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日記/フランキー永井

じつに降った。昼すぎには吹雪いて、十米前方さえ見とおせなかった。こんな日の運転は、南国人にとって、かなり気を遣うのだ。そんなこんなで、すでに限界まで疲れきっている。娘に、体調悪いの、と訊かれて、うん、体調悪いよ、と答えられるようになったのは、大きな一歩である。眠い。フランキー堺と、フランク永井は、ちょっと藝名が似すぎちゃいないだろうか、と目下、そんなことしか考えられない。川島雄三「幕末太陽傅」(1957)は、とにかく、あらゆる点で傑作ですから、観ていただきたい。ここまで、何十回もうたた寝をしながらの記述、自身の、この鬼気迫るほどの日記愛に、脱水症状で直走あたわぬ選手を想起し、そぞろ眠気を禁じ得ない。そうだ、ひとつだけ書いておきたいのは、フランキー堺とフランク永井、さすがに藝名が似すぎちゃいないであろうか、ということだ。「幕末太陽傅」でフランキー堺の役どころは、居残り佐平次であるが、これはまた絶品だ。川島雄三には、特別な愛着がある。いつかそれは、記事に書いた気がする。川島監督も、フラさんも、はやくに物故した。ひととのこの世でのご縁とは、はかないものだ。Note の素晴らしい書き手の方々と、いつか、いや、生きているうちに、直に会えたらいいな、と無性に思う。長引く過度の不調により、かなり弱気になっているのは、否めない。皆さん、全国各地におられるのであろうし、いざ会うとなれば、なかなかハードルは高い。場所は、やはり無難に東京がよいのだろう。大きな駅、分かりやすい駅前、がよいのだろう。いつか、皆さま、有楽町で逢いましょう。今日のは、若い方にはだいぶ難しかったかしらん。短文にて御免。
 

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