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「キャッシュレス」のその先にある形態は何か?

こんにちは。アクセスありがとうございます。

消費税の増税後、キャッシュレスのポイント還元など様々な要因で、日本にキャッシュレスの使用率が高まっています。その中で、今後キャッシュレスは日本でどの様に進化していくのか?そしてキャッシュレスが広まるとどうなるのか?私的に考察して行きます。

キャッシュレス化は、どう進化するのか?

Amazon  Goのような小売店が増える可能性

スマートフォンを入り口のコード読み取り機器にかざし、店内の商品を鞄の中に入れて行きます。店内のカメラ・センサー等で利用者(お客様)が何を入れたのかを記録し、10分ほどでアプリ内で何を持って行った(購入した)商品点数と滞在時間、商品価格を確認できます。決済が行われるのは、さらに1時間経過した後でアプリ内で決済するスタイルです。

このような店のメリットとしては、レジを置かなくても良い。レジの締め作業やレジでの決済時間(並ぶ時間からお金を払うまでの時間)が無く、電子上で売上等を計算、確認ができます。すなわち人件費削減にもつながります。

中国のような決済

2017年に中国大手企業の阿里巴巴(アリババ)が世界初となる顔認証決済セルフレジを実用化しました。顔認証決済にかかる費用として日本円で約1万8000円程度と非常にリーズナブルで新たにレジを導入するより低コストで導入できます。実際には、中国のセブンイレブン1000店舗で導入されています。

メリットとして、比較的に低コストで、顔情報のデータベースを収集することは、犯罪等の解決にもつながります。

しかし、デメリットはかなり大きいです。政府に顔という個人情報を提供されることは、プライバシー保護観点で懐疑的です。また、顔データの模倣やハッキングなどで悪用される可能性が高くなるといった点があります。

マイクロチップによる決済

スウェーデン、ドイツ、アメリカなどの欧州、欧米などでマイクロチップを体内(主に手の甲)に埋め込む人々が増加しています。

2018年では、スウェーデンではこれまでに約4000人以上が米粒サイズのNFCマイクロチップを体内に埋め込み、家や車の鍵に使ったり、クレジットカード、電車のチケットなどとして利用しています。

決済できる道具に、手の甲をかざすだけで決済できます。GPS搭載はなく、特別の機器やアプリに触れるくらいまでに近づけたときだけ反応するので、情報は盗まれにくいというメリットがあります。また、手ぶらでも決済も可能です。

デメリットとしては、手の甲にマイクロチップを埋め込むのには、注射器が必要となります。マイクロチップは、アメリカなどから簡単に取り寄せることができます。日本では、個人でマイクロチップ用の注射器をゲットすることは、法律上難しい。医療的にも、法的にも、倫理的にも多くの問題点を抱えています。

キャッシュレスが広まると?

ATMが減る

キャッシュレス化が進むと現金を引き落とさなくても、よくなります。つまり、ATM(Automatic Teller Machine)の必要性が無くなります。

ATMの機械コストは500〜800万円くらいと言われています。維持費には、保守費用、警備費用と現金回収費用がかかっています。そして、日本全国のATMの数は、約20万台と言われています。全国のATMを維持するだけでも2兆円かかります。

ATMの台数が減ると日本政府の支出が大きく削減できます。また、次の項目にも出ている「リアルマネーが無くなる」をも合わせると日本政府の支出がさらに減らすことができます。現金の印刷からATM設置、維持全ての費用を合わせると9兆円もかかっていると言われています。現金やATMが全て無くすことができなくても、かなり日本政府の支出を抑えることができます。

リアルマネー(紙幣及び硬貨つまり貨幣)が不要

世界では、現金決済ができないお店やレストラン、いわゆる「現金お断り」の店、完全キャッシュレス店舗が増えてきています。日本もキャッシュレスかが進むと世界と同じ系譜をたどることになるでしょう。

メリットとして現金管理に関係する時間短縮、人件費削減があります。経済産業省の資料によるとレジ1台あたりにかかるレジ残金の確認作業は平均25分、1店舗あたりの売上高の集計作業時間が平均15分かかります。また、野村総合研究所の資料では、現金関連確認作業にかかる売上高人件費率(人件費/売上)は、従業員50名以下で0.51%、従業員50人以上100人未満では0.27%、従業員100名以上では、0.14%となっています。月商1000万で従業員50人以下の場合、月5万1000円削減できます。年間60万円以上の削減が見込めます。

デメリットとして、手数料や導入費用のコストがかかるという点です。しかし、今現状、多くの企業、店舗では、既にキャッシュレスを導入しているため導入コストはほとんどかかりません。

まとめ

私は、この記事で多く現金の未来、キャッシュレスについて書いてきましたが、世界でのキャッシュレスの動向を見て考えたもので、私の妄想ということになります。しかし、世界の現実から見ても、数年後または近いうちに私の書いたような「日本」になると感じています。

Amazon Goは日本に進出はしていないものの、同じシステムを持った店舗が東京にありますし、マイクロチップをインプラントしている日本人もおよそ100人程度います。さらに、メガバンクでは、実際にキャッシュレスが進むにつれて、ATMの台数を減らしています。このように、日本は世界的にキャッシュレス化は遅れていますが、世界と同じような動向をしています。先ほども言いましたが、すぐには実現しないと思いますが、必ず「それほど遠くない明日」に日本は上記に書いたようになると確信しています。

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