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ピアノ教師の独り言#30転ばぬ先の親心。楽譜にドレミは書かないで〜

ピアノ教師のmasakopianoです。自宅で教室を開設してはや四半世紀、
いろんな生徒の出会い、そしてそれはまたその数だけの親御さんとの出会いでもありました。
以前にも記事にした、『あなたには、月謝を払う価値がありません』
の衝撃的なお母さんや、『ピアノはどうでもいい』と言われてしまったパパなど、、長く仕事をしていればまあ、、いろいろあります。


最近は、生徒さんのお母さん、お父さんにもピアノ経験者が多く、
レッスンについてのご理解や、お家でのサポートなどは、ありがたいです。
ただ、、中にはちょっと行き過ぎ?という方も・・・
早く教材を進めてあげたい!という親心は分かるのですが、
楽譜にドレミを書いて、丸暗記状態でレッスンに来ちゃうお子さんがいます。
これは、特別誰かという訳でなく、、そういうご家庭は他の教室でもいるのではないかと思います。
楽譜にドレミを書くって、英文にカナで読み方書くのと同じで、、、
それは耳コピに近いんですね〜〜

親御さんにには、その点お話しして、お子さんのためにならないし、
逆にブルクミュラーやソナチネに入って複雑になってからも、全部書けますか?
以前、私が気がつかず、お母さんに読んでもらっていた生徒さんが、ブルクミュラーに入ってから、パタっと手が止まり・・・そこでお母さんが手伝っていたこと、お母さんのレベルがそこまでだったことを知ったという苦い経験が💦
その生徒さん結局、レベルを落としてもう一度譜読をやりました。
結局、いつかは自分でやらないとダメなんです。
そして、後になればなるほど、大変。
なので、導入期が本当に大切。

レッスンでもカードを使ったり、プリントで宿題出したり、マグネットで楽しさも加えたりと、いろいろ工夫してなんとか譜読みが楽にできるようにと、思考錯誤中です。
そういうお子さんは、譜面見ただけで「譜面アレルギー」のような感じ。
そもそも、読もうという気持ちが薄い。
なので、レッスンでは毎回導入の感じです。
真ん中のドはどこ?ヘ音記号のドは?みたいな。
下手すると高音部の音符なのに、真ん中からひたすら「ドレミファソ・・」と数えてる😂

私が想像するに、読める子と、譜読みが苦手な子の大きな差は、
音符を塊で読めるかどうかだと思うのです。
図形と同じですね。
多分、苦手な子には1つ1つバラバラに見えるので、途方もなくしんどい作業になってしまう。
特にそれは和音で顕著に現れます。

音符がすらすら読める魔法のやり方があれば。。。
きっとみんな飛びつくでしょうね笑
でも、やっぱりそれはない。
九九を覚えた時と同じ、、ひたすら何度も読む。
近道はないんですね。。
読めない生徒さんには、このソルフェージュの本を使っています。

呉暁先生のリズムとソルフェージュは、4歳〜段階的に進めます。
私は4歳のところにシールを貼って、年齢は隠して小学生にも使っています。
私が導入でお世話になった先生も、ピアノ教本と一緒にソルフェージュの本を持たされていました。
やっぱり原点はここかな〜
導入期に読む、弾く、聴くの3本柱を教えることの大切さを、痛感してます。
読むは譜読みとリズム、そして弾く、聴音などの耳を育てる。
どれも欠けては、ピアノは上達しません。

ピアノの練習法は、即効くことはありません。
じわじわ効いて来ます😊
お母さん方には、転ばぬ先の杖ではなく、転んでも、立ち上がるまで待っていてほしい。そう願ってます。







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