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あなたは船に乗りますか?船を漕ぎますか?それとも船を造りますか?

船を造りたい派の藤野です。キャディという会社で働いてます。
ところで、CADDi DRAWERという図面データ活用SaaSって聞いたことありますか?初めて聞くという方が多いんじゃないかと思います。でも実は、数あるSaaSの中でも現在世界最速クラスで成長していて、今後も更に成長を加速させグローバルにモノづくりの仕組みを変えていこうという何やら刺激たっぷりワクワクするプロダクトであり事業なんです。

そんな、CADDi DRAWERのことをより多くの人々に知ってもらいたいということで、4年に一度のうるう年を記念してキャディのメンバーが2月の間毎日一人一本ずつ29連チャンでNoteを投稿してそのバトンを繋いでいこうというNoteリレーの3日目を担当します。果たしてバトンを落とすことなく無事2/29まで完走できるのか乞うご期待です。

Noteリレーの中で沢山のメンバーが色んな切り口でキャディという会社のことやCADDi DRAWERという事業のことを書くと思うので、できるだけ他のメンバーと被らないような観点で書いていきたいと思います。(いや~29連チャンなので、まあ色々被ると思いますがご容赦くださいw)少しでも新しい発見、共感、反論などなど、読んでいただいた方の中に1mmでも何か新しいものが芽生えれば幸いです。

歩み ~キャディ以前~

本来の目的としては上記の通りCADDi DRAWERを少しでも多くの人に知ってもらいたいということなのですが、寄り道が好きな私はひとまず大きく寄り道します。どんな人間の目を通して語られるものかというのも、まあ大事だと思うので、そんな観点も踏まえて自己紹介から始めさせてください。

「あなたのやりたいことは?」「あなたのWillは?」「どんなキャリアプランを描いてますか?」

これ、聞かれること多いですよね。特に転職活動とかしていると。ちなみに、キャディは一人一人のWillをめちゃくちゃ大事にしている会社なので、普段からよくこの問いに向き合うことになります。

「特に何もありません、別に何でも良いです、あんまり深く考えていません」

これがいつもの私の回答です。いやいやめっちゃやる気ないやん!て、感じですよねw いや、やる気はあるんです、でも、正直あんまり考えていない。
もちろん、仕事においては、課題から特定しにいきます、OKRを設定します、KGI/KPIも設定します。そこから逆算してプランニングもします。でも、長い目で見たキャリアとか人生そのものみたいな観点で見ると、まあ、なるようになれ、流れに身を任せて生きていこうって感じです。

そんな私だから、大学時代は遊びすぎて3年留年しました、新卒で入った会社は3か月で倒産しました、沢山人生勉強できましたw 前職では、英語も話せないのに後先考えず英国に単身渡って現地法人の立ち上げ、責任者として事業を創りました。悶絶しましたw 現地で知名度ゼロなのでメールで営業しても当然シカトされ、テレアポしても電話出た人が何言ってるかわからないのでアワアワしている間にガチャ切りされ、どうしようって頭を抱えて、結局最後は自社商材のサンプルをスーツケースに詰め込んで、ヨーロッパ中ひたすら飛び込み営業しました。世界最恐ともいわれる英国の税務署とバトルしたり、英国のEU離脱で商流や法規制が大きく変わる中で膨大な英語の文献や対応に発狂したり。英語話せないのにネイティブの面接をした時には候補者に唖然として帰られたなんてこともありました。結局5年間英国に駐在し帰任するときには幸い事業も軌道に乗っていました。

歩み ~キャディ以降~

キャディへ転職したのは2年半前、40歳の時でした。今でも平均年齢引き上げてる側なんですが、当時はほぼ最年長でした。製造業の経験も、DXの経験も、スタートアップの経験も、大企業の経験もないのに(そんな私を採用したキャディって会社の懐は深いなと思います)。これまでの経験を即活かせそうな会社やより待遇の良い会社からもありがたいことにオファーをいただいていました。でも、あんまり先のことを考えない僕は、ほぼ即決でキャディに決めました。もちろん、キャディがやっている事業的な意義などに惹かれたのはあるのですが、なによりこの会社に入ったら自分の将来どう変わっていくのか想像つかんっていうおもろさとか、たぶん大変なんやろうなという怖いもの見たさみたいなのが根底にあった気がします。

そして、予想通り、いや予想以上に大変でしたw 最初は、もう一つの事業であるCADDi MANUFACTURINGという部品調達のプラットフォームの事業で、サプライパートナー(お客様から頂いた部品や装置製作の依頼をもとに一緒にモノづくりをしていくパートナー)の開拓から始め、途中から開拓のリーダーを任せていただいたり。国内から現地メンバーと連携してタイのサプライパートナーの開拓をしたりも。キャディが米国に法人設立して米国事業を加速させる中で、北米でサプライパートナーの開拓が急務となり、時差の兼ね合いもあり夜な夜な米国の加工会社に電話でアプローチしたりオンラインで打ち合わせしたりしながら仮説検証のサイクルを回しました。最終的にはメキシコでサプライチェーンを構築する必要があるという一つの解にたどり着き、メキシコに赴任し現地の責任者としてゼロからサプライチェーンの構築にトライしました。その後、米国に移り今度はお客様側の調達改革のプロジェクトマネジメントに従事したりもしました。で、少し前に日本に帰国し、別事業であるCADDi DRAWERのフィールドセールスを担当することに。CADDi MANUFACTURINGの事業で上流からモノづくりのところまで経験しようやく全体像が見えてきたぞというタイミングでした。また、一からのスタートです新しい経験ができますw 色々スピード感がすごいです。これぞ求めていた先の読めなさ、ひりひりします。

メキシコ立ち上げ時にワイワイ
シカゴオフィスのメンバーとハイキングでワイワイ

なんで働くの?なんでいばらの道を行くの?

正直、これまでのキャリアでもキャディでも仕事を楽しむ余裕みたいなのがあったことはなかった気がします。めちゃくちゃく難しい課題と身の丈に合わない高い目標に真正面から向き合い、常に脳みそ痺れて、悶絶、苦悩、キリキリ。でも、なんでなんでしょう、人生やキャリアにおいて「こっちの道に行くと大変そうやな」って道をついつい選んじゃうんですよね。その道でもがき苦しんでいるときは見えないのですが、ふと振り返るとそういう経験がめちゃくちゃ自分の人生を豊かにしているなと。

自分の成長とかお金という観点もあるんですが、成長とかお金いうより何より、その経験自体が自分の人生に彩を添えているなと。だからなんでしょうね、直感的にキャディという会社に惹かれたのは。

もともと楽したい人間なので、最初は楽な道を選んでるつもりで、でも下手に楽しようとするのでそれが苦労の入口みたいなことを繰り返し色々苦労するうちに敢えて苦労を選ぶ体質に…「タフやな」「テンションの浮き沈みないよな」と言われることが多いです。今となっては自分が昔からそうだったのかわかりません。昔はもっと繊細だった気もします。でも、なんか流れに身を任せて、ついつい大変そうなところに首突っ込むようなことをしてきた中でそんな感じになってきた気がします。苦労は買ってでもしろって、昔の人は心理をつきますね、やっぱり。

キャディのMissionとValueに集まる多種多様な人々

何を書いてきたかというと、キャディという会社には色んなタイプの人がいるということです。「キャディってピカピカのキャリアで優秀な人が多そうですね」「製造業に対して強い思いを持ってる人が多そうですね」って言われることが多いです。たしかにそういうメンバーが多いのは事実。一方私のような人間もいます。私以上に(良い意味で)変わったキャリアのメンバーも多いです。じゃあ共通している点は?

それはキャディが掲げるMissionやValueに共感しているところ。そして、難しそうなことを見るとなんだかウズウズしてくる人。

でもそれ以外は結構バラバラというところが面白いところだと思っています。ちなみに、キャディのMissionとValueはこちら。

キャディのMission
キャディのValue

CADDi DRAWERのお話し

宣言通り寄り道が過ぎました…ようやくCADDi DRAWERに辿り着きました。
CADDi DRAWERの詳細は以下のNoteにまとまっていたり、このうるう年29連チャンNoteリレーでどんどん増殖していくのでぜひぜひご覧ください。

ここでは、簡単にまとめると
どんな会社に向けて?

  • 製造業(主に図面を扱う会社)

  • 規模は少数精鋭の町工場から数万人の大手メーカーまで

例えば?

  • 産業装置や自動車のメーカー

  • 板金や切削の加工会社

  • メーカーや加工会社を支援する商社

どんな価値を提供するの?

  • ノウハウの形式知化と共有・承継による脱属人化

  • 営業、設計、調達、製造といったバリューチェーンの最適化

  • 全社業務効率化

  • 人の行動を変え、企業の文化を変え、本質的なDXを推進

という感じです。

製造業をグローバルに変革しています

つまり、製造業の全プレイヤーの変革を支援し製造業全体の変革を牽引し、それをグローバルでやっていくということです。既にお客様にその価値を感じていただき、日本国内のみならず、アジア、米国におていも、導入いただく会社が指数関数的に増え続けています。とはいえ、プロダクトのローンチから1年半とまだまだ始まったばかりで全く持って完成されたものではありません。この事業に関わる全チーム、全メンバーが不確実性の高い環境下で日々課題解決に挑みプロダクトと事業を創り始めたというフェーズです。これからまだまだ成長します。

事業を創る

私はそんな事業の中で、主に加工会社向けにフィールドセールスとしてCADDi DRAWERの提案を行っています。なのでここからは加工会社向けのお話です。加工会社向けは、CADDi DRAWERの中でも新しい取り組みで、半年ほど前に新しいプロジェクトとして立ち上がったところです。私はCADDi MANUFACTURINGの事業のほうで数百という加工会社の経営者の方々とお話ししてきました。そんな経験を活かして、新たにどんな価値を提供できるか日々お客様と話しながら考えています。当然フィールドセールスだけで完結するものではないのでマーケティング、インサイドセールス、カスタマーサクセス、オペレーション、企画、テックといった横のチームと連携しながらどんな新しい価値を提供できるか、どんな新しい領域のお客様に価値を提供できるか日々開発しています。

例えば、もともと加工会社向けには経営者や営業の見積工数削減が提供できるメインの価値だと考えて動いていました。ただ、それだけでは、お客様の全社効率化や本当の意味でのDXの価値を提供できているとは言えず、また、そもそも見積件数が多くないリピート量産品がメインのお客様だと価値が提供できないのかということにも。そこで、他のチームと連携しながら、今までメインのターゲットではなかった業態や加工カテゴリのお客様にも積極的にお話を聞きにいき高速で仮説検証のサイクル回すことで実は加工会社向けにもCADDi DRAWERで提供できる価値はもっともっと沢山あるということが見え新たなユースケースの開発が進んでいます。

これはあくまで一例なのですが、こういったことが会社から方針として降りてくるというよりは、このプロジェクトのメンバー一人一人が自ら新しい事業を、新しいプロダクトを生み出すという気概で動きそれが有機的に連鎖しながら指数関数的に事業が成長するというのがキャディの特徴であり強みだと考えています

不確実性だらけの中、自ら課題を設定しその課題を解きに行く、しかも超高速でそれを進めていくということは文字通り、言うは易し行うは難しで、不安もあれば負荷もあります。フィールドセールスという営業でやっている以上、仮説検証だけ回すのではなく結果を出すことにもコミットしているのでなかなかタフではあります。ただ、だからこそ、今この環境に熱狂してるんだろうなと思います

その意義とは?

そして何より、この難しい課題を解ければ今対峙している加工会社のお客様にとって間違いなく価値を提供できるし、それを積み上げていけば製造業全体に大きな価値を提供し変革につなげられると信じているからこそタフな環境の中やりがいを感じれるのだと思っています。例えば、加工会社において多くの会社では以下のような課題があります。

  • 採用が難しく慢性的な人手不足、今後も採用環境が劇的に良くなる可能性が低い中、業務効率化や省力化待ったなしだがどこから手を付けていいのかわらない

  • ベテランが数十年かけて培ってきた知見が次世代のメンバーに引き継がれる方法がなく、次世代のメンバーも結局同じプロセスを一から辿るしかない

  • 素晴らしい技術力があってもそれを活かして事業を拡大することにリソースを割けず主要顧客や業界の波に振り回され自転車操業の経営になってしまっている

これはこれまで数百の加工会社の経営者とお話をしてきた中で見てきた多くの会社が直面している課題です。CADDi DRAWERの事業成長の先にこういった製造業の根底にある課題を解くことができると確信しています。

あなたは船に乗りますか?船を漕ぎますか?それとも船を造りますか?

キャディでよく言われることに、船に乗るだけの人ではなく、船を漕ぐだけの人でもなく、船を造る人にジョインしてほしいというものがあります。そしてその通り、キャディには船を造れる醍醐味が満載です。ちなみに、今どんどん新しい仲間が増えていっているのですが、それでも事業の成長に追いつかず、全ポジションでまだまだ仲間を絶賛募集中です。ここまで読んでいただき少しでもご興味をお持ちいただいた方、何か少しでも引っかかるところがあった方、船を造りたい方、ぜひお話ししましょう!何か具体的に考えてるわけではないけどちょっと話を聞いてみたいという感じでもウェルカムです!ちなみに私は関西をベースにしています。スタートアップで関西で働けて、しかも本社でなくても事業のど真ん中を満喫できる環境って珍しいほうだと思うのでそんな観点でもぜひぜひお声がけください!

note29連チャンリレーもまだまだ始まったばかり、4日目の明日はBizDevきたじまさん!バトン渡します!


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