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詩|ドーナツの穴

ドーナツの穴になりたかったの。
生地から型を抜いて、抜いて、抜いて、捏ねて伸ばして型を抜いて、抜いて
そうして残った、たったひとつのドーナツの穴。

それを食べられるのはひとりだけだから。手に入れた日は自分が特別だって思えて。
そんな風に、誰かの特別になりたかったのに、ね。


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眠れない夜に

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