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3人の子育て中の私が、大学院で学ぶ理由

こんにちは。キャリコン社労士の村井です。
今回はプロティアン・キャリアのお仲間がつづるエッセイマガジン「ぷろぴのひろば」の第66号としての記事でもあります。
バトンを回してくださった岡本比呂志さんの記事はこちらから。「確率1/80億人の奇跡」を感じる出会いのお話です。

さて、私は今回「なぜ、3人の子育て中の私が大学院で学ぶのか」をお話ししたいと思います。

私は今、もうすぐ1歳になる第3子と、長女(5)、次女(3)の三人の子供がいます。そして、ビジネス・ブレークスルー大学大学院のMBA課程に在学しています。オール通信制なので通学などの必要がない反面、鬼のような課題でテスト期間はオールデリバリーで生活していました。……というと結構大変そうに聞こえると思いますし、実際本当に大変だったのですが、それでも私は大学院をやめる気はないし、まだ続けたいと思っています。
その理由は「学びを続けることで100点満点をとって当たり前の仕事で、120点が貰えることがあるから」です。

私の正業は社会保険労務士という仕事です。この仕事は正確にやって当たり前、ミスがなくて当たり前の仕事だと思っています。助成金はもらえて当然、給与計算は間違いがなくて当然というのがこの仕事。とはいえ助成金の申請期限が予定より早く締め切られることもあるし、給与計算をしていながらうっかり月額変更を見逃すこともないわけではありません。ヒューマンエラーはあり得ることですが、しかしお客様はエラーを防ぐ、正確に仕事をしてほしいからプロに頼んでいるわけで、プロなのだから正確にやって100点、という認識かと思います。つまり、頑張っても努力しても提供価値は100点がアッパーです。

私はこれが少し辛いです。
100点で当然というのは1つのミスも許されず、そしてその仕事ができる人は私のほかにもたくさんいます。世の中に社労士は4万人もいるのですから。

でも、社労士の仕事に付加価値をつければ、そしてその付加価値を認めてくださるお客様がいれば、私の仕事は100点+〇点、と上限が引きあがります。しかも、上限が引きあがっただけお客様が喜んでくださるのです。自分の提供価値を上げること、100点満点の仕事で120点、150点、ときには200点の価値を提供できること。
200点のありがとうを頂戴できる喜びは、私の場合は何物にも代えがたい喜びです。
この上限を引き上げたくて、私は学びを続けているのだと思います。

2014年に社会保険労務士の資格を取り、2017年にキャリアコンサルタントの資格を取りました。その後、いろいろ小さな民間資格をのぞいて、それなりに学びはあったけれども、なんとなく物足りなかった。月に本を30冊読んでも、もっともっと学べるはずだ、私の提供価値は上がるはずだという飢餓感に似た思いがありました。
それでもっと体系的に効率よく学べる場に行きたいと思って、大学院に行きました。大学院に行ったらたくさんの出会いと刺激があり、脳と心がどんどん鍛えられている気がします。
そして今はプロセス・コンサルテーション学会での寺子屋講座の運営を通して一緒に学べる相手も場も手に入れました。講座の濃度が濃くてついていくのが割と必死ですが、でもそれだけに私は私の価値を上げていけるという予感がしています。

ここまで読んでくださった方にはきっとばれていると思うのですが、私は本質的には他者評価に依存する人間なのだと思います。キャリア自律はしていると思いますが、根本的な自分の価値の決定を他者からの評価にゆだねている。
私は自己認識としては、中庸で、社労士としての能力も中程度だと思っています。だからこそ、理論武装は怠らないし、勉強することで中の上の提供価値をお客様に与えられるように、そして広い意味では世界に与えることができるようにと研鑽をしているつもりです。
それが、私をプロとして信じてくださる方の期待に応える方法だと思うから。
そうでなければ、このように研鑽を続ける方の輪の中にいる資格がないと思うからです。

私は、本質的には、子どもに褒めてほしいのだと思います。
私の最大のお客様は私の子どもたちです。3人の子供たちに、「お母さんが頑張ってきたから、世界はその前よりもよくなったね」と言われたい。そして、そのよくなってきた世界を子どもたちに渡したい。
私は、私の子どもたちが生まれてきてくれて本当にうれしかったから、子どもに感謝を返したい。
だからこそ、私は子どもに例えば労ってもらえるような、あるいは褒めてもらえるような、最低でも生まれてきたことを後悔させない世界を作り、渡していきたいと思っています。

これはとても欲張りなことなんだろうと思います。そしてきっと烏滸がましいことでもあります。
でも、こう思うことで、私は私の自己肯定感を引き上げることができる。

そのためには、質のいい学びが必須です。学びの質が、きっと私がお客様を、世界をよくする力を高めてくれる。
そう思うから、私は学び続けることができるのだと思います。

すっかり長くなりました。最後まで読んでくださってありがとうございます。
次回の「ぷろぴのひろば」のバトンはウェルビーイングの追求者であるSatさんこと、Satoko Sakamotoさんにお渡しします。来週をどうぞお楽しみにお待ちください!

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