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グランドレベル研究所★コペンハーゲン★

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およそ1年半に渡り書き続けていたデンマーク・コペンハーゲンの訪問記。建築、デザイン、まちづくり、再開発、コミュニティ等の視点で書いた1記事をまとめました。デンマークのまちを1週間…
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#旅行

「豊か」「豊か」と呟きまくったけど、まちの「豊かさ」って一体何なのか?

「豊かだ」「豊かだ」「豊かだ」「豊かだ」「豊かだ」... このコペンハーゲンの旅の間、グランドレベルで目に飛び込んでくるあらゆることに、何百回と呟いていてしまっていました。けど、ふと思ったのです。「豊か」って一体何のことなんだろうかと。 たとえば、日本に暮らしていて、同じような気持ちになって「豊かだなぁ」って呟いてしまうときは、どんな風景を目にしたときだろう。電車から見えた綺麗な富士山。夜の横丁で交錯する灯りと賑わい。かつての表参道の青山アパートなんかは、まさに「豊かだなぁ

日本とは違う!?雑貨屋「TIGER」。コペンハーゲンでは、市民の日常をささやかに支える存在でした。

少しずつ読者の方が増えてきて、嬉しい限りです。皆さん、ありがとうございます。この数年に訪ねたドバイやアブダビ、ポートランドも最高だったのですが、今回のコペンハーゲンは本当に素敵だったので、その楽しさが少しでも伝われば嬉しい限りです。 では、今回のレポはちょっとさかのぼって、旅の初日&2日目(2016/1/14-15)。 成田からコペンハーゲンは、成田12時30分発で11時間ほどのフライト。スカンジナビア航空の直行便は、睡眠とPC仕事、映画視聴であっという間でした。機内食で

壁がない?!デパートの最上階を見れば、その国のパブリック度がわかる。飲食店街の壁は、何のためにあるのか?

mosakiは、デパートもショッピングモールも大好きです。表出しているモノと空間、そのぐぐっと奥の方まで観察していくと、その地域の文化までがもろに見えてくるのが楽しいから。さらに世界中のものをまわりはじめると、その面白さは増していきます。 さて、前回のアンティーク家具の通り後にして、まっすぐ歩いていきましょう。気付けば、どんどん賑やかになってきて、自然とコペンハーゲンの中心部へ。 工事中だって仮囲いが可愛いければ、まちの雰囲気にこんなにも馴染める。海外ではよくみるこのスタ

日本にもこんな通りが欲しい!たった数百メートルで、DIY→アンティーク→家具→雑貨を一気に巡れる楽しい通り。

さて今回は、雑貨屋「TIGER」をあとにして、コペンハーゲンの街の中心部のデパートまで行ってみましょう。だいたい上の地図のようなルートです。 バスが便利だけど、いつも通り、最初の数日はすべて徒歩で。Osterport駅へ歩いていくと、白い屋台ボックスを一人のお兄さんが引いていました。ひと一人で引っ張れる重量ではないよな?と見ていると、やはり補助エンジンが作動中。しかも、車道を歩いています。ここでは、引っ張る人と小さなボックスを含めて“一台の車両”扱いってわけです。これ福岡の

コペンハーゲン中央駅には、食文化レベルを上げようという理念たっぷりの超イカシタ生活協同組合のスーパーがあった!

今回は、コペンハーゲン中央駅にあったスーパーのレポ。この日は着いた翌日ということで、まずは滞在先のTrianglenから中央駅までを、気温零下の中、ぶら〜り散策。(その途中の模様の一部が前回のレポになります。)この日のルートが基本的には、その後のコペンハーゲンまち歩きの軸となりました。こういう軸が持てると、はじめてのまちをより楽しめます。地図の上がairbnbの宿泊先で、下が中央駅。 下の動画は、上のルートの途中の部分を最終日、空港へ向かうタクシーから車窓を撮ったものです。

地域暖房で無用になった半地下スペースを活用しまくるコペンハーゲン。

コペンハーゲンの観光本を開けば、世界初の歩行者天国「ストロイエ」が必ず出てくるけれど、ふらっと裏通りを歩いている方が、意外と面白い。それにしても、まちを歩いていていると、200〜300年前に建てられてたものを目にすることなんて、それほど珍しくないから驚きます。では今回は、コペンハーゲン2日目(2016.01.15)の市中心部を半地下目線でグランドレベルを歩いてみましょう。 *「ストロイエ」はこの辺り(https://goo.gl/maps/TLoek8ruTwm)で、取り上