佐平次に誘われた四人。 なか(吉原)は飽きたので品川へ。 …

まさこん
1年前
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噺を撮る【文違い / 内藤新宿】

噺の代表的な舞台といえば長屋と吉原。 いずれも今の台東区や墨田区あたりのようです。 残念な…

まさこん
1年前
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噺を撮る【船徳 / 駒形橋】

噺には季節が関係するものが多くあります。 年末が近づいてくると大晦日が舞台となっている「…

まさこん
1年前
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噺を撮る【へっつい幽霊 / へっつい】

「へっつい」 聞いたことがない言葉かもしれません。 漢字で書くと「竈」。 あ、かまど? そう、「竈」は「かまど」とも「へっつい」とも読みます。 と、漢字は読めても、いったいどんな形をしたもの? よほど古い民家か博物館とか資料館にでも行かない限り目にすることはありませんね。 このへっついから幽霊が出るという噺が「へっつい幽霊」。 といっても、怪談ではなく、愉快なお噺。 その幽霊、博打(ばくち)で大当たりしたものの、フグにも当たって、死んでしまった。 へっついに隠しておいた金