詩|ドーナツの穴 15 真崎優 2024年1月24日 13:59 ドーナツの穴になりたかったの。生地から型を抜いて、抜いて、抜いて、捏ねて伸ばして型を抜いて、抜いてそうして残った、たったひとつのドーナツの穴。それを食べられるのはひとりだけだから。手に入れた日は自分が特別だって思えて。そんな風に、誰かの特別になりたかったのに、ね。 ダウンロード copy この記事が参加している募集 眠れない夜に 68,301件 #詩 #恋愛 #現代詩 #眠れない夜に #片想い #恋愛詩 15 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート