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服を買う。失敗した買い物、成功した買い物。

ファッションにおいて一番むずかしいのが、自分の気分をキャッチすることである。

心理学とかカウンセリング界隈で言えば、思考や知識ではなく自分の感性・直感に従うことだ。

トレンド、価格、周りの目。
いろんなものが感性を狂わせる。


ファッションにおいて失敗した買い物。

それは「着ない」「サイズをミスった」「気に入ってない」
この3点に尽きる。

別に高い買い物であっても、1ヶ月後に売ったとしても、買ったそのとき気に入っていればそれは成功だ。

いろんな買い物をする中で成功も失敗もあるものだ。
金銭面でも、気分の面でも。


服はメルカリやブランド古着で買うことが多い。

アパレル業界の健全な運営を考えると新品で買うべきではあるが、高いものを少しだけより自分をいろんな服に着替えさせて楽しむのが好きなのでそうなりがちである。

たとえば最近のお気に入りclassのケミカルデニムパンツ。
これは22ssのもの。
ブランド古着で赤紫のほうを買い、あまりにも気に入ったので色違いの青をメルカリで買った。

なんか太くてひらひらして絶妙にほかにはない色味に妙に惹かれてしまうのだ。

どちらも1.5万くらいで買えた。
定価4万なので実質5万得をしている。やったね。
これはまぎれもない成功した買い物だ。

ほかにも成功した買い物はある。

デンマークのミリタリーコート。

NICENESSやらgurankやらthe crooked tailorやらフランス軍のモーターサイクルコートきっかけでユーロミリタリーに興味をもっていたところ、これをブランド古着で見かけた。

サイズはXLほどだろうか、かなり大きめのもの。
羽織ると古いバーバリーみたいな雰囲気がある。

いい雰囲気だな、2万くらいかなと思ったらまさかの7500円だった。
飛びつくように買った。

がっしり重くて肩が凝るので長時間の着用には向かないものの、ちょっと1時間ほど散歩のときにざっくりニットの上から羽織るのによい。

これも実質1.25万円得している。
2万円でも買いたいな、と思うものだったからだ。

まあ、めっちゃ重いのでそのうち処分していそうな気もするが。
もう7500円分楽しんだからそれはそれでいいのだ。

あとはLee archivesの40s復刻カバーオール。

これも定価3万のところブランド古着で未使用のものを1.5万ほどで購入できた。
だいぶ得をしている。
大のカバーオール好きとしてはとてもうれしい。

さらにこれ。

青と白のマーブルのほう。
定価9.5万円!である。

写真で見てほしい!と思ったもののお高すぎて全然買おうと思えなかった。

これはメルカリでサンプル品と思しきものを3万前後で買うことができた。
ありがたい限りだ。
実質6万円の得である。
非常に気に入って家の目立つところに飾っている。

この色柄がな〜!すごくいいんだよな〜!
実に気に入っている。

それからこれ。
大好きなブランドbourienneのシャツ。

5.8万とびっくりする価格のシャツ。
清水から飛び降りる気分で新品で買った。

だが、これはいまでも買ってよかったと思っている。
おかげで現状人生最高のシャツブランドに出会えたのだ。
買って半年立った今でも良いシャツだなと思っているのだから、大成功といえる。


そして、もちろん失敗した買い物もある。

イタリアのスーツ系ブランド。
インターナショナルギャラリービームスでも取り扱いがあったっぽい名門。

ブランド古着で2万(定価20万!)だったので買ってみたものの、なんだかうーんという感じ。
仕立てもいいコートなのだが、自分の気分ではなかったらしい。

大失敗というほどでもないが、成功かというと悩ましい。
着てはいるがいつか買い替えるだろうなという感じ。

それからこれ。

憧れの柿本さんが記事違いを着ていて「かっけ〜!」と痺れ、何シーズンか前のものをメルカリで買った。
元値が元値だけにユーズドでも9万弱した。
ボーナスはたいて買ったのだ。

が、そもそもテーラードジャケット系の服をあまり着ない。
理由は首元が空いてて寒いから。
タートルネックを着ていてもである。

案の定こいつも冬服なのに首が寒い。
着たくても着られない。なんか思ったのと違う。

生地はめちゃくちゃいい。
ウールなのにカシミヤみたいな肌触り。
この値段も頷ける。

が、着てない。

ものとしては良いのだが、成功か失敗かと問われればやはり失敗寄りになってしまう一品である。
実に惜しい。

そしてやってしまったのがこれ。
メルカリで買ったところ表記サイズが紹介文にかかれておらず、サイズ2のつもりがサイズ1をポチってしまった。

やってしまった。
定価6.3万を3.6万で買えたとはいえ、着られないなら実質丸損である。
完全に自分のミスなので言い訳もできない。

状態がよいうちに泣く泣くどっかで売って買い直すしかないだろうかと思案する日々である。

あとはこれ。
NICENESSのPETER。

ヌラヌラと光る超高品質ウールスラックス。
おしゃれ!と思って憧れの柿本陽平さんの店で新品で買ったのだが、まあとにかくサイズが合わなかった。

ウエストは超でっかくて絞っても余るし、裾は思ったより長くて引きずるし、構造的に裾上げもしにくいし、洗濯機で洗える素材でもない。

一度これを着て天ぷらそばを食べにいったら染みを作ってしまい、すぐクリーニングに出して。
なんかもう面倒になって2回ほどしか穿かないまま二束三文で売ってしまった。
だいぶやらかしている。


あとは5000円ほどの古着を買っては大して着ないまま処分というのも非常によくやっている。
安いからこそ新しいジャンルにチャレンジして安いから着なくなる。よくあるやつである。
オーバーオール、好きではあるんだけど買うたびすぐ処分しちゃうんだよなあ。


買い物には失敗がつきものである。
お店でじっくり新品を見て、店員さんと相談しながら適正サイズを買う。それに越したことはないのだ。本当に。

だが、いいものを安く買えた喜びはまるでギャンブルのように脳を焼く。
楽しくてしょうがないのだ。

買い物には失敗も成功もつきもの。
独り身である現在、やっちまっても困るのは未来の自分だけである。

買い物失敗しちゃったおれもかわいいでしょ?なんて嘯きながら、今日も今日とて服を見る。

買い物は楽しい。

ファッションは自分の気分をキャッチするトレーニングでもある。
失敗も成功もどちらも含めて楽しめるくらい、人生を謳歌したいものだ。

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