The Guardian書評 ピックアップまとめ 2023年春学期


4月10日


China simulates strikes on Taiwan from aircraft carriers as drills enter third day
https://www.theguardian.com/world/2023/apr/10/china-simulates-strikes-on-taiwan-from-aircraft-carriers-as-drills-enter-third-day
中国 空母から台湾への攻撃を想定した訓練が3日目に突入
台湾の国防省は月曜日(4/10)、中国人民解放軍は東(中国大陸側)から台湾への艦船攻撃の演習を行っていると発表した。これは蔡英文総統がロサンゼルスで米国下院議長と会談したことに中国側が対抗したものである。台湾国防省は具体的な船の位置は明らかにしなかったものの、同省が発表した地図によると土曜日に台湾の東側に4機のJ-15戦闘機が示されていた。なおこの戦闘機は、これまで台湾の防空識別圏内で見られたことはなく、これまで台湾や日本が追跡していた山東などの空母から飛び立っていることが知られている。台湾国防省は4/10の午前6時からの24時間の間に70機もの中国人民軍機が台湾のADIZに侵入したと発表している。なお、今回の軍事演習は前の米国下院議長であったペロシ氏が訪台した際に行われた軍事演習よりも小規模なものであるとされている。

4月18日

Sudan violence escalates as rival factions reject ceasefire calls
https://www.theguardian.com/world/2023/apr/17/antony-blinken-calls-for-immediate-ceasefire-in-sudan 
反政府勢力が停戦要求を拒否するにつれて、スーダンにおける暴動はエスカレートする
スーダンの反政府勢力は政府からの停戦要求を拒否しているため、スーダン各地での戦いが激化している。国連のフォルカー・ペルテス特使は、これまでの戦いによって少なくとも185人が死亡し、1,800人以上が負傷したと発表した。スーダンの首都であるハルツームでの戦闘は、国際空港、大統領官邸、本拠地と考えられる陸軍本部などの重要な場所に集中しており、EUの外務・安全保障政策上級代表であるジョセップ・ボレル氏によれば、ハルツームの EU 大使が駐在中に暴行を受けたという。また、ボレル氏はこのEU大使が重症を追ったかどうかは明らかにはしなかったが、このことは外交施設の保護を保証することになっている「ウィーン条約」の重大な違反であると述べた。なお、病院は戦闘によって必要な物資が不足するなどして大変混乱しており、病院に勤務する医療スタッフは砲弾が飛び交う中で患者を安全な場所へ避難させていた。

4月25日

Myanmar: senior election official linked to junta shot dead by resistance group
https://www.theguardian.com/world/2023/apr/24/myanmar-senior-election-official-linked-to-junta-shot-dead-by-resistance-group 
ミャンマー:軍事政権とつながりのある選挙高官が反体制派に射殺された
ヤンゴンで、軍政に反対する過激派による最近の攻撃で、ミャンマーの選挙管理者が車内で射殺された。軍が任命した連邦選挙委員会の副局長であるサイ・チョー・トゥは、軍の情報局、メディアの報道、および都市ゲリラグループからの声明によると、土曜日に複数回撃たれて死亡したという。「ヤンゴンのために」と自称する反体制派グループは声明で、連邦選挙委員会副局長への攻撃を実行したと述べた。なお、ミャンマーではこれ以外にも2021年11月にミャンマーの軍事関連会社であるMytel電気通信会社の最高財務責任者であった元海軍将校が首都ヤンゴンの路上で射殺、2022年4月には中央銀行の副総裁であったタン・タン・スエ氏が自宅で銃撃を受けるなど、軍の関係者・支援者が反体制派によって襲撃される事態が頻発している。

5月8日

Czech president warns Ukraine against rushed counteroffensive
https://www.theguardian.com/world/2023/may/07/czech-president-petr-pavel-warns-against-rushed-ukraine-counteroffensive 
チェコの大統領はウクライナが反撃することに対して警鐘を鳴らす
かつてNATOの主要な軍事顧問の一人であり、かつ退役軍人でもあるチェコの大統領のペドル・パドル氏は、予期されるロシアからの反撃についてウクライナの指導部に対し、個人的に警告を行った。パベル氏は、チャールズ皇太子の戴冠式のためにロンドンを訪れた際のインタビューで、ウクライナは軍の強さに関係なく、必然的に「大きな損失」に直面するだろう、と発言し、「ウクライナ軍は人員の装備、弾薬のロジスティクス、燃料の資金調達の面で非常に厳しい状態に置かれている。今年はロシア軍をたたくたった一度のチャンスなので、成功しなければなりません。」と述べた。

5月15日

Germany’s change of heart is now pivotal to the war in Ukraine. Here’s why
https://www.theguardian.com/commentisfree/2023/may/15/germany-war-in-ukraine-olaf-scholz-volodymyr-zelenskiy-military-aid-policy 
ドイツの変化は現在、ウクライナ戦争にとって極めて重要な鍵となっている
ウクライナのゼレンスキー大統領は、ドイツのウクライナに対する軍事援助の遅れを批判し、ドイツにもっと援助を提供するよう求めた。ゼレンスキー大統領は、ドイツはウクライナに戦車やその他の軍事装備を提供していないと述べ、ドイツは「ウクライナの戦いに参加していない」と非難した。ドイツのショルツ首相は、ドイツはウクライナに多額の財政援助と人道援助を提供しており、現在は軍事支援を増やすために取り組んでいると述べて、政府を擁護した。ショルツ首相は、ドイツはウクライナにヘリコプターや対戦車ミサイルを供与したと述べ、そしてドイツはウクライナを支援するために「できる限りのことをしている」と述べた。ドイツの軍事援助政策をめぐる議論は、ドイツの世界における役割をめぐるより大きな議論の一環である。ドイツは長い間、軍事支援に消極的であり、そして国際問題で主導的な役割を果たすことに消極的であった。しかし、ウクライナ戦争はドイツにその役割を再考させ、ドイツは現在世界でより積極的な役割を果たそうとしている。

5月19日

G7 leaders confront spectre of nuclear conflict on visit to Hiroshima memorial
https://www.theguardian.com/world/2023/may/19/g7-leaders-confront-spectre-of-nuclear-conflict-on-visit-to-hiroshima-memorial 
G7首脳、広島平和記念資料館を訪問
G7首脳は、広島サミットの開幕前に、米国による広島への原爆投下の犠牲者に花を手向けた。早朝から降り続く雨が弱まり始めると、議長国である岸田文雄首相とその妻の裕子夫人は、市内の平和記念館の入り口で他国首脳らを迎え、1945年8月6日の原爆とその後の再現図を目のあたりにした。岸田首相は、今年のサミットの議題に核軍縮を前進させようとしており、G7首脳は平和記念碑だけでなく平和記念資料館も訪問するよう主張したという。「核軍縮への第一歩は、原爆投下の影響を実際に目撃し、その現実をしっかりと伝えることだと思う」と、岸田首相は平和記念資料館を訪問する前に述べた。G7首脳は平和記念資料館を訪問した後平和記念公園で黙祷を捧げ、そして原爆ドームを見学した。この訪問は、G7首脳がウクライナ戦争の恐怖の中で核軍縮の必要性を強調する良い機会であった。

5月29日

Turkey election 2023 live: Erdoğan declared victor in presidential election – as it happened
https://www.theguardian.com/world/live/2023/may/28/turkey-election-live-recep-tayyip-erdogan-kemal-kilicdaroglu-turkish-president-runoff 
2023 年トルコ大統領選挙 エルドアン大統領が大統領選挙で勝利を宣言
トルコの大統領選挙の決戦投票は、現職のレジェプ・タイップ・エルドアン大統領が勝利した。エルドアン氏は有効票の総数のうち52.14%の票を獲得し、野党統一候補のケマル・クリチダルオル氏を4.6%差で破った。エルドアン氏は2014年から大統領を務めており、今回の勝利で3期目となる。

6月6日

US urged to reveal UFO evidence after claim that it has intact alien vehicles
https://www.theguardian.com/world/2023/jun/06/whistleblower-ufo-alien-tech-spacecraft 
米国は無傷の宇宙船を所有していると主張し、UFOの証拠を明らかにするよう求めた
2023年6月6日、米国国防総省は同国が近年撮影した未確認飛行物体(UFO)の映像を公開した。映像は軍用機に搭載されたカメラで撮影されたもので、UFOは高速で飛行したり、急な方向転換をしたり、空中で静止したりするなど、通常の航空機では説明できない動きをしている。国防総省はこれらの映像がUFOであることを認めているがその正体については明らかにしていない。しかし、UFOが宇宙船である可能性を指摘する声も上がっている。この映像は世界中で大きな話題となり、UFOの存在について再び議論が巻き起こっている。

6月10日

ho needs the Metaverse? Meet the people still living on Second Life
https://www.theguardian.com/technology/2023/jun/10/who-needs-the-metaverse-meet-the-people-still-living-on-second-life 
メタバースを必要とするのは誰ですか?「セカンドライフ」で今も生きている人々を紹介
「セカンドライフ」は、2003年にリリースされた仮想世界だ。ユーザーは、アバターを作成してセカンドライフの中で自由に生活することができる。セカンドライフには仕事、教育、ショッピング、娯楽など、現実世界と同じような活動を行うことができる。セカンドライフは、2006年には月間アクティブユーザー数が100万人を超え世界中で人気を博した。しかし近年ではユーザー数が減少傾向にある。しかし、それでもセカンドライフには現実世界ではできないような経験をすることができるため、一部に熱心なユーザーがいる。

6月18日

Ferrari on top with triumphant return at centennial 24 Hours of Le Mans
https://www.theguardian.com/sport/2023/jun/11/24-hours-of-le-mans-ferrari-lebron-james 
フェラーリ、100周年のル・マン24時間レースで凱旋優勝
フェラーリは2023年のル・マン24時間耐久レースで優勝し、1973年以来50年ぶりの優勝を果たした。フェラーリは、アレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョビナッツィの3人組で参戦し、レース終盤にトヨタをかわしてトップに立つとそのまま逃げ切り、2位のトヨタに2分以上の差を付けた。フェラーリの優勝は、ル・マン24時間耐久レースで4回目の優勝となる。この優勝は、フェラーリにとって大きな意味を持つものとなった。フェラーリは1973年以来、ル・マン24時間耐久レースで優勝することができておらず、多くのファンに期待されていた。今回の優勝は、フェラーリの復活を象徴するものであり、多くのファンを喜ばせた。またこの出来事はトヨタにとっても大きな衝撃となった。トヨタは、2018年からル・マン24時間耐久レースで連覇を続けていたからだ。トヨタは、今回の敗戦を教訓として、来年に向けてさらなる努力を続けていく必要がある。

6月28日

Pompeii fresco find possibly depicts 2,000-year-old form of pizza
https://www.theguardian.com/world/2023/jun/27/pompeii-fresco-find-possibly-depicts-2000-year-old-form-of-pizza 
ポンペイのフレスコ画で発見、2,000年前のピザの形が描かれている可能性がある
イタリアのポンペイの考古学調査で、2000年前のピザの原型と思われる壁画が発見された。小麦粉の生地の上に野菜や肉を乗せて焼いたものを表現したものと思われるこの壁画は、ピザがイタリアで2000年以上前からすでに食べられていたという説の有力な証拠の一つとして考えることができる。 

6月26日

Xi weighs up support for Putin after rebellion
https://www.theguardian.com/world/2023/jun/26/xi-jinping-vladimir-putin-wagner-rebellion 
習主席、ワグネル反乱後のプーチン大統領への支持を検討
ロシアの民間軍事会社であるワグネルの反乱は、ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席の関係に亀裂を入れる可能性がある。ワグネルは、プーチン大統領に近い人物であるエフゲニー・プリゴジン氏が率いる民間軍事会社であり、ロシア軍の支援を受けてこれまでシリアやウクライナでの戦闘に参加してきた。今回ワグネルの起こした反乱は、プーチン大統領の権力基盤を揺るがす可能性があるため、習近平国家主席はこの問題に慎重に向き合う必要がある。また、このワグネルの反乱は中国にとっても頭痛の種となる可能性がある。なぜなら、中国はロシアの主要な貿易相手国であり、ロシアの混乱は中国経済に悪影響を及ぼす可能性があるからだ。また、ワグネルの反乱は、中国の権力基盤にも悪影響を及ぼす可能性がある。中国は、ロシアと緊密な関係を築くことでアメリカや西側諸国に対抗してきたが、ワグネルの反乱が中国の権力基盤を揺るがすようなことがあれば、中国はアメリカや西側諸国の包囲網に陥る可能性がある。ワグネルの反乱は、ロシアと中国の両国にとって大きな脅威となる可能性があり、中露両国はこの問題を慎重に処理する必要がある。

7月11日

The orca uprising: whales are ramming boats – but are they inspired by revenge, grief or memory?
https://www.theguardian.com/environment/2023/jul/11/the-orca-uprising-whales-are-ramming-boats-but-are-they-inspired-by-revenge-grief-or-memory 
シャチの反乱 クジラはボートに体当たりしているが、彼らは復讐、悲しみ、それとも記憶からインスピレーションを受けているのだろうか?
シャチは、世界で最も知的な生き物の一つだ。彼らは群れを成して狩りをし、複雑なコミュニケーションをとることができる。しかしシャチは攻撃的になることもあり、時には人間を襲うこともある。シャチは、なぜボートに衝突するのだろうか?一つは、シャチがボートに興味を持っていて触れようとしているのかもしれない。また、シャチがボートに攻撃的になっている可能性もある。シャチは、自分の縄張りを侵害されたと感じたり、ボートのエンジン音に驚いたりすると攻撃的になることがある。このような出来事は今後も増える可能性があり、我々は彼らの行動を理解しておくことが大切である。もし、シャチがボートに衝突してきたら慌てずにボートを離れるようにしよう。シャチは人間を襲うことはないが、ボートにぶつかると怪我をしてしまう可能性があるからだ。

7月18日

Thanks to Threads, Meta just got bigger. Should we be concerned?
https://www.theguardian.com/commentisfree/2023/jul/17/threads-meta-bigger-facebook-scrutiny 
スレッズのおかげで、Metaはさらに大きくなった。ただし、それでもいいのだろうか?
2023年7月17日、米国議会は、Meta(旧Facebook)の元社員の告発に基づき、メタに対する調査を開始した。告発によると、Metaはユーザーの個人情報を収集し、それを政治的目的に利用していたという。また、Metaは、ユーザーのデータを不当に扱い、ユーザーのプライバシーを侵害していたという。議会の調査は、Metaのビジネスモデルや、ユーザーのプライバシー保護の実態を明らかにすることが目的である。調査の結果、Metaが違法または不当な行為を行っていることが判明した場合、Metaは罰金や制裁を受ける可能性がある。Metaは、議会の調査に対して、ユーザーのプライバシーを保護するために万全の措置を講じていると主張している。しかし、議会の調査は、Metaのビジネスモデルの根本的な問題を明らかにするものであり、Metaにとって大きな打撃となる可能性がある。


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