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「聞く力」こそが最強の武器である

書籍「LIFE SHIFT」ではこれからとても大切になる3つの無形資産として、生産性資産、活力資産、変身資産があげられていますが、今日は生産性資産にまつわるテーマで少しお話したいと思います。


生産性資産はさらに分けると「知識」「能力」「評判」があるのですが、「能力」の1つ、コミュニケーション力に関する本を今日は手に取ってみました。


「コミュニケーション力」というとどうしても「話す力」「プレゼン力」など、発信するほうに意識がいきがちですが、私がコーチングを学んで以降常々思っているのが、話す力よりもむしろ「聞く力」のほうがむちゃくちゃ大事ということなんですね。


これについてはほぼ日からジョブレス期間を経てYeLLにジョインされた篠田真貴子さんもインタビュー記事で同じことを仰っていまして、「聞く力」がもたらすインパクトが徐々に世の中に浸透しつつあるように感じています。


「コミュニケーション」と言うと、多くの人は「話す・書く」といった「発信」に目がいきがちです。しかし、それ以上に「聴く力」は重要で、ビジネスでも社会でもこのことが当たり前のこととして認識されるようになれば、世の中はより良くなるはずです。そこに一歩でも近づきたいと、私は考えています。



「聞く力」が生産性に与えるインパクト

なぜ聞く力がめちゃくちゃ大事かというと、1つが心理的安全な環境を作るためですね。心理的安全性の大切さはGoogleの研究結果からも多くの方がご存知だと思いますが、生産性を高めるための必須要件なんですね。


そして心理的安全性を醸成するための大切な要素が、そこにいるメンバーが「自分はわかってもらっている」「自分は理解してもらっている」という「感覚」を持っていることです。


そして、相手に「自分は理解してもらえている」という感覚を持ってもらうためには、「相手のことをしっかりと理解しようとする姿勢」を持つことがキモとなります。それが「聞く力」のOS部分といいますか、大前提になる部分ですね。


そのような姿勢で話を聞いてもらえると、聞いてもらえた相手は「自分をしっかり理解してもらえた」と感じ、これは国際調停官の島田久仁彦さんの言葉をお借りすると「麻薬以上の依存度を持つ」くらいのパワーを発揮しますので、このチームでがんばろうというエネルギーが湧いてくるわけです。


そういうメカニズムによって、生産性が上がっていくというわけですね。


そして最近ですと、幸福学による生産性・創造性アップにも繋がる話でもあります。


幸福学というと前野教授が提唱する有名な「4つの因子」がありますけれども、個人的には4つの因子のうちの最強因子だと思っている「ありがとう!(つながりと感謝)」因子に、この「聞く力」はダイレクトに好影響を及ぼします。


聞く力によって「わかってもらえた」と感じた人は、「人とのつながりと感謝」を強く感じることで幸福度が増し、その結果生産性が1.3倍、創造性が3倍になるということですね。


活力資産を産み出す「聞く力」


以上のようなメカニズムで仕事の面において生産性・創造性の向上に大きく寄与する「聞く力」ですが、私が「話す力」よりも「聞く力」を推す理由はもう1つあります。


それは仕事以外の、生活のあらゆる場面で活用できるということです。


特に「家庭」ですね。


家族内のコミュニケーションで「聞く力」を発揮できたら、かなりの「家庭内のいざこざ」は解消できると思っています。夫婦間であったり、親子間であったり。友人間もそうですね。


そのようなプライベート空間で「聞く力」を発揮できると、良質な人間関係を構築できることになりますので、ライフシフトの文脈でいうと「活力資産」の構築につながります。


このような感じでいいことづくめの「聞く力」なんですけど、この重要性に気づいている人は少ないんですよね。「コミュニケーション力」というと、どうしても発信、表現のほうに気が向いてしまいますので。


なので、この「聞く力」のパワーに気づいて、それを学び、体得できた人はこれから求められる人材としてかなり優位になると思っています。


そしてその学び方は、この著者さんや私のようにコーチングスクールに通って学ぶのもアリですが、そこまでしなくても昨日の中田敦彦さんの事例のように、本から学んで実践していくだけでもかなりの成果を得ることができると思います。


そう言った意味で、興味を持たれた方はまずはこの本を読んで全体像を把握するところから始めてみてはいかがでしょうか。


ということで今日は、ライフシフトで重要となる「生産性資産」に関する話で、「聞く力」にまつわるお話でした。



今日も読んでいただきありがとうございます。


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