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【制汗剤】に含まれる「銀イオン」の効果とは?

こんにちは。

夏の季節になりました。日本の夏は、蒸し暑いですね。

余り動いていないのに、汗が噴き出たりと、制汗剤が手放せない季節です。

今ドラッグストアなどで売られている制汗剤には「銀イオン」が入っています。

今回は、「銀イオン」に着目します。

1. 銀イオンの効果「抗菌性」

銀イオンは微生物に対して抗菌・殺菌性があります。酸素と乖離して生じる銀イオンは不安定な状況(プラスに帯電)にある状態であるため、微生物(マイナスに帯電)の酸素と結びつこうとして微生物の細胞内に取り込まれて抗菌性を発揮します。

取り込まれた銀イオンはタンパク質等に結合し、その機能を阻害し細胞分裂などができなくなり、タンパク質の機能障害によって※活性酸素種が発生し、微生物が死滅すると考えられています。

〜銀イオンの除菌・抗菌効果が確認されているウイルスや細菌類〜

コロナウイルス(新型などの突然変異型には確認されていません)、インフルエンザウイルス、O-157、大腸菌、黄色ブドウ球菌、MRSA、緑膿菌、肺炎かん菌、レジオネラ菌、ビブリオ菌、真菌類(カンジダ・アスベルギルス・水虫菌など)、藻類などの微生物
※活性酸素:私たちが生命活動を営む上で酸素の利用は必須となります。呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部は、通常の状態よりも活性化された活性酸素となります。ヒトを含めた哺乳類では、取り込んだ酸素の数%が活性酸素に変化すると考えられています。活性酸素は、体内の代謝過程において様々な成分と反応し、過剰になると細胞傷害をもたらします。過剰な産生あるいは酸化ストレスによる老化、がん、生活習慣病発症との関連が注目されがちですが、白血球から産生される活性酸素(スーパーオキシド・過酸化水素など)は、体内の免疫機能や感染防御の重要な役割を担います。

2.銀イオンの花粉やハウスダスト(アレル物質)への効果

イオンは花粉やPM2.5、ハウスダスト等の有機物はプラスとマイナスの両方帯電しています。プラスに帯電したアレル物質は反発し、マイナスに帯電したアレル物質は銀イオンと結合し、その活動を抑えられます。

3.銀イオン防臭効果

銀イオンは雑菌の増殖を防ぐので雑菌による腐敗臭を防止します。さらにマイナスに帯電した悪臭分子を吸着することによって、酸化分解で汗腺・皮脂腺からの悪臭分子と細菌の増殖が原因で発生する体臭も防止します。

4.玉ねぎの硫化アリルによる涙や鼻水抑制効果

玉ねぎを切ると涙や鼻水が出ることがありますね。

この原因は、玉ねぎを切ったり、すりつぶすと玉ねぎの細胞が壊れアミノ酸や酵素が混ざり合って反応し、硫化アリルが発生し、これが蒸発して目や鼻の粘膜を刺激して、粘膜を守るために涙や鼻水が出ます。

銀イオンのマスクをつけて玉ねぎを切ると涙や鼻水が緩和されます。銀マスクを通じた呼気の飛沫や銀イオンの含んだマスクによって、銀イオンと硫化アリルが結合すると硫化銀となり、粘膜を刺激しない物質に変化します。

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