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パパ座談会!「悩みつつもママを助けたい」パパたちが赤裸々トーク

この記事の元となる音源「Morning House」は、音声SNSアプリClubhouseで毎朝6:50から配信しています。一週間で一人の人生が「劇的」に変わる、新感覚のライフチェンジング番組です。
https://www.clubhouse.com/club/morning-house

Before-Afterのように劇的な変化を起こすプロデュースで一人の人の生き方を変える「Morning House」、今週のライフチェンジャー(=人生を変えたい人)は、シングルマザー・上田美雪さんだ。きのうはママたちに悩める今を語り合ってもらったが、きょうはパパたちに赤裸々に思いのたけを語り合ってもらった(反響のあった前回、前々回の記事は下方にリンクがあります)。

育児を「手伝う」という意識を変える必要がある

語らいは、冒頭から勢いよく始まった。

「ぶっちゃけ、初出産の直後の妻には、ああしても怒られる、こうしても怒られるで、『どうせいっちゅーねん!』っていう気持ちがありました(笑)。つき合っていた時(結婚前)にはまったくなかったキャラクターが突然でてくるので、正直、戸惑いしかなくて『恐ろしい……』って感じましたよ。今ふり返れば何かできただろうなって思うんですけど、渦中にいたらそれどころじゃないんですよね。とても冷静になれなくて」

「うちは、コップが飛んできましたね(笑)。壁にあたって、バリンッて割れた時、『うおぉ』ってなりました」

「『イクメン』って言葉があるじゃないですか。僕はわりとそれに触発されて(笑)、"育児意識高い系"でいたつもりだったんです。たとえば、僕は『パパが育児を手伝う』っていう時の『手伝う』って表現に昔から違和感を持っていたんですね。手伝うっていうか、『パパなんだから「手伝う」じゃないよね。ママと一緒にコミットするのが当然でしょ。ママのように真剣に子どもと向き合うのがあたり前じゃん』って思ってたんです。なので、不器用かもしれないけど思いっきり子育てしようって考えていました。でも、実際に子育てが始まると思うようにはいかなくて。『もっとこうしてよ!』って妻からツッコミをもらうし、自分として頑張ったことが空振りになってた、みたいなことがたくさんありました。悩ましいですよね」

「確かに、絵本の読み聞かせをしていて、ちょっとおもしろい話を混ぜて子どもを笑わせていたら、妻から『ちょっと! 寝かせるための絵本なのに、興奮させてどうすんの!』って怒られたことがあります」

「あー、わかるなあ(笑)。私はどちらかというと子どもを奔放に自由にさせて、『失敗も学び』だから多少失敗してもいいじゃんって考えなのですが、公園で一緒に遊んで、子を自由にさせてたら、あとから来た妻に『なんでそんな危ないことさせてボーっとしてんの!』って怒られたことがありますね」

子育てに関する互いの価値観を語り合いたい

このパパたちの話に対し、参加してくれているママからも意見がでた。

「そういうこと、しちゃいます(笑)。でも、その時その場では、笑って見過ごせるような気持ちの余裕がないんです」

その声に耳を傾けるパパたちから、「ああ……」と息がもれる。

一人のパパが語りだした。

「だから、子育てに関するお互いの価値観をパートナーと語り合う場が必要ですよね。それこそ子育ての方針とか、そういうものを真剣に確認し合う場があればいいなと思います。やろうとしてもやる時間がなかったりもして、なかなか難しいんですけど。ただ、子育てでいっぱいいっぱいになっている時の妻が、実は僕らが考える以上に、もっともっといっぱいいっぱいになっているってことを知るだけでも、違ってくるかもしれないですね」

「『女はヒステリーだからね』なんて固定観念を持って『だから妻は怒ってるんだ』とかって、妻の苦しみの声をスルーしちゃったら、それこそ問題ですよ」

これに、ふたたび別のママが応じる。

「だから、きのうの話じゃないですけど、デートが必要ですよね。月一でもいいから、子どもを預けてデートするってホントは重要で、社会もそれを許容できる感じに変化していかなきゃいけないと思う」

「根底にすえられるような信頼関係を築くことが大事ですよね。そこがないと、ささいなことが気になって喧嘩しちゃうから」

「『Morning House』のシーズン1のキャプテン、西村創一朗さんは月一でパートナーとデートをして、子育て会議みたいなものもされていますよね。そういったロールモデルを知る、広めることも大事かもしれないですね」

パパ同士のつながりを作りたい、が、難しい事情

ここで、「パパ同士がつながれるコミュニティ」に話題が移った。

「パパ同士ってなぜか、なかなかつながれないんですよね(笑)。パパ同士がお気楽に連絡先を交換するって、あまりイメージがわかない(笑)」

「なんか、弱音を吐けない感じもありますよね(笑)」

「だからこそ、あえて『これはパパのコミュニティで、定期開催します』っていうくらいに強制力きかせてやったらいいのかもしれない」

「うちの地域にはパパコミュニティがありました。でも、子育てについて真剣に話し合う場にはならなかったです。どちらかというと、子どもの状況を伝えるとか、むしろ仕事の愚痴が多くて(笑)。ほうっておくと、パパって子育てより優先的にそういうことを語っちゃうんです。だから、実際にパパコミュをやるとなったら、ファシリテートをきちんとできる人が必要かなって思います」

「そこで、出産直後のママの体の変化とか、ホルモンバランスのこととかを知る機会を作れたら、理想ですよー」

「私の地域にもパパコミュニティがありますが、やはりちゃんとファシリテーターを立ててやっています」

地域ぐるみで子育てすればパパもママもラクになる

「いま話がでましたが、出産直後のママの体の変化を知るって大切だなって感じています。それを知らずに、たとえば家事を手伝っても、『それ、違うよ!』ってNGを出されると、こっちもやる気が下がっちゃいますから」

「それでいうと、ママにはママのやり方があって、パパがそれに合わせきらないということも起きていますね(必ずしも合わせる必要があるのかという議論は別として)」

「ちょっと上から目線に聞こえるかもですけど、ママにも『他のやり方もあるんだ』ってことを知ってほしいなって思います。もちろんそれ以上にパパ がママを理解する必要があります。その上で、ママだって子育て開始の時は『子育て初心者』ですからね……ということも自覚し合えたらいいな、と」

「僕はPTAとかにも深くかかわっていますが、地域ぐるみで育てようって流れがあって、そこで、他の家庭の子育てを知ることができるんですね。知ることができれば、『あ、うちのパパだけじゃなく、他の家庭のパパも大変なんだ』ってママもパパもある意味『安心』するんです。近所の家族と一緒に『みんなでみんなの子を』育てられる環境があれば、特定の家庭が孤立することもないですし、家庭内でもママがワンオペ的に子育てをしている状況でママが孤立することもなくなります」

これは、前回のママ座談会でも出たアイデアだ。地域ぐるみの子育てが、今後のカギになるかもしれない。

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"どこどこのパパ"と比較されると、萎える

だが、「地域ぐるみ」で子育てができているところは、まだ圧倒的少数派だろう。実際は、そんな広がりを持つこともできず、せわしない子育ての日常の中で、ささいなやりとりにげんなりしているケースが多々ある。

「その家の子育てをくわしく知らないのに、SNSとかでパパ育児のキラキラ投稿とかを妻から見せられると苦しいですよね(笑)。あと、ママ友同士で共有した情報から『どこどこのパパってこういうこともやってるらしいよ』って夕食の時に言われたりすると、『えっと、それは、僕が至っていないということでしょうか……』って萎えてしまいます」

「比較されるって嫌ですよー。他人の家と比べられたらモチベーションがただただ下がるだけで。なので、うちのマンションは同じ階に住むみんなで協力して、意識的につながって、マンション全体で一つのコミュニティをつくって子育てし合っています」

「ええー! そんなこともあるんですね」

これは特異な例なのだろうか。驚きである。

「それはすごい例ですけど、やっぱり他のパパの事例の話をされるだけでもテンションが下がることは多々あります」

親としての自覚が芽生えるのがママより遅い

議論が佳境にさしかかった時、話題は「パパの自覚」という話になった。

「ママって、出産した瞬間から『ママになる』人が多いと思うんです。でもパパの場合、パパの自覚が固まるまでに時間がかかるんですよね。だから、ママからすると『パパらしさ』のなさにイライラするのかもしれない」

「僕は、出産に際して『ああ、いよいよパパなんだ』っていう気持ちを抱いていたのですが、心のどこかで『妻にはかなわない』とも思っていたんです。その固定観念による影響か、子育てを妻に依存しちゃうという姿勢ができてしまった。『ママが一番』と考えてしまうと、ママを『サポートしよう』っていう、この会の冒頭で出た『子育てを「手伝う」』という、一歩引いたスタンスにとどまってしまうのかもしれません。パパの自覚という話でいえば、『ママにはかなわない』というマインドを捨てて、『立派なパパ』になることが大事なのかなと思いました」

「おおー」

「ママと比較するのでもなく、ですかね」

「確かに、僕も『ママにはかなわない』って思ってたので、ちょっと改めたいと思います」

「いやぁ、こういう場っていいですね。パパが語り合える場」

「結論、妻とのデートが大事だってとこですね(笑)」

パパ同士でも、話はつきない。

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