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プロモーションの難しさと判断ミス。反省

※見出しのお写真、拝借しています。

今回の記事は個人的な反省と、来週に迫ったPPPTOKYO新宿FACE公演をよりクリアに見やすくするための補足的な内容になります。
このnoteのPV数はさして多くないのは承知ですが、読んでいただいた方が得する(?)内容と、プロレスビジネスにおけるリアルな反省などをまとめていけたらと考えています。

■史上最も大苦戦中。7.9新宿公演

見出しにつけたように、来週に迫った公演はPPPTOKYO旗揚げ以来、最も券売が伸びていないという現状です。
これはひとえに我々運営の努力不足が全てですし、しかしながらそうなる予見と未来に向けた投資要素が多く詰まっているという補足をこの記事でお伝え出来ればと考えている次第です。
そして、素直に反省しながらもあと一週間、大いに盛り上げ一人でも多くの人の目に留まって、気になってもらえる興行にしたいと考えています。
チケットはまだまだ絶賛発売中でございます!

豪華パーティーシップ


■敢えて数字を取りに行かなかった意図と想い

ここ最近のPPPTOKYOはプレイガイド販売の伸びがよく、それはひとえに
ちゃんよたを筆頭に“数字”を持っているタレントを「掛け算」のプロモーションで露出し話題を作ってきた部分が大きいかなと思っています。
同時にリング上の堅実な闘いの積み重ねが固定ファン獲得に繋がっている実感はあります。
“なりたい自分”になるために一所懸命に生きる姿をさらけ出すタレントたちの生き様に自己投影出来る、共感性を生むというのが最近のPPPTOKYOのブランディングでもあり、そうしたタレントたちが多くの仲間やお客様を「巻き込んで」いく過程に“感動”が生まれるものだと考えています。

そんな中で、今回は敢えて「大谷譲ニ」という選手にスポットを当てたかったという想いがあります。
世間に対して「大谷譲ニ」というレスラーをしっかり認知してもらい、何らかの「バズ」を生むキッカケを作りたかった。
同時に、PPPTOKYOという団体には個性的な選手が多くいるのだという事実も広めたいという想いがありました。

筆者と彼。長い付き合いです。

■「思い入れ」と「リアル」

個人的には彼とは学生時代からの付き合いで、もう10年以上の仲になるわけです。
学生時代は非常に仲が良く、プロレス愛をこれでもかと分かち合った思い出があります。
巡り巡って自分も彼もプロレスラーになり、
彼自身の人生を揺るがすようなトピックがあった後も、魂を通わせるような闘いを通じて、こうして近くでプロレスに励むという今があるわけです。

そんな大谷選手と自分は、ここ最近は非常に微妙な距離感が続いている感があり、
個人的にも彼のこの先の人生やプロレスラーとしてのキャリアを心配してしまっていた面があります。
※後述しますが、そんなお節介な気持ちや想いが、現実を見られない判断ミスに繋がってしまった一面もあります。

試合では手が合うけれど、立場も代わり距離感がある筆者と彼。

言うなれば、PPPTOKYOの生え抜き選手にとって彼は自分が連れてきた連れ子のような一面もあり、逆に彼にとってはどんどん脚光を浴びる生え抜き選手をよく思っていない一面があると認識しています。

だからこそ、次回公演ではそうした人生の“リアル”を投影して物語を紡いでいきたかったという想いがあります。
カタルシスを打ち破った先に歓喜と感動がある!と自分は信じていたかった。

※外側から映し出す「大谷譲ニ」という短編ドキュメンタリー。

■プロモーションの意図

上記のような想いと同時に、大谷選手にとって、彼とプロレス愛を分かち合ってきた盟友・大門寺崇という男との物語というストーリーラインも紡いでいきたかったのです。

こんなに素晴らしいレスラー二人を世間に届けたい!より多くの人に知って欲しい!という想いがありました。
大谷選手と大門寺選手は、年齢も近く、数年前は大阪の地で毎日のようにリング上で闘いを繰り広げ、リングを降りればプロレスについて、ああでもないこうでもないとひたすらに愛のある談義を繰り広げた二人。
そんな二人の関係性を、大谷選手自身の“今”と照らし合わせ、大谷選手自身の殻を破り飛躍する物語を紡いでいきたかった。

・PPPTOKYOの中での大谷譲ニという物語
・盟友との闘いを紡ぐ大谷譲ニという物語

これらの物語をシンクロさせて昇華するという意図が今回のプロモーションと煽りにはあったわけです。

二人の物語を紡ぎたい。


ただ、結果として現時点でそれらはハマっていない感が…。
つまるところ世間にはまだ届いていない状況です。

マスコミからこの物語が注目されることは(現時点)なく、
ファンの間でこの闘いが話題になっていないという現状です。

■謝罪と反省

この結果について、全ての責任は自分にあります。
このことに関しては選手に罪はなく、自分のディレクションミスに尽きます。

自分が示した方向性と仕事の仕方が間違っていました。

「判断」「指示」「コミュニケーション」「プロモーション」
全てにおける責任は自分にあります。
なので、せめてもの補足として、この記事を通じて二人の闘いを注目して欲しいと思っています。

同時に大門寺選手には感謝ばかりなわけで、彼はおそらくこれらの意図をクレバーに理解して、自分なりにしっかり対立構図作って発信するあたり、“プロフェッショナル”イズムを感じました。

以下のインタビューでもとにかく言葉が明瞭で、信念を強く感じます。


■余計なお節介と罪

今から反省と半ば怒りも籠ったフィードバック、2面をここに記します。
まずは反省から。

前述のような振るわない結果を生んだ責任は自分にあり、その要因も個人的には以下のように感じています。

①コミュニケーション不足
純粋に大谷選手とのコミュニケーション不足がおおよその要因かなと感じています。
プロレスはリアルとフィクションが入り混じるジャンルであり、当然前回の公演で起きた事についても本人の意思と主張次第でいかようにでも物語が変化していく部分があります。
ただ、起きたことを咀嚼して理解して繋いでいくことは本人にしか出来ないわけで、そこすらも説明が必要だったのかなと思う部分もあり、
改めてコミュニケーションの重要性を感じた次第であります。

②想いの齟齬
大谷選手にとっての“なりたい自分”はどんな姿なのか?
そんな想いを紡いでいって欲しい気持ちがありました。
だからこそ等身大の彼を描いて殻を破って欲しかった。

しかしながら、ともすると彼は自分の等身大を炙り出されることに嫌悪感を覚えていたのかなと思います。

「ああ、そういうことだったのか。」というのが率直な感想で、
“なりたい自分”になっていく術や方法論が根底で違ったのかなと感じています。

さらけ出したくない人間にさらけ出すことを要求するのは根本的に違ったのだと反省しています。

■ヨカタじゃねえんだよ。プロであれ。

ただ、同時に怒りもあるわけで。
それは「プロフェッショナル」の定義にも繋がってくると考えています。

どんなに不平や不満があっても、自身の信念と主義主張をぶつけることが出来るのがプロレスのリングであり、
今回の件に関しても、彼自身がさらけ出すことに抵抗があるのであれば、そうした不平や不満をぶつけて、物語を紡ぐことはいくらでも出来たわけです。
それが、結局のところ1ヶ月以上何も生まれなかったわけで。

きっと彼には彼の思う考え方があり、であればダークヒーロー的にでも、それらを我々にぶつけて、そこに新たな物語を紡いでこその「プロフェショナル」ではないのかなと。

また、きっと彼の経験値や試合数という部分で
彼は主張出来る武器を沢山持ち合わせているにも関わらず、なぜかそこに負い目?を感じているような部分もあり、
いやいやむしろそのアンデンティティを駆使して闘いの吟時を紡いで欲しいと思いつつも、そういった面からも反論がなかった事が寂しさでもあります。

いわゆる“病んでいる”事をひけらかすというのはもはやアマチュア(個人的な曲解かもしれません)だと思ってしまうし、
「プロ」であるならその状況すらも昇華させないといけないと感じるわけです。

彼自身の“格”や“箔”を上げていきたいという余計なお節介が根底にはありましたが、彼がその殻を打ち破れない要因を垣間見た気もするんです。

そしてこの事を決定的に感じたのは、先週末に開催された学生プロレスOBの社会人が集って主催した「有給プロレス」を観戦した時です。


■プロの「好き」と、プロの「芸事」の違い

あらゆる会社員やいわゆる社会人と呼ばれるメンバーが自主的に行う興行で試合をしていた彼を見てハッとさせられたのです。
結局のところ、大谷選手は自分が信じられる人間と自分の追い求める“リング上の動き”に特化したプロレスがやりたいのだなと確信しました。

イデオロギーや人生を投影するといったカロリーの高い「芸事」ではなく、
「好き」と「趣味」の先にあるソレを追求したいのだなと。

この時点で思ったことは、
彼は究極に動きを洗練していったプロの学生プロレスラーであり、
“プロフェッショナル”な「芸事」に従事した表現者ではない。

という事なのです。それを社会人プロレスに出ている彼を見て逆説的に感じた一つの答えだったのです。

遠く彼方、世界に届けたいという思いとは真逆に、

半径5メートル以内の自分のファンだけに礼賛される環境というのも、
いわゆる推しビジネスとしては間違ってないし、それを否定する気もありません。
それは一つの正解かもしれないわけで。

そして、先週の試合もきっと彼にとっては楽しくてしょうがなかったという事が伝わってくるからこそ…ソレゆえに…といった感想です。

■だからこそ…な想いと願い

この時点で根本の人生観や芸事に関しての価値観はズレているのだと思いますし、
でも、だからこそ、
そういった構図も含めてお客様には届けたい…。
このnoteを通じてだけでも、そんな背景があったということを少しでも知ってもらえたら、そこに新しい闘いの構図とテーマが作れると信じています。

詰まるところ、根っこからズレている価値観が紆余曲折を経て、また自分という本人を介さずに闘う今回のこの試合。
そしてそれははたまた団体と選手の物語でもあり、未来を左右する闘いでもある。

そんなテーマを知って欲しいし、裏のテーマとしてでも感じてくれたら幸いです。

同時に、板挟み(?)にしてしまう大門寺選手には申し訳なさもあり、同時に最大級の感謝の意を表したいです。

テーマを孕み過ぎたこの試合。多くの人に見て欲しい。

そして彼らにしか紡ぎ出せないまだ見ぬ物語も見てみたい。
ぜひ、未来に繋がる闘いをお願いします。

■PPP生え抜きに見た、バズらせようという気概

そんな中、個人的に「おお!」と思ったPPPTOKYO所属選手で、現在欠場中のエチカミヤビ選手のこちらの投稿。

おそらく、彼女なりに少しでもこの闘いと興行を盛り上げようという意志を感じます。
いわゆるハッシュタグキャンペーン的に周囲を巻き込もうとする気概を感じます。

結果それが届いても届かなくても、根底にある「届かせよう」という想いはPPP生え抜き選手らしく、「どんどんやった方がいい!」と思ったわけです。

#レッツゴージョージ
キャンペーン、まだまだ盛り上げて見せて欲しい!!

だって、誰かに怒られても巻き込んだ者勝ちなので。

プロレス、MMA、BreakingDown、ボディビル……挑戦しまくる姿勢、脱帽。

……この男は報告もなく何でもやってしまいますけど、結果それが多くの人を巻き込んでいて素晴らしい。

■とにもかくにも見にきて欲しい

非常に長くなりました。
結論としては、来週7月9日(火)開催のPPPTOKYO新宿FACE公演も一人でも多くの人に見て欲しい!感じて欲しい!
その想いに尽きます。
チケットはお恥ずかしながらまだまだあります。
現状の収支状況では恒例のYouTubeライブ配信も難しい部分がありますが、何とか一人でも多くの人に届けたい想いもあります。
チケット購入などでご支援いただける幸いです。

現実を超越する感動と物語を創り続ける。
我々PPPTOKYOはまだまだ新進気鋭を極めたい。

さあ、パーティーを続けよう。

過去一番の大勝負。多くの人を巻き込んで乗り越えたい!

『Vanquish Heaven-天空の祝宴-』
📅7月9日(火)18:00開場/19:00開始
🏙新宿FACE
🎟チケットぴあ
https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2412945&rlsCd=001
🎫プロレスDEPO


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