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東京のギャラリーを見てきたので感想を

少し期間が開いてしまってすみませんでした。

Watowa Art Awardに応募していたのですが、ファイナリストまで残していただき、その授賞式に参加するために東京に行っていました。受賞にはもちろん至らなかったんですが、日本での活動一年目でさらに日本で評価されないかもなと思っていた1年前から思うと、ファイナルまで残して頂いただけでも偶然かなと思っています。

ファイナルまで残った37名は東京の今戸(浅草からさらにちょっと北)にあるWatowa Galleryで1月28日まで展示されていますので、お近くにお越しの際はぜひご高覧頂けますと幸いです。

知人に会ったり、ギャラリーに顔を出したりと、いろいろと予定を詰め込みましたが、いろいろなギャラリーを見てきたのでレビューというとおこがましいけれど、ロンドン、ベルリンを始めヨーロッパのギャラリーをたくさん見てきた私が始めて東京のギャラリーを見たので、思ったことを書こうかなと思います。

世界アートマーケットと
日本のアートマーケット

そもそもの話になるけれど、世界のアートシーンから見て東京ってどうなのか?ということを少し真面目に考えてみようと思います。
といってもギャラリストでもなければオークションに出入りしているわけでもないし、お金持ちでもない私なんかが見えている世界というのはごく一部なのはわかっているけれど、アーティストの端くれとしての一意見として読んでください。

アメリカはNYがやっぱりまだ1番で、次はLAになるそう。僕はあまりUSのアートマーケットに詳しくないけれど、やっぱりここらへんはまだ動かない印象だそうです。もちろんマイアミとかお金持ちがあつまるエリアのアートフェアが目立つかもしれないけれど、それはまた別だと思います。

ヨーロッパとなると、お金がどれくらい動いているかということを見るとやっぱりロンドン。コンテンポラリーで大きく街全体が動いていて、レベルや活性度なんかを見るとベルリンもやっぱり注目度が高いのかなと思います。
そのあとはパリやアムステルダム、チューリッヒとかになる可能性はあるけれど、まだまだロンドンベルリンに比べると、という感じがします。

冒頭にも述べたけれど僕が見えている部分というのは本当に一部だけれど、毎日ニュースサイトを見てたりすると、情報がどこから出てくるのかその舞台はどこなのかという印象値もあるかなと思います。

アジアは僕は全然詳しくないので、これから勉強しなきゃなという感じ。香港ソウルかな。

さてそして日本は、まぁ東京はどうなのか?
年間3000億円ちょっとくらいだったかな?が日本のアートマーケットで動いていて、世界では約9兆円ほどが動いています。全体的に右肩上がりのアートマーケットだけれど、だいたいシェア率がアメリカが40%、イギリス/中国が20%前後という感じ。つまり日本は3%ちょっと。コロナの影響だったり、2022/23でNFT入れてみるのかどうかとか、オークションなのかギャラリー売り上げなのかで変わってくるので、ざっくりとした記憶ですみません。(メインの話はここじゃないので)探したらすぐ出てくると思うので詳しい内容が欲しい方は調べてみてください)

さてつまり日本は世界的に見ても3%くらいしかアートマーケットのシェア率を持っていない。でも日本は言っても世界で上位10位には入るし、アメリカ、イギリス中国が圧倒的すぎるのでこれを除いて考えたり、さらに人口比を考えるとアメリカ中国に富裕層の数が多いのは当然なわけだから、そういうことを考えるとそんなに悲観するほど悪い位置にいないが分かる。

でもこれはあくまでも全体的なオークションとか、トップギャラリーの話がほとんどだ。つまり、世界中では、ピカソだウォーホルだの作品がいまだに数十億で売買されていたりしている。


世界ではロッカクアヤコがすごい位置にいるけれど、日本ではまだまだ知名度が高くないようにも思う。草間彌生、村上隆、奈良美智、もしくは名和浩平、塩田千春などの名前はすっと出てきても。

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ドイツを中心に活動を続けるContemporary Artist(現代美術家)の Masaki Ha…

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