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【読書メモ】DIE WITH ZEROと熱中に関する話

~はじめに~

昨日、DIE WITH ZEROという著作を読みました。

資産を貯めこんだまま老いてしまい、適切なタイミングでお金を使うことを知らない人が多い。最高の人生には、経験に適切に課金する必要がある・・・というような本です。

私は、より一般化して「リソースを投入するには適切なタイミングがある」というメッセージを受け取りました。

要は、「鉄は熱いうちに打て」を三大リソース(お金・時間・健康)にフォーカスしつつレクチャーされた印象。

オリジナルの視点を加味して、子供のころ熱中出来た(時間を投入出来た)ものに熱中できなくなってしまったアラフォー(35歳)の今を書き出そうと思います。

本の紹介・要約までは有益ですが、それ以降は本当に雑記です。

本の紹介

箇条書きで本書のエッセンスを紹介します。

・必死に資産形成を進め、十分な金を得たときには、趣味・経験ができない年齢になり、幸福感を味わえない状態に陥りがち。

・大切なのは、自分が何をすれば幸せになるかを知り、その経験にお金を使うこと。

・お金から価値ある経験を引き出すには、適齢期がある(例:学生時代の貧乏旅行、体力を要する登山、家族との思い出づくり)

・資産の最大化を目指すのではなく、使うタイミングを最適化すること

・子供への援助や寄付など、生きているうちに。子供のライフステージも移り変わる。援助を求める人は「今」苦しんでいる。死後ではなく、生きているうちに与えよ。

・余命を計算し、資産を取り崩すタイミングを見極めよ。

熱中できない とは?

以下、大変に卑近な話です。

小学生・中学生とテレビゲームが無い家で育ちました。

携帯ゲーム機はありましたので、ぎりぎり「ポケモン」は分かるのですが、据え置きゲーム機の人気タイトルは話でしか知らず。

晴れて?一人暮らし生活になった大学生時代。

自由の身となった反動からか、バイト代でPS2を購入。

ファイナルファンタジーからウイニングイレブンから、ジャンルを問わず有名タイトルを買っては試し、売っては借り。

その中で、このゲーム熱を爆発させたのがモンスターハンターシリーズでした。

3タイトルに各1000時間ほど使っていましたので、時給1000円換算でいえば車一台は買えるようなリソースの投入です。

さて、話はここから。

ステイホームの追い風もあり、10年以上のブランクを置いて、WiiU本体と旧作を中古購入してみたのです。

仕様変更はありますし、とっくにオンラインプレイもしていないので、本来の楽しみは味わえないのですが・・・

1周クリアせずに、本体ごとクローゼットにおいてあります。

どうした、自称ミニマリスト。

100時間はプレイしたのですが、基本的なゲーム構造がシンプル(ハンティングをして、装備を補強、次のステップへ)な為か。

私の好みが変わったのか進みません。

加齢によってアクション要素がキツくなったのか?

実は別ジャンル(シミュレーションゲーム)でもこの現象が起きています。

廃人ゲームと名高いCivilizationシリーズ。30周年を迎えるそうです。

最新作は6作目のCiv6なのですが、私がハマっていたのはCiv5でした。

こちらも1000時間は投入しています。休みの日に9-17時で8時間プレイするような勢いでした。仕事か。

が・・・セールで買ったCiv6は1周もプレイしていません。

プレイ時間は2時間くらいでしょうか?

熱中できない原因 とは?

熱中できない原因を自己分析してみたのですが、以下の4つかと。

①興味の変化、②娯楽の多様化、③集中力の低下、④人生経験

①興味の変化

楽しいと思うことが変わってきた。アクションゲームよりも本を読んだり、文章を書く方が楽しいと思うようになった(かも)。

②娯楽の多様化

いわゆるテレビゲーム以外にも娯楽が増えた。

たとえば、より上手な人のプレイ動画や実況動画を見ているほうが楽しい。

③集中力の低下

端的に言えば、老化。

1日8時間も続けてゲームができない(短期的)。

同じゲームに1か月や1年も取り組めない(中長期的)。

④人生経験

ゲームのシステムを俯瞰して見てしまい、没入できない。

先が読めていて退屈に感じる。①に近い。

熱中できないこと は正常である

私の問に、一応の回答をしてくれる動画を見つけました。

発言者は岡田斗司夫さん。オタキングで有名な方ですね。

↑の簡易のまとめです。

①少年:価値のない物に熱中できる
②青春:自分が熱中したものに価値があると信じられる
③大人:価値があっても、そこそこしか熱中できない。

大人になったら、③が普通。

ただ面白いだけでは、熱中できないのは大人にとって正常。

情熱がある人は、感性が少年又は青春で止まっている。

例:スタートアップなどは②青春で、自分たちが取り組んでいるビジネスに価値があると証明しようとあがいている最中

熱中できるうちに時間を投入すべきか?

岡田さんの知恵も借りつつ、DIE WITH ZEROに話を戻しましょう。

お金には使い時があるというのが本書の教えるメインテーマです。

また、お金よりも時間の方が希少なリソースであることも語られています。

生活に困らないお金があるなら、時間を浮かせるサービスに課金せよと説きます(例:洗濯を外注する話など)

つまり、時間にも使い時があるということです。

では、熱中できるうちに時間を投入すべきでしょうか?

テレビゲームに時間を投入した私の過去は褒められるものでしょうか?

私の暫定回答

結論から言いますと、「その当時にしかできない経験にお金・時間を投入したのなら後悔しなくてよい」です。

私の例でいえば、大学生のころ、サークルの仲間と集まって空き時間にモンハン漬けだったのも、「悪くない思い出」です。

たしかに、バイトしていればお金なりましたし、より高度な学習をしていれば、今とは違ったキャリアを築いていたかもしれません。

後知恵で振り返れば、機会損失ではあります。

「自分には1000時間単位で熱中する物があったという思い出」、「最適化を失敗した思い出」として私に残り、この記事になりました。

翻って、10年のブランクを経て手を出したモンハンシリーズはどうかと言えば、損切が100時間遅かった・・・といったところでしょう。

若干の懐かしさや、未知の敵との遭遇などコンテンツとして魅力はありましたが、一緒に楽しむ仲間がいるわけでもなく、購入した代金分だけ元を取ろうとプレイしていた気がします。

人生のある時にしかできないことを考えると以下のようなものが思いつきました。

~10代:成績表に加味されない学習(テストに出るか打算なく好きなこと)

20代:低予算の海外渡航(ワーホリは20代まで)

30代:出産を前提とした恋愛(特に女性側のリスク許容度による)

40代~:家族との時間(独立あるいは死別の可能性)

50代~:一度は行きたい場所への旅行(体力の限界)

私は結婚・子育て・家族については重きを置いていないので、地中海(ワイン・食事目当て)とアメリカ西海岸(クラフトビール目当て)の旅行が目下の課金ポイントとなりそうです。

禁酒はやはり無理のようです。本日はここまで。

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