介護施設ってどんなところ?
・そもそも介護施設ってどんなところ?
・介護施設の中ってどんな雰囲気?
・どんな人が利用しているの?
介護施設の利用を検討するとき、真っ先に浮かぶのはそんな疑問だと思います。
大切な家族を預かってもらうところがどんなところか、気になるのは当然ですよね。
昔は介護施設というと、汚くて臭いイメージだったと聞いたことがあります。
今はそういったところはほとんどなく、綺麗で明るいところが多い印象です。
ホテルのような内装のところやアットホームな雰囲気のところなど、特色も様々です。
食事も、施設内の厨房で手作りしているところもあり、とてもおいしいという話をよく耳にします。
私も施設で働いていた時は、検食と言ってご利用者に提供する前に職員が試食して味の濃さや固さ、火の通り具合などをチェックする決まりがあるのですが、その順番がまわってくるのが楽しみでした。
定期的に開催される季節の行事やボランティアの催し物も人気です。
運動会でいつも穏やかな人が目をギラギラさせて戦闘モードに入ったり、歌謡祭でいつも無口で堅苦しい感じの人がニコニコと大声で熱唱したりと、もともと好きだったことを思いきりやれる機会でもあり、またそれが施設に来るのが楽しみになるきっかけになることもあります。
また介護施設には種類があり、目的によって利用する施設が変わってきます。
同じ種類の施設でも建物や職員の雰囲気は場所によって違うので、利用したい種類の施設が地域に複数ある場合は、ご本人の性格に合いそうなところを選ぶと馴染みやすいかもしれません。
ケアマネージャーさんは地域にある施設の雰囲気や評判をよく知っているので、聞いてみるのもいいと思います。
施設によっては建物内を見学できたり、体験利用ができる場合もありますので、気になったら一度見学や体験をしてみるのもいいかもしれません。
種類の他に特徴をあげると、介護施設にはデイサービスだけ、入居だけというようにサービスがひとつだけのところもあれば、デイサービスとショートステイ、入居などいくつかのサービスを受けられるところがあり、どちらもメリット・デメリットがあります。
いくつかのサービスを受けられる施設のメリットは、ご本人が行き慣れている施設で様々なサービスを受けられることです。
ただし、慣れているというのがデメリットになってしまうこともあります。
例えば定期的にデイサービスを利用していてたまにショートステイを利用すると、ご本人はいつものように夕方になれば帰れると思ってしまい、混乱してしまうことがあります。
もしこういったことがあっても、よほどのことがない限り施設の職員さんがきちんと対応してくれるので、あまり心配しすぎずに安心しておまかせしてしまうのをおすすめします。
せっかく離れて過ごす時間を作ったのですから、一緒にいるとできないことを思いきりやりましょう。
また、施設の造りや決まりによって、ショートステイを利用しているときはデイサービスの顔なじみと一緒に過ごすことができない場合もあります。
反対にサービスがひとつだけの施設のメリットは、皆が同じ生活ペースなので混乱しにくいことと、これは私の主観ですが、ご利用者が混乱しにくい分、比較的落ち着いている雰囲気のところが多い気がします。
デメリットとしては、サービスごとに違う施設を利用することでご本人が混乱してしまうことが考えられます。
どちらにしても、慣れてきて話し相手ができたり、手芸や将棋など好きなことを一緒にできる仲間ができると、施設に行くのを楽しみに感じる人は多いです。
家を出る時に「行きたくない」と渋っていても、施設に来れば楽しそうにしている人もたくさんいます。
ご本人も楽しめて、ご家族も気軽に職員さんに相談できるような施設に出会えるといいですよね。
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