詩|色彩
また季節が変わるね
一昨日まで鮮やかだった街並みは
昨日の雨と今日の風で
すっかり灰汁色になったみたい
それでもわたしは好きよ
静かに降る白磁色の雨も
ヒュウヒュウ鳴る墨色の風も
そこに紛れ込むストーブの緋色のにおいも
低い鉛色の空は分厚い羽毛布団みたい
「きみはいつも不思議なことを言うね」
笑ったあの人の横顔は黄金色に見えた
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また季節が変わるね
一昨日まで鮮やかだった街並みは
昨日の雨と今日の風で
すっかり灰汁色になったみたい
それでもわたしは好きよ
静かに降る白磁色の雨も
ヒュウヒュウ鳴る墨色の風も
そこに紛れ込むストーブの緋色のにおいも
低い鉛色の空は分厚い羽毛布団みたい
「きみはいつも不思議なことを言うね」
笑ったあの人の横顔は黄金色に見えた
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