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今日で、東日本大震災から12年【あなたは、何を学びましたか?】 

こんにちは。

2011年3月11日、14時46分18.1秒に発生した
東北地方太平洋沖地震から12年経ちました。

東北地方を中心に、建物の倒壊や大津波、火災によって、
12都道府県で約2万人以上の死者・行方不明者が発生しました。

また、福島第一原子力発電所におけるメルトダウンによって、
いまだに自分の家に帰れていない人もいます。

※メルトダウン・・・原子炉中の炉心が冷却手段を失って、核燃料の加熱によって融解すること。これによって、発生した水素に引火して水素爆発が起き、放射線物質が広く放出されたり、地下水に放射線物質が流れこんでいった。

陰謀論の否定

また、陰謀論でこれは人工地震として囃し立てる人もいます。
人工地震自体、珍しくないです。爆発などがその例です。

しかし、これは物理的にほぼ不可能です。

東日本大震災は、M9.0〜9.1です。
地震のエネルギーはマグニチュード1上がるごとに
31.6倍ずつ大きくなります。つまり、2上昇すると
約1000倍になります。

爆薬の爆発などで放出されるエネルギーを
TNT(トリニトロトルエン)の質量に換算する
TNT換算といい

東日本大震災のエネルギーは、TNT換算で670メガトン。
広島で落とされた原爆は、TNT換算で15キロトン。
世界最大とされるツァーリ・ボンバは、TNT換算で50メガトン
(諸説あり)。

ここからわかる通り、東日本大震災規模の地震を起こすには、
世界最大のツァーリ・ボンバを単純計算で13.4発必要になります。

仮に、誰にもバレずにツァーリ・ボンバを13発同時に爆発できたとしても、
地震の波形を再現することは不可能なのです。

地震の波形は、最初に観測される縦波のP波と
大きく横方向に揺れるS波があります。

一般的に爆発による地震は、P波のみ観測されます。

つまり、横方向に揺れる波を作らなければいけません。

また、東日本大震災は、前震や余震が合計で約900回発生しています。
前震や余震を発生させるのにも、核爆弾程度の威力が必要です。

そこまでして、人工的に地震を起こす意味や財力を持つ国はありません。

地震の原理

日本で起こる地震のパターンは大きく分けて2パターンです。
プレートによる海溝型地震と活断層による内陸型地震。

プレートによる海溝型地震

プレートによる地震は、海嶺と言われる場所から
新しくプレート(海のプレート)が生まれます。

その海のプレートが陸のプレートに向かって進んでいき、
陸のプレートに海のプレートが下に入り込みます。
(下に入り込んでいる場所を「海溝」という)

陸のプレートは段々と海のプレートによって、
引きずり込み沈んでいきますが、
陸のプレートは元の位置に戻ろうとしようとします。

この元の位置に戻る動きが、地震なのです。

海と地球の情報サイトJAMSTEC BASE

海溝型地震の例は、今回のトピックである
東日本大震災です。

2023年1月に発生確率は20年以内に60%に上がった
南海トラフ地震も海溝地震の一種です。

トラフとは、海溝(水深6000m以上)に比べて浅く、
プレートの沈み込みによって造られた地形。

簡単に言えば、「深さが浅い」が海溝です。

活断層による内陸型地震

陸のプレートは、海方向に進もうとしているが、
海のプレートが陸方向に向かって進んでいるため
押し返されています。

この圧縮によって、歪みが生じます。
この歪みが限界まで達すると
陸プレートの強度が弱い場所(断層)が壊れて
ズレて動きます。

この動きが地震となるのです。

活断層による地震の例は、阪神淡路大震災や
2016年に起きた熊本地震です。

昨今話題となる、30年以内の発生確率70%の
首都直下型地震はこの部類です。

津波を舐めるな

津波の速度は、推進に比例します。
水深が深いほど速度が速くなります。

気象庁

津波は、陸に近づくと速度が遅くなるため、
後から来る速い津波が、前の津波に追いつき
合体して、津波が高くなっていきます。

津波のイメージとして、
「海の波が荒いときみたいなの」と考えている人は違いです。

津波は合体していくので、「極厚の壁が来るのです」

気象庁

「津波の高さが低いから」や「流れが遅いから」といって、舐めてはいけません。
高さが0.2mでも、人は流されてしまう危険性を持っています。
また、遅れて大きな津波が来るかもしれません。

実際の東日本大震災の津波の映像
(恐怖や被害に遭って、見たくない人、見ないでください)

防災をしよう

市区町村の役所でハザードマップを貰い、
自分が住んでいる地域の被害予想を知ることや
実際に起きた場合の避難場所を把握して、
いち早く行動できるようにしてください。

地震などの災害の規模によっての通信障害や
アクセス過多による負荷でサーバーが落ちる場合があり、
スマホが使い物にならない可能性もあります。

また、日頃から食料や飲料の備え、懐中電灯。
寝る場所の近くに靴を置く、家具の固定など
今からできることはたくさんあります。

地震で一番多い被害は、電気やガスによる火災です。
停電から復旧した時に、配線が家具などに
下敷きになっている場合に発熱発火します。

停電中の電化製品のスイッチを切るとともに、
電源プラグを全てコンセントから抜く。

ブレーカーを落としてから避難をしてください。
(消防署)

津波から避難するためを除き、車による避難を避ける。
渋滞が予測され、結果的に身動きが取れなくなり、
救急車両が通行できなくなるため。

また、自動車の運転中に起きた場合は、
できるだけ左側に寄せ停止させ、
地震情報や交通情報を聞き、情報や周囲の状況に応じて
行動をする。

自動車を置いて避難する場合は、できるだけ道路外の場所や
左側に寄せて駐車し、エンジンを止めて、エンジンキー(鍵)を
付けたままにして、窓を閉め、ドアロックをしない。

救急車両が通行できない場合、車を移動させる可能性があるため。
(警察庁)




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