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YouTube生配信をしない理由と興行ビジネスに関する雑感。

いよいよ来週に迫ったPPPTOKYO新木場1stRing公演。
今回はちゃんよたプロデュースと銘打って、ココでしか見られないマッチメイクが盛り沢山となっております。

スターダム王者電撃参戦!超豪華なマッチメイクが出揃う。

特に、急転直下で決定したスターダムNBチャンピオン・飯田沙耶選手の参戦!
関根シュレック秀樹選手vs愛鷹力選手のRIZINファイターvs元K-1ファイターの一戦。

名だたる栄光のリングで戦う選手たちがPPPのリングに集結するという、非常に誉なイベントになることはもとより、それだけ今のPPPリングに熱量と磁場があるということを誇れるイベントになりそうな予感がしています。

そんな中で決断したとある発表が物議を醸している(!?)ので、今回はその事について触れたいと思っています。

■(毎度恒例の)YouTube生配信をやらないという決断

PPPTOKYOではココ一年近く、ほぼ毎公演YouTubeでの生配信を行なってきました。
お陰様で視聴数も回を重ねるごとに上がってきましたし、アナリティクスを見ると海外からの視聴者も増加傾向にある状況です。
そんな中で今回、こんなにも豪華カードが連なる中で無料視聴を行わない理由を、現実的な問題も含めて赤裸々に解説していきたいと思います。

■そもそも興行“ビジネス”であるという立ち返り。

興行ビジネスの売上構成は大きく分けると以下のようになります。

①ゲート収入(チケット代金売上)
②グッズ収入
③スポンサー収入
④放映権料
⑤その他

こうし見た時に、そもそも我々は興行会社であり映像配給会社ではないと改めて認識しないとなと思った訳です。

特に④に関しては地上波一強の時代にはかなり多くの割合を占めていましたが、時代の変遷と共にその金額も割合も下がり続けている状況です。

ただし、NetflixやU-NEXTのような外資の巨大メディアコンテンツの参入によって、またAbemaTVの隆盛によって新時代のソレに移り変わっている様相はもちろんあります。
それはコンテンツ規模が大きい所での話ではあるので、この記事ではもっと小さい規模の興行ビジネス論になります。

話を元に戻すと、そうした小さい規模でのコンテンツにおいてもはや④は形骸化していく中で、それでも映像を使って売上を生み出していく方法が一つあります。

それが【PPV販売】です。

■YouTubeにこだわる理由

興行の模様を自社の映像コンテンツとして販売するPPVという方式は、近年ではメジャー化してきていますし、現に小規模プロレス興行においても多くの団体が実施しているのが現状です。

それでもPPPTOKYOは無料YouTube配信にこだわってきました。
それはやはり「一人でも多くの人に知って欲しい」という想いからです。

同時に「コンテンツを育てていく。」この感覚に尽きると思います。

興行は単発で収益を一気に上げることも可能です。
年に一度の記念興行を開催する選手などはこの感覚が正義で良いと思うのです。

PPV販売はそのツールとして有効ですし、目先の売上は担保出来ます。
しかしコンテンツの成長を考えた時、認知度を上げて世界に訴求していくという感覚と想いは大切にしていきたいと思っています。

また、マニアとファンにしか響かない囲い込みにも危険性を感じているので、誰かにとってふとした瞬間に琴線に触れるYouTubeの可能性は信じたいところでもあります。

まだまだ認知度も知名度も低い自分たちの団体を知ってもらうために、YouTubeというツールには物凄い強みを感じています。
さらにPPP所属選手のちゃんよたは、自身のYouTubeチャンネルで既に14万人の登録者を誇り、胸毛ニキもやはりBreakingDownでバズった事で、界隈のファン層との親和性が非常に高いということも感じています。

■YouTube配信のリアル(お金のこと)

では、見られるツールとして優れているYouTube配信のリアルはどうか。
結果としてこの部門だけ見れば完全に赤字です。

配信には配信用の機材、カメラ、リングサイドカメラマン、配信専門のスタッフが必要になり、それらに対して当たり前のように経費が発生してきます。

また、会場によってはWiFiの設定が弱かったり、回線費用が別途発生というケースも多いです。

これは見ている方々には分からない経費や負担であったりします。

YouTubeに関しては、実際のところ現状の再生数に対する収益はそれらに見合いませんし、
正直なところ当初はもっとスーパーチャット(投げ銭)が来るものだと思っていました。

個人的な考え方として、自分は価値ある商品に対しては例えばnoteにしても課金しますし、リアルビジネスでもショーに対しての対価は払うのが当たり前な感覚で生きてきました。

我々もその時その時に提供出来る豪華なマッチメイクとショーの模様を、無料で配信しているわけですが、そのコンテンツに対して価値を感じていただいた方には少しでも投げ銭をしていただけるのだと、淡い期待を寄せていたのは事実です。

■複雑な想い。

それでも現実はシビアで、公演生中継における同時視聴1000人を超えて、再生数が2万回近くいった回でもスーパーチャットはほぼ皆無でした。

世の中は想像以上にシビアでした。。。
けれど、結果として多くの人に届いて見ていただけていることに関しては素直に嬉しいです。

そして今回一つの決断を下しました。

■リアルの質を、より上げたい。

YouTube生配信は一旦おやすみして、ハウスショー(会場に足を運んだ人だけが楽しめる)に徹してみよう。
これはある意味原点回帰ですし、そうするなら目標は一つ。

“チケット完全完売”

お陰様であと一歩まで迫っています。
コロナ禍以降、久しぶりのチケットソールドアウトを達成したい!!

そして、ご来場いただいたお客様と感動と熱狂を共有したい。
そんな思いが日に日に強くなっています。

PPPTOKYOは他のプロレス団体に比べるとやや高いチケット料金設定かも知れません。
ただ、我々が真に勝負すべきは他団体ではなく、他のエンターテインメントコンテンツだと常日頃考えています。
だからこそ、日頃レベルの高いエンタメコンテンツ、民度の高い遊びを嗜んでいる方々が見ても満足出来るショーをより一層追求したいと思っています。

■本質的に伝えたい想い

話が長くなりました。
PPPTOKYOの理念は「感動と熱狂を創り続ける。」です。

そのためにコンテンツの成長はもとより、発信の仕方はさまざまあると実感したこの一年です。

今回は原点回帰として、見にきていただくリアルのお客様に、崇高なる感動を創り出し、「PPPTOKYO凄い!!」「面白い!!」「感動した!!」
と、心の底から満足出来る興行を作り上げようと思っています。

そして……チケットが完売した暁にはさらに前向きな報告が出来ると思います。
文脈的に、何となく察してください。笑

やっぱり、一人でも多くの人に届いて知って欲しいという気持ちは強いですから。

そんな訳で、いよいよ来週3月5日火曜日開催です!!
さあ、パーティーをはじめよう。


2024.3.5ちゃんよたプロデュース公演
コラボステッカー発売開始。新作アパレルも販売開始します。

🔻チケットペイでの販売は当日直前まで受付可能です。


🔻チケットぴあも前日まで購入可能です。
https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2401661&rlsCd=001





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