話を撮る【高田馬場 / 高田馬場】
浅草の観音様の境内。
お馴染みの口上でガマの油を売っている姉弟。
「1枚が2枚、2枚が4枚、……」
そこへ、老侍が声をかける。
そのガマの油は自分の古傷にも効くか、と。
その傷を見、いわくを聞き、姉弟はその侍こそ自分たちが探していた親の仇であることを知る。
しかし、そこは観音様の境内、血で汚すことはできないと、翌日、高田馬場で果たし合いをすることを約した。
翌日、高田馬場はその話を聞きつけた見物客で押すな押すなの大賑わい。
しかし、約束の時刻になってもいっこうに仇討ちは始