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HSBCで香港株中国株への投資スタート

2000年代初頭、香港に移住後、HSBCに投資口座を開設、香港株中国株への投資をスタートしました。当時、日本で中国株への投資ブームがおきていました。小泉鉄造さんの「中国株で1億円儲けた!」という本が話題になり、日経マネーのような経済誌でも特集が組まれたりしていました。香港株といえば李嘉誠(Li ka-shing)率いる長江実業、不動産の雄、新鴻基地産(Sun Hung Kai Properties)、不動産を核としたコングロマリット、太古(Taikoo)という“オールドエコノミー”銘柄が中心でした。たとえば長江実業はティッカーが“1”でまさに野球でいえば一番バッターという感じでしょうか。オールドエコノミーを代表する銘柄ですからシンプルに1というナンバーになったのだと思います。アメリカでたとえばオールドエコノミーのAT&Tのティッカーが“T”とシンプルなのと似ています。

しかし中国本土の経済発展とともにH株市場というマーケットでさまざまな企業が投資家の人気を集めます。「中国石油天然気」や「中国移動通信」、「中国聯通」といったケータイキャリア、不動産大手「中国海外発展」、生命保険大手「中国人寿」といった“中国”と名のつく大手企業や「深圳高速道路」「浙江高速道路」「江蘇高速道路」といった高速道路などの株が人気ありました。石油株や高速道路の株は配当利回りが高く5~6%くらいは当たり前といった感じでした。ちなみにいまは大企業となった小米(シャオミー)やDJI(ドローンメーカー最大手)はまだ影も形もありません。

わたしも中国石油天然気や同じく高配当の大唐国際発電等の電力会社や高速道路の株に投資していきます。ただ“自分で発展を実感できる地域”の銘柄という視点に次第に傾いていきます。香港⇒広州⇒北京⇒上海⇒香港という順序でわたしは移住してきました。中国全体、どこでも発展しているのですが、何せわたしにとっては香港や広州が最初の入り口だったので、その最初の印象が強く、中国南部の発展は特に身近に感じました。そのバイアスはずっと続き、中国南部に対する投資が多かったです。初期のころは上記の深圳高速道路や広深鉄路(広東省と香港結ぶ鉄道)、さらには広州富力地産や雅居楽といった中国南部に主に展開する不動産の会社などに投資しました。その後は痛い目にも会い(後述)比較的安定性のあるREIT等にも食指をのばしていきます。(それでも痛い目に)

2005年、香港で最初のREITであるLINK REITが上場しました。わたしはIPOに申し込み、最低単位だけ獲得できたと記憶しています。香港のIPOは(わたしはHSBCでの場合しか経験がありませんが)最低単位は割り当てられるようです。このあともいくつかの銘柄のIPOに参加しましたが、“空くじ”というのはなかったと記憶しています。ただし反面たくさん割り当てられることは皆無でした。いつも最低単位か2単位くらいでした。おそらく何千万円も申し込めば事情は違ったのかもしれませんが、そこは貧乏投資家です、しかたありません。いずれにしても日本のIPOとは違うようです。

LINK REITは分配金が4~5%ありました。そしてもちろん香港市民は非課税です。なのでその後も少し買い、何十万円分かしばらく持っていました。しかし(よく覚えていないのですが=今後も同様です、すみません)何かのタイミングで手放してしまいます。“タラレバ”ですが、15年経った現在、株価が70香港ドルくらい、初値は11.8香港ドルですから株価だけで6倍くらいになっています(わたしはそこまでいっていませんが)。分配金もその時々の株価に対して4~5%ですから株価の上昇と含めてもしももってい“タラ”、10倍は超えているのではないでしょうか。

つづく



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