村井真子

愛知県で社会保険労務士&キャリアコンサルタントをしています。主に企業における男性育休・LGBTQ対応推進によるDEIを中心に中小企業の採用から企業定着の分野を仕事にしております。LGBTQアライ。働く人のキャリアポリシーと企業理念の相乗効果で組織を元気にするお手伝いをいたします。

村井真子

愛知県で社会保険労務士&キャリアコンサルタントをしています。主に企業における男性育休・LGBTQ対応推進によるDEIを中心に中小企業の採用から企業定着の分野を仕事にしております。LGBTQアライ。働く人のキャリアポリシーと企業理念の相乗効果で組織を元気にするお手伝いをいたします。

マガジン

  • ぷろぴのひろば

    • 210本

    My 3rd PLACE(https://my-3rd-place.net/)のメンバーが、プロティアンにまつわるエッセイを、指名リレー方式で緩く楽しく繋げていく共同運営マガジンです。

  • ウープロWalker

    • 54本

    womanプロティアン(https://woman-protean.net/)のメンバーが、 私のキャリアや想いをリレー方式で綴ります。 いきいきと私らしく人生を歩んでいく女性たちの 共同運営マガジンです。

最近の記事

「考える」と国語:仕事してくれる語彙を増やすこと

私は2023年、ちょうど一年位前に大学院を卒業してMBAを取得しました。その母校であるビジネス・ブレークスルー大学大学院(BBT)で、卒業後から「国語と知的思考」という名前の科目のTAをしています。 TAとは TAとは、ティーチング・アシスタントの意味で、大学の授業やその準備を行う教員をサポートし、授業の円滑化を図るという役割の仕事です。大学院生が学部の授業のサポートをすることが多いようですが、BBTでは卒業生が担うことが多いポジションです。 社会人大学院であることから

    • 働くを、楽しく。――副業受入・副業経験のススメとリーダーシップ4.0の世界線

      1)そもそも論として:「働くのが楽しくない」人へのアプローチ 私の関心の一つに、組織で働く人がどうしたら楽しく働けるのか、ということがあります。 人事評価制度を作るのも、就労環境を整えるのも、経営者の方のお話を聞くのも、全部この目的を叶えるために必要なことだと思っています。そして、それを実現するために、私は仕事をしているのだと思っています。 しかし、実は私の周りには「働くのが楽しくない」という方が一定数います 。 私は結構四六時中仕事していたい人なので、ちょっと信じられ

      • 地方を、思い切りカラフルに。「地方×副業受入」という世界

        宮澤賢治の美しくも苛烈なこの言葉を挙げていらした、敬愛するsaitobosatu(斉藤保明)さんからバトンを引き継いで今週のぷろぴのひろばに投稿しております村井真子です。斉藤さんの記事はこちらからどうぞ! 2023年12月6日号は、私がいま取り組んでいる「地方×副業受入」について書きたいと思います。 1)地方と都会の賃金格差 私が地方で働くことを意識したのは、自分が転職して都内の企業から実家の福島県に帰った時でした。求人票の給与額に2万円ほどずれがあったのです。 私がU

        • 公平と平等――なぜジェンダーギャップは解消されるべきなのか

          先日、「あいち男女共同参画のつどい2023」に講演登壇として登壇するという機会をいただきました。愛知県女性団体連盟の皆様の度胸と冒険に本当に心より感謝申し上げます。 その際にお話しした内容について、簡単にはなりますがまとめておきたいと思います。 なお、演題は「働く女性の課題と現実~ジェンダーギャップを乗り越えるために知っておきたい10のこと~」でしたが、この記事ではダイジェスト版としてかいつまんでお話したいと思います。 そもそも、ジェンダーギャップとは何か ジェンダーギ

        マガジン

        • ぷろぴのひろば
          210本
        • ウープロWalker
          54本

        記事

          本を出したら人生変わった話――なぜ何者でもない私が本を出せたのか?

          私は2023年5月23日、はじめての単著「職場問題グレーゾーンのトリセツ」を株式会社アルク様から出しました。 くしくも同月に本を出された、同じwomanプロティアンメンバーである福所しのぶさん(「仕事のモヤモヤ・イライラを止めて自分を取り戻す 小さなルーティン」あさ出版)と一緒に出演したイベントのタイトルを頂いて、なぜ何者でもない私が本を出すことが出来たのか、ちょっとだけお話したいと思います。 ※この記事は所属しているコミュニティ「womanプロティアン」の共同運営マガジ

          本を出したら人生変わった話――なぜ何者でもない私が本を出せたのか?

          非合法と合法|自分がそうならなかった危うさと未来のこと

          今日は川上未映子氏「黄色い家」から廣末登氏の「ヤクザと介護」「テキヤの掟」と数珠繫ぎ読書。「黄色い家」は最高に良かったです。読み終えてからずっと胸がじんじんします。 この3冊はすべて社会的アウトローを扱った本で、そして同時に社会的弱者を扱った本でもあります。 私は仕事柄もあり、こうした弱者サイドの方ともお会いすることがあります。 そして、年金の説明などをしているときに「あっ本当にこの人は私の言っていることが一ミリも理解できないんだろうな」という絶望を覚えることもよくありま

          非合法と合法|自分がそうならなかった危うさと未来のこと

          アンコンシャスバイアス、SOGI、産後パパ育休など執筆記事まとめ2022.06~2023.01

          こんにちは、キャリコン社労士の村井真子です。 別な媒体で書いていた記事がたまってきましたので自分のアーカイブ兼ねてまとめ投稿をしております とはいえそれぞれ結構頑張って書いておりますので、ひっかかるトピックがありましたら是非お読みいただけたら嬉しいです。 1) 労働・社会保険法令関連 ◆社員の離職防止をするには?原因と対策、取り組み事例を社労士が解説 離職の原因となる3つの不満と、その対策としてのアイディア4点をあげた記事です。会社・組織ごとに離職の原因となる要素は異なり

          アンコンシャスバイアス、SOGI、産後パパ育休など執筆記事まとめ2022.06~2023.01

          私のキャリアを語るときに家族のことを語ること

          ウープロwalker第11号 hirominyanさんからバトンを引き継ぎました、キャリコン社労士・村井真子です。 今回はwomanプロティアン発のバトンリレーですので、まずはwomanプロティアンについてのご紹介を下記に。 バトンを回してくださったhirominyanさんのnoteもリンクからぜひお読みください。 さて今日は私がwomanプロティアン発のイベントとして毎月実施しているライブインタビューイベント、「Aroundfamilyproject(略称アラファミ)」

          私のキャリアを語るときに家族のことを語ること

          3人の子育て中の私が、大学院で学ぶ理由

          こんにちは。キャリコン社労士の村井です。 今回はプロティアン・キャリアのお仲間がつづるエッセイマガジン「ぷろぴのひろば」の第66号としての記事でもあります。 バトンを回してくださった岡本比呂志さんの記事はこちらから。「確率1/80億人の奇跡」を感じる出会いのお話です。 さて、私は今回「なぜ、3人の子育て中の私が大学院で学ぶのか」をお話ししたいと思います。 私は今、もうすぐ1歳になる第3子と、長女(5)、次女(3)の三人の子供がいます。そして、ビジネス・ブレークスルー大学大

          3人の子育て中の私が、大学院で学ぶ理由

          リカレント教育、36協定、退職金…最近書いていた記事まとめ2021.6~2022.5

          こんにちは、キャリコン社労士の村井真子です。 noteの更新を完全にサボっておりましたが、その間に別な媒体で書いていた記事がたまってきましたので自分のアーカイブ兼ねてまとめ投稿で更新頻度を上げようと姑息なことを考えました。 とはいえそれぞれ結構頑張って書いておりますので、ひっかかるトピックがありましたら是非お読みいただけたら嬉しいです。 2021年6月から2022年5月までに村井が書いた記事まとめ1)労働・社会保険法令関連 ◆新型コロナウイルス感染症と傷病手当金 コロナウ

          リカレント教育、36協定、退職金…最近書いていた記事まとめ2021.6~2022.5

          企業がほしいのは「自律的人材」ではないという事実と、その理由

          人事評価制度やマネジメント、採用などのお仕事をさせていただく際にほとんどの企業トップが共通しておっしゃることがあります。 それは、「自律的人材、自分の頭で考えて判断して動ける人間を増やしたい」ということです。 なお、本稿における「自律的人材」の定義は下記のように設定しておきます。 自律型人材=自分自身の価値観や信条・意思に基づいて、何をすべきかを考え判断・行動ができ、業務を主体的に遂行していける人材のこと。特に企業においては、上司からの指示を待つことなく自ら課題発見・解決に

          企業がほしいのは「自律的人材」ではないという事実と、その理由

          「ミドルシニア層の地方移住意向と仕事に関するアンケート調査」報告

          こんにちは、キャリコン社労士・村井真子です。 このたび、私がチームの一員である移住者人材バンクが「ミドルシニア層の地方移住意向と仕事に関するアンケート調査」を行いましたので、結果をここに発表いたします。 1)まず、この調査についてこの調査は、COG2021に応募するために、私とチームメイト・高橋洋さんが二人で作成・回収したアンケート調査です。 この調査は私と高橋さんが自分の友人知人をベースに回収したもので、回答数は47と少ないですがかなり確度の高いサンプル調査になっておりま

          「ミドルシニア層の地方移住意向と仕事に関するアンケート調査」報告

          イノベーションを阻害する粘土層社員が生まれる理由

          「育休を申請したら、部長は快諾してくれたのに、課長に嫌味を言われた」 「子どものお迎えのために定時退社を続けていたら、上司のあたりがきつくなった」 「業務効率化のためにIT導入を進言したら、上司にそのぐらいサボらずに自分でやれと叱責された」 こんな経験をお持ちの方、その課長や上司は粘土層社員かもしれません。 ◆粘土層社員とは? 皆さんは「粘土層管理職」という言葉をご存じでしょうか。 2014年ごろから、特に女性の管理職登用を阻む壁を表す存在として人事・ジェンダー関連で使われ

          イノベーションを阻害する粘土層社員が生まれる理由

          今月の読書ログーフェミニズム系3冊+ノンフィクション1冊

          こんにちは。キャリコン社労士・村井真子です。 もう11月に入ってしまい、バタバタと過ぎた10月が濃密すぎて頭がパンクしそうです。 パンクしかかっているのは先月から大学院に通い出したからなんですが、覚えることの量・タスクともに尋常ではなく、もともとその分野の勉強をしていない私にはハードなことこの上なし。特に財務。算数が嫌いで逃げ回っていた学生時代の私からしたら、今好き好んで時間とお金を投下して会計を学んでいるなんて教えてあげたら衝撃で吐いてしまうと思います。吐いてないで勉強して

          今月の読書ログーフェミニズム系3冊+ノンフィクション1冊

          自民党公約に見る最低賃金引上げ・ジョブ型・リカレント教育の是非―一社労士の目線から

          もうすぐ衆院選ですが、先日自民党の党公約を読んでいて気になった点がありましたので、選挙前に間に合うよう急いで書いております。 私が社労士として気になったのは、最低賃金に関する言及でした。 ■菅内閣が目指した最低賃金引上げこのニュースからわかる通り、菅内閣は最低賃金の引き上げを労働政策の一環として掲げていました。 早期に全国平均1000円を達成したいという意向も数多く聞かれたことは皆さんのご記憶にも新しいところかと思います。 ■最低賃金を引き上げるとどうなるのか 最低賃金

          自民党公約に見る最低賃金引上げ・ジョブ型・リカレント教育の是非―一社労士の目線から

          管理職の仕事は「掛け替えのある私」を作ること

          こんにちは。キャリコン社労士の村井真子です。 今、様々な企業でいわゆる働き方改革関連のお仕事をいただいていますが(ありがとうございます!)、仕事をしながらつくづく思うのは、管理職の方の仕事というのは、本質的には「掛け替えのあるあなた」を作っていく仕事なんだなということです。 人は、それぞれ掛け替えない存在です。 掛け替えのない、つまり唯一無二の。ほかに替えのない存在。すべての個人は掛け替えない、世界でたった一人のオリジナルです。だからこそ、人は人を殺してはいけないのだし

          管理職の仕事は「掛け替えのある私」を作ること