短歌|もどかしい恋


もどかしい恋をするたび増えていくピアスホールはいま七つあり

わたしに酒と煙草を教えたきみはそれを忘れて先に進む

あの人と二度と会えない寂しさを同じ煙草を吸って紛らす

好きでした、たった五文字を言えぬまま離れ明日で八年が経つ

小説の主役に彼の名前付け報われなかった心を癒す


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