2022年に買ってよかった「音」5選
みなさん、ROCKしてますか~?
こんにちは、株式会社フィラメントでCMO/QUMZINE編集長をやってます平井です。
今年の漢字は「音」。
2022年は自分の中で、なにかと「音」にまつわるトピックが豊富な一年でした。
四半世紀ぶりのギターブーム到来(今さら)でエレキギター購入→からの練習しすぎでさっそく指先ボロボロカチコチになるなど、なかなかいい感じに迷走しております。
今回は「2022年を振り返る」がテーマのアドベントカレンダーということで、2022年に買ってよかった「音」5選について書いてみたいと思います。
買って良かった「音」①:Ibanez RGA42EX-BAM
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みんな大好きアイバニーズのエレキギター「RGA42EX-BAM」です。
アイバニーズの「RGA」というシリーズのモデルで、モダン且つヘビィなメタルサウンドをイメージして作られたギターだそうです。音もしっかりしていて軽量ボディ。比較的リーズナブルな価格帯なので、僕みたいな俄かユーザーでも手が出しやすく気軽にギターを始めることができます。
もうひとつ気に入った点がこの特徴的なボディカラー。「BAM(ブラック・オーロラ・バースト・マット)」と呼ばれる特殊な塗装が施されていて、見る角度によって玉虫色のように黒やシルバーや紫や緑に変わって見えます。ソリッドなボディの形状と相まってスペーシーな近未来感が漂います。カッコいいです。
あとアイバニーズと言えば、メタルやハードロックやヘビィロック、ミクスチャーあとはテクニカル系の曲を聴いたり弾いたりする人にはおなじみのギターメーカーだと思うんですが、正直僕はそこまでそっち系の音楽は通ってこなかったので、高校生の自分なら絶対買ってないブランドがこのアイバニーズです。
では、なぜ今回エレキギターを購入するにあたって“高校生の自分なら絶対買ってない”アイバニーズをあえて選んだのか?その理由について次の「音」で紹介したいと思います。
買って良かった「音」②:POLYPHIA 『Remember That You Will Die』
はい、出ました。
みんな大好きPOLYPHIAのニューアルバム『Remember That You Will Die』です。
POLYPHIAは、2011年にアメリカ・テキサスで結成された4人組のインストプログレメタルバンド。耽美な世界観とビジュアル、楽曲のクオリティやメロディセンスは勿論ですが、なんと言ってもタイプの異なる2人のギタリストの超絶ギターテクがとにかくヤバい。
クリーントーンのサウンドでタッピング奏法を多用するスタイルのTim Henson(ティム・ヘンソン)と、Dream Theaterさながらのテクニカルな王道ハードロックスタイルで速弾きを得意とするScott LePage(スコット・ルペイジ)。この新世代を代表するギターヒーロー2人が愛用するギターメーカーが何を隠そう「アイバニーズ」だったんですね。ミーハーな理由ですみません。
そんなアイバニーズを愛するPOLYPHIAが10月28日にリリースした5枚目のアルバムがこの『Remember That You Will Die』です。(※日本国内での発売は12月16日予定)
このアルバムの特徴は、12曲中なんと8曲がフィーチャリング曲という、単なるインストバンド/プログレメタルバンドに留まらない多種多様なアーティストとのコラボレーション。
個人的には「11.Bloodbath」にフィーチャリングボーカルとして参加しているDeftonesのチノ・モレノが世代的に懐かしくもありツボでした。
あとはやっぱりパイロットシングルとして発表された「12.Ego Death」が超絶カッコいいですね。御大スティーブ・ヴァイをフィーチャリングした新旧ギターヒーローの豪華協演にしびれました。スティーブ・ヴァイの登場は03:10〜です。
買って良かった「音」③:リットーミュージック・ムック『BIZARRE GUITARS 60年代ビザール・ギターズ』
今回エレキギターを購入するにあたって、実はどれにしようか結構迷って色々調べました。
僕が高校生の頃に使っていたエレキギターは、フェンダー社のジャズマスターやジャガーといったいわゆるマニアックで渋いギターが多かったんです。ジャズマスターやジャガーは、90年代に海外のインディーロック、オルタナ、シューゲイザー系のミュージシャンたちがこぞって愛用していたことでも知られています。
せっかく買うなら原点回帰も悪くないということで、フェンダーやスクワイヤー、さらにマニアックな「ビザールギター」も視野に入れて探してみました。
「ビザールギター」とは、「BIZARRE=奇妙な、怪奇な」形をしたヘンテコなB級ブランドのギターのことを言います。ギブソンやフェンダーといった大手ギターメーカーが作らないようなボディシルエット、カラーリング、あるいは謎にたくさん付いてるボタンなど、まるで戦隊ヒーローや60年代のアメ車がそのまんまギターになったようなダサカッコいいギターたちです。
『BIZARRE GUITARS 60年代ビザール・ギターズ』は、1993年にリットーミュージックが発売したムック本で、約500本以上の貴重なビザールギターのコレクションが丁寧な解説付きで紹介されています。かなり前に絶版になっていたものをAmazonで見つけて、ちょっとだけ高かったですけど奮発して買いました。この本はただ眺めているだけでもめちゃくちゃワクワクします。まさに少年の夢が詰まった一冊ですね。ちなみに60年代にはアイバニーズも海外輸出用のビザールギターを製造していた時期があるみたいです。めっちゃ気になる。
買って良かった「音」④:『ボビー・ギレスピー自伝 Tenement Kid』
はい、出ました。
みんな大好きプライマルスクリームのフロントマン・ボビーの自伝『ボビー・ギレスピー自伝 Tenement Kid』です。
2022年はプライマルスクリームの名盤『スクリーマデリカ』の30周年記念ということで、なんだかんだプライマル/スクリーマデリカ/ボビー関連のリリースが続いたんですよね。
フェンダーからストラトとか
ジムダンロップからFUZZとか
Viva Strange Boutiqueからアパレルとか
プライマルスクリームのライブは何回か観に行ったことがあるんですが、歴代ナマで観たミュージシャンの中でダントツ一番カッコよかったのがボビー・ギレスピーです。出で立ち、歌い方、ステージアクション、髪型、ファッションからオーラまで「なにがどうなったらあんなカッコいい人間が出来上がるんだ…」という。その答えが『Tenement Kid』の少年時代まで遡るボビーの哲学に隠されていました。
ジーザス&メリーチェインをクビになった(本人はハメられたと表現している)時のエピソードや、ティーンエイジファンクラブをアランマッギーに紹介したのは実はボビーだったという逸話など、初めて読むネタも多く面白かったです。
ただ、この動画のボビー(奇行)を見てしまうとクビになってもあんまり文句言えない気もしますがw
買って良かった「音」⑤:SONICWARE Lo-fi サンプリング・グルーヴボックス『LIVEN Lofi-12』
最後はこちら。
注文はしたけど、納期の兼ね合いでまだ手元には届いていないSONICWARE社のLo-fi サンプリング・グルーヴボックス『LIVEN Lofi-12』です。
90年代ヒップホップを彷彿とさせる “あんときのザラついたローファイ・サウンド” を、令和の時代にオレが蘇らせるYO!
とは言え…まだ届いてないし、実物見てないし、使ってもないのでなんともコメントしようがないのですが。どんな音でもイカしたローファイ・サウンドに仕立ててくれるらしいので、とりあえずオンラインワークショップの作業BGMを流す時にでも使おうと思ってます。まずは届くのが楽しみ。
以上、2022年に買ってよかった「音」5選でした。
2023年はどんな「音」に出会えるでしょうか?
なにか面白いネタがあればみなさんぜひ教えてください~🙌