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ピアノの先生の独り言#9弾ければいいの?

ピアノ教師のmasakopianoです。最近は、耳コピでピアノを弾ける生徒さんが増えました。今日の記事をお耳で聴きたい方はこちら⬇️

https://stand.fm/episodes/615a63de61dbeb0006735c08

まだピアノを習って1年未満の子が、アニメの主題歌(黒鍵も使って)楽しそうに弾いてる姿を見ると、自分の子供の頃とは大違いだな~~って感心しちゃいます。その理由の一つに、やはりYouTubeなどの動画サイトや音楽配信サイトの充実があると思います。

生まれた時から、動画で育っている今の子供たち、そりゃ~耳が育ちますよね。私が子供のころは、習っている曲がどんな曲かは、先生がたまに弾いてくださるお手本のみ・・・いつも先生に譜読み間違いを指摘され、完全に別の曲になっていたことも多々あり笑

ただ、中には楽譜を読むのが得意で、聴音や音程を取るのが苦手な子もいます。そういう生徒さんは、初見が得意で、テキストの進みも割と早い。自分がこのタイプなので、指導もしやすいです。

そして、、逆に耳コピタイプの生徒さんは、私がお手本弾いてあげたり、動画アドバイスをすると、割とすらすら弾けのに、初見では石のように固まる、、、。ただ複雑なリズムなど、聴くと一回で覚えて弾けたり、一度弾けた曲はずーっと弾いて、去年の発表会の曲を覚えてるタイプ。

12.3年前に受講したセミナーで、初めて聴覚優位、言語優位という認知特性があると知りました。

認知特性とは、目や耳などの感覚器から入った情報を理解・整理・記憶・表現する「方法」で、六つのタイプに分かれます。

私が受けた保科陽子先生のセミナーでは、認知特性を掘り下げるというより、生徒さんの特性を知って、タイプ別のアプローチがありますよ!と言った内容だったと思います。

その時はなんだか、いろいろなことが腑に落ちたというか、だからあの子には伝わらなかったんだ!

自分の指導が間違っているのかと悩んだり、無理強いをさせてしまったり、自分が生徒さんを全て同じことようにレッスンしていた事自体、よく考えたらそれは無理なんだよね、、と。今なら笑い話なんですが、結構これはピアノの先生の多くが経験されているんじゃないかなと思います。

その後、もっと詳しく知りたいと読んだ本がこちら⬇️

この本には自分がどのタイプかテストもついてます。ただ、完全に当てはまるものも有れば、そうじゃなかったり、、白黒付けれず、グレーゾーンもけっこうあります。

人間を単純に6つのパターンに分けられないとは思いますが、自分の得意な事を知って、苦手な事も訓練で多少カバーしていけばいいと思います。


私がまだ新米ピアノ教師だった頃、指導法は自分が教わったその通りしなければいけないと思っていました。
なので楽譜が読めない生徒さんに対して、どうして読めないんだろうと、なんとか読ませようとひたすら音符カードさせたり。。でもカードは読めるのに、楽譜は読めない。

これが認知特性の言うところの、写真のように見えたり、音符は点のように記号の羅列に見えたり、、

楽譜の見え方が違うんだ!と気が付いてからは、とてもレッスンが楽になりました。

最終的にはどういう道を通っても、ピアノが弾けると言う山に登れば良いんではないかと。

読める子には、耳も使えるともっといいよ。自分の音を聴くことの大切さを。

耳コピタイプの子には、楽譜は作曲家からのお手紙だよ。耳だけでは分からないニュアンスを知ることを。

目指すは、ピアノを美しく弾けるようになること。

いろんなルートがあってもいいんじゃないかな。

今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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