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乃淡 雅子
2023年2月13日 00:27
そしてポウセ童子は、白い貝殻の沓をはき、二人は連れだって空の銀の芝原(しばはら)を仲よく歌いながら行きました。「お日さまの、お通りみちを はき浄(きよ)め、ひかりをちらせ あまの白雲。 お日さまの、お通りみちの 石かけを深くうずめよ、あまの青雲。」そしてもういつか空の泉に来ました。この泉は霽(は)れた晩には、下からはっきり見えます。天の川の西の岸から、よほど離れた処に、青い小さな星で円
2023年2月4日 00:18
ある朝、お日様がカツカツカツと厳にお身体からだをゆすぶって、東から昇っておいでになった時、チュンセ童子は銀笛を下に置いてポウセ童子に申しました。「ポウセさん。もういいでしょう。お日様もお昇りになったし、雲もまっ白に光っています。今日は西の野原の泉へ行きませんか。」ポウセ童子が、まだ夢中で、半分眼めをつぶったまま、銀笛を吹いていますので、チュンセ童子はお宮から下りて、沓(くつ)をはいて、ポウ
2023年1月15日 20:37
このすきとおる二つのお宮は、まっすぐに向い合っています。夜は二人とも、きっとお宮に帰って、きちんと座り、空の星めぐりの歌に合せて、一晩銀笛(ぎんてき)を吹ふくのです。それがこの双子のお星様の役目でした。つづく