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新宿FACE公演振り返り-進化と脱皮-

遅ればせながら、5.27(月)PPPTOKYO新宿FACE公演が大盛況の末終了しました。
今回もYouTubeライブで生配信をさせていただきました。
アーカイブはいつでも見られますので、是非多くの人に届いて欲しいです。

ちなみに制作的な反省として、YouTubeライブというのは一度でも動画修正(アップロード後にYoutube内で再編集)するとチャット欄が見られなくなってしまうという事に今回初めて気づきました。

さらに、視聴数もアルゴリズムの都合なのか、修正ナシでアップ出来ている時に比べると伸びが緩いという実情も。
これは制作ミーティングの段階で修正が加わらないように努めないといけないと学べました。
日々改善して良い作品を創り続ける努力をしていきたいものです。

■進化と意識

タイトルにもあるように、今回は様々な局面において「進化」というテーマが散りばめられていたいた回であったように思います。
それはもちろん自分自身の試合についても当てはまるわけで。

今回、大門寺崇という令和のプロレスリングモンスターとクライマックスパーティーで対峙するという自分自身へのプレッシャーが、これまでの自分を超えなければいけないという強度の高いモチベーションを作ってくれました。
同時に後輩たちに背中を見せて、団体自体をより高みに導いていこうという想いもそこには強く在りました。

自身の試合については、もう映像を見ていただければそれが全てかと思いますし、
今後大門寺崇という男が世界標準のプロレスをPPPのリングでも証明し続けて欲しいです。
そしてどんどんマット界で活躍して欲しい。

超人・大門寺崇。て、顔吹き飛んで増すやん。。。

■“進化”することの難しさ


「進化」
という点では、試合以外の興行の構成でも努めている部分はいくつかあります。

・映像演出の強化
・前説を含めたPPPガールズなどキャストの稼働強化
・オープニングアクトの演出強化
…etc

細かいようで興行全体もいつまでも同じテンプレートは通用しないと思っています。少しずつですが、変化を加えてより良いショーを創り続ける努力をしていきたい。

御殿場ショーパブ「ラストオブザドラゴン」の皆様による素晴らしいポールダンスショー。
ありがとうございます!!

しかしながら、そこで感じる難しさという部分もあり、それは一つに「予算」。
手弁当で作っている興行ゆえ、とにかく使えるお金には限りがあるわけで。
映像にしてもキャストの拡充にしても、現実と向き合いながらアイデアを出して積み上げていくしか道はないと思っています。

もし万が一、PPPTOKYOのショーを見て「コレはもっと世間に響くぞ!」「世界進出だ!」と思ってくださる石油王がいれば、ご一報いただきたいものです。笑

毎公演超満員札止め継続中!

と同時にもう一つの難しさというのは、仕事のセクションを割り振って、人に責任を持たせるということ。
コレは完全に自分の性格の問題でもあるのですが、某大社長と違って、案件をあまり人に丸投げが出来ないというのが自分の弱みでもあるのです。

進行の管理から細い演出部分なんかについても、もう少し人に投げられる体制と協業出来るスキームをもっと作っていかないと、そこに真の意味の“進化”はないなあと自戒の意味も込めて今感じています。

■“脱皮”することもまた進化

何かを加えて改良する事が「進化」の定義とするならば、プロレスの試合もそうかもしれませんが、「引き算」していく事もまた時に「進化」なのかもしれません。
しかしながらココではそれを引き算と呼ばず“脱皮”と呼びたいなと考えています。

今回のPPPTOKYOの公演において“脱皮”した点はズバリ、
・音楽を流す試合形式を一気に減らした
という事にあります。

コレは意図してそうしているのです。

決死のデビュー戦。Droog-K.

端的に何故かと言えば、PPPTOKYOの世界自体が“進化”しているからなのです。
「令和のバブル」を標榜してスタートした団体は、華やかさと熱さを身にまとい「新進気鋭」の団体に変貌していきました。
その中で今のPPPのメインテーマは何かと言えば「なりたい自分になれるリング」という事なのです。

そうした中で、華やかさというベースの世界観は保持しつつ、選手各人の人生やドキュメンタリーにフォーカスした物語をお客様に伝えるにはどうしたら良いか?
という事は日々模索しているわけです。

初見のお客様にどうやって響かせるかという根っこのマインドそのままに、その上で唯一無二の世界に引きずり込む興行の構成を、これからも日々探究していきたい所存です。

■作り込まないリアル

ここまで書くと、PPPTOKYOは念入りに制作されたショーに見えなくもないですが、実はかなりの人間ドラマも孕んでるわけで。(そこがスパイスで中毒性があると個人的に思っています)

クライマックスパーティー(メインイベント)の後のマイクのやり取りなどは、
そこにかなりリアルな人間ドラマがありました。

親友か、はたまた侵略者か。

それを100にも1000にも昇華出来るのがプロレスの醍醐味なわけだし、
けれど時に大コケする可能性もあるわけで。

で、こういう事態にどうやったら跳ねて昇華出来るのかというと、やっぱり

・団体が届けたいメッセージ(想い)
・お客様が見たい景色
・世相やトレンド

がシンクロする瞬間なんだと思うんです。
これらが少しでもズレてしまうと、いまいち腑に落ちない景色になってしまうんだと思います。

君たちだけの物語。この日から、世界にとっての物語。

個人的に大嫌いな「身内ウケ」プロレス。
コレは絶対にやりたくない。

だからこそ、このカードをワールドワイドな作品として世界に届けたい。
同時に、シビアな事を言えば数字をとってほしい。

連日Yahooニュース連発中。

今回もこれだけの取材や露出がある中で、
あえて取り上げられづらいPPPTOKYOの人間ドラマの部分を打ち出すという事は
それなりの想いと覚悟があるからです。

もちろん団体としての種々の発信とプロモーションも考えています。
初めて見る人にいかに分かりやすく届けるか、そこからのめり込んでもらうか、
コレはいつ何時もベースにある仕事のマインドです。

■全ての仕事の基本はコミュニケーション

今回の公演を通じて総じて感じた事しては、至極当たり前ではあるのですが
「コミュニケーション」の大切さ。
それに尽きる気がします。
今回デビューしたDK選手にしても、練習や練習後のメンバーとの食事などを通じて彼女という“人”について知ることが出来たし、
煽りVTR撮影でより人生を深く聴く事が出来たわけで。
だからこそ彼女がプロレスラーとして届けるべきメッセージは何か?という事も制作側として落とし込みやすくなったわけです。

自分が対戦させてもらった大門寺選手にしても、以前から積極的にコミュニケーションを図れるし、だからこそ彼の人となりや人間性も理解した上で試合に臨めました。

より良い作品、より良いショーを創り続けたい。
感動と熱狂を創り続けるプロレス団体で在り続けたい。

次回、勝負の7月9日(火)新宿FACE公演。

さあ、パーティーを続けよう。

『Vanquish Heaven-天空の祝宴-』
📅7月9日(火)18:00開場/19:00開始
🏙新宿FACE
🎫プロレスDEPO
http://bit.ly/4bqEQ6F
🎟チケットぴあ
http://bit.ly/4boMOx5

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