詩|まだ帰りたくない
運転席のあのひとを
横目でずっと盗み見ている
そして祈っている
赤信号で停まるたび
盗み見をやめなくてはいけないから
どうかこの先の信号も
その次の信号も
タイミングよく青にかわってくれ、と
でもそうするとすぐに到着して
すぐに別れの挨拶をしなくてはならないから
どうかこの道が
不思議な力で数キロくらい伸びてくれ、と
わたしはそんなジレンマに踊らされ
途方に暮れながら気付くのだ
これが恋というものか
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運転席のあのひとを
横目でずっと盗み見ている
そして祈っている
赤信号で停まるたび
盗み見をやめなくてはいけないから
どうかこの先の信号も
その次の信号も
タイミングよく青にかわってくれ、と
でもそうするとすぐに到着して
すぐに別れの挨拶をしなくてはならないから
どうかこの道が
不思議な力で数キロくらい伸びてくれ、と
わたしはそんなジレンマに踊らされ
途方に暮れながら気付くのだ
これが恋というものか
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