【発達障害】 当事者エピソード/生きづらさとは?!(Q&A形式)

はじめましてマッサといいます!
まずはこのnoteを購読しにきていただきありがとうございます。
まずはどんな奴かを簡単に自己紹介をさせて頂きます。

私は発達障害のASD+ADHDと診断されている当事者です。
今年になって発達障害だと診断されたばかりですが、実は正直いうと医師からあなたは「発達障害です」と言われた時ほとんど困惑しませんでした。むしろ反対にそうだったのかとに腑に落ちてしまいました。え?なんでと思われる方もいるとは思いますが、それには理由があります。
それはこれまでの自分の過去を洗い出すと疑いをもてる事実がいくつか痕跡があったからなのです。
どんなことがあったか?
それはうつ病3回、適応障害1回を過去に経験したことでした。

今でこそ当時の苦しさはありませんが、今またうつ、適応障害になるのではないかと不安がよぎる悪夢が今もなお感じることがあります。

このnoteを読まれてる方の中にも不安が頭をよぎることや自分にとっての悪いイメージの過去を今あったごとく考えてしまう反芻してしまうことはないでしょうか?
どこにいてもどんな時でも休まらなくなる時間。不眠症に陥りながら頭の中では不安の深堀りが始まり、しまいには不安の源泉を掘り起こし身動きが取れなくなることも。まさにその渦中の方はしんどくてしんどくてたまらないですよね。

うつ、適応障害、不安障害などの二次障害に陥ることはもちろんしたくないと思う人は少なくないはずと思っています。また、発達障害の特性は大枠での特性はあるもののその特性は十人十色であることがほとんどだと言われています。「やっぱりな」と思われた方、もうご存知な方もいると思いますが、僕個人的に個々の自己理解というのはとてもウエイトが大きく必要不可欠だと思うからなのです。

この「発達障害」というのは、人それぞれ個々の特性に濃淡に違いがあり、それぞれ異なった現れ方をするということ。さらにはASD・ADHD・LDの症状が重なり合っていることがあり、一概にこうだということは極めてむずかしいのです。(現在はADD、SLD、PDD、MR、DCDなどもある)
もうご存知の方もまだご存じない方も下記に目を通してみてください。

ひとつの障害の特性だけが存在し、そのための診療だけで対応できるという例は
比較的少ない印象。
   
〈引用元 発達障害生きづらさを抱える少数派の「種族」たち 本田 秀夫先生〉
                  

ということは、専門家でも個々に適切なアドバイスをするというのはとても難しいことだと推測ができます。書籍において基本的な発達特性についての解説本は多くありますが、先にもお伝えしたように特性が複雑に絡み合う症状の方が多いということ。それ故ご自分の理解をする必要があり理解に努めることが最も望ましいのではないかと感じています。

そこで発達エピソードにつながるのですが、今回Twitterにてエピソードを募集させていただいたのは、実際のエピソードにこそ皆さんのライフハックに役立ことにつながるコトやモノのヒントになるのではないかと思ったからなのです。他の人のライフハックなど購読してもと思うかもしれませんが、仕事、飲食、掃除、洗濯、ライフプランなどなど多岐にわたり、その中からほんの少しでも気づきや挑戦してみたいこと又、それにちかいしい物事をやってみる価値は十分あるのではないかと思っています。自分の思考やアイデアを活用するのも素敵ですが、多数のライフハックを知ることで早期に渡り改善しやすくなるとおもいます。まずはスモールステップからチャレンジしませんか。

では本題へ入りますが、本当はエピソードをなんらかカタチにまとめるつもりでしたが、発達障害がどうして気づいたか気付けたり診断に至ったか、またどのような困りごとが有るのかをエピソードならではの一連の流れから確認していただけたらと思い、今回はQ&A形式で記載しております。

「テーマ」

年齢を重ねてから発達障害だと診断された方対象

・なぜ、今になって発達障害だと診断されたのか
・なぜ診察を受けようと思ったのか
・生き辛さの理由など

目的 
一人ひとり違う発達特性のために役立つヒントや気づきの共有


エピソード1:Hさん

A.仕事が覚えられない、続かない。友達や仲間を作れないなど
社会に出ていくと困難が多かった。一人ではいきづらいため、
仲間や受け入れ先を探すのは今も課題です。
Q 仕事ができないはこれは口頭でのやり取りですか?
A    仕事が覚えられない
工場勤務や飲食店だとメモも取りにくく、仕事を覚えることが致命的だった時期も
ありました。今は事務職なので書いたり図にしたりはわりとしやすい。

結果仕事が覚えられない、社会に出て交友関係をつくれない一人では生き辛さがあり交友関係と仕事に影響があると実感があった。行動が必要とされる職につき、メモを取れず復習ができない状況で仕事が覚えられなかった。環境の変化により仕事を覚えられている状況になった

エピソード2:Iさん

A:現職で働き始めて1ヶ月くらいに容量の悪さや些細なことで慌てたりで
おかしいと思った。いきづらいと言えば話が噛み合わない、話がまとまらない
忘れ物をする、数えたらキリがないですね。
Q:ご自分で気づかれたのですか?また現職前もそれとも学生の時から?
A:現職前も都内タクシー運転手、行政書士事務局スタッフ、法律事務スタッフを行っていました。
Q:話が噛み合わない→ 仕事OR友人間OR全般?
A:仕事上です。
Q:話が止まらない→なんでもOR自分の興味があること?
A:興味があること。
Q:興味で話が止まらないのも支障があるのですか?
A:興味のある話だと止まらなくなり、相手が退屈してしまうのでこれが困りものです。

結果:社会人になり事務職のマルチタスクにおいて支障をきたす数が増えた。人間関係、特に仕事においてコミュニュケーションにおける噛み合わなさが表面化した。興味があることについては話が止まらず、相手を困らせてしまった。

エピソード3:Gさん

A:診断された理由は2次障害の鬱です。拘りが強い、1人の時間がほしい、オフィスの変化に敏感。体育会系だったのでフルボッコでした。
あとは毒親だったので自己肯定感がかなり低かったですね。
Q:拘り→まわりと合わない?
A:周囲と合わない
Q:一人時間→やりたいことをやる?
A:飲み会や休日接待
Q:オフィスの変化→ルーティンが崩れてしまうから?
A:オフィス内の会議ブースでの怒鳴り声や殺伐とした様子

結果二次障害である鬱から発達障害だと診断された。拘りが強く周囲と合わせることができなかった。オフィスの変化(環境の変化)に敏感。一人での時間が必ず必要職場で根性論的なアプローチをされ対応できなかった。

エピソード4:Nさん

A:拘りが強すぎる。一つのことに拘るととことんまでやり切り、
ご飯も食べれないくらい集中する。
※これな悪い方に出かったため一年発起して自己開示を決意。昔は目けず嫌いなのかと思ってたけどちょっと違ったんです。
Q:こだわりが強すぎる→これは周りに迷惑がかかるくらい?
A:周りに迷惑がかかるくらいこだわりが強かったですね。20代後半は強かったですね。仕事の上司と対立したり仕事外されたり辛い経験もたくさんしてきました。だからこそ自己開示することに決めたのはありますね。

結果拘りが強く一つのことを過集中になった。20代後半は周りに迷惑がかかるほどの拘りを持っていた。拘りにより人間関係において対立し辛い経験になった。また改善策として自己開示した。

エピソード5:Bさん

30代ADHD当事者、手帳あり
A:自覚があったため心療内科へ
家族が発達障害で家庭内における口喧嘩で意味不明な争いが起こるまた、家庭内と社会のルールの違いがありすぎた。車の運転ができない。
衝動性により短期記憶が弱く結果に出せずしんどい。
Q:衝動性が強くて結果が出せないのは実績を作りたいということですか?
A:拡散思考と実行機能のバグの矛盾で様々なタスクを思いつくけど着実に計画し進めることが苦手で理想と現実のギャップの開きにより達成感が得られない。
Q:その拡散思考と実行のバグの矛盾の改善方法の対策はありますか?
A:自分が得意なことを得意とする実務作業の得意な人と協力することができれば強いかも。現在は薬物療法でインチュニブにて衝動を抑えている。薬物療法と他人と協力し仕事をする方法で精神負担を減らしている。ADHD特有の荒い唐無稽さが薬によって減少するが、親の介護のために服薬している。

結果家族が発達障害という遺伝性。家庭内での社会的ルールのギャップと意味不明な口論があった。衝動による短期記憶の弱さを感じた。拡散思考と実行機能のバグ矛盾で計画進めることができなかった。また達成感が得られない。対策は他人と協力し実務作業については得意な人にお願いすること。必要にせまられ衝動を抑えるため薬物療法をおこなっている。

Eさん

A:周りのお母さんたちは10時には児童館や公園に出かけるのに、自分は11時になってしまいおかしいと気づく。(朝食、洗濯、子供の世話等)
こどもを育てにくく情報を集め自分を疑う。立ちくらみ、倦怠感、不安感で生活に支障をきたし受診。
Q:周りと同じにできないことが不安感に繋がったのですか?
今思えば独身時代も困りごとあり当時は視野の狭さに周りへ迷惑をかけていることに気づかずいた。子育てのやることが増加で困りごとも増加し、失敗と迷惑への考えが増え不安障害になったのかと。
Q:マイペースは悪いことではないと思いますがそう感じている環境にも原因が感じられたのですか。
A:今はご主人の協力もあり、スマートスピーカーに予定や持ち物をアナンスしてもらいパニックが減った。

結果:主婦業に時間がかかり要領の悪さからおかしいと気づいた。
立ちくらみ、倦怠感、不安感があり受診した。視野の狭さで周りに迷惑をかけた。やることが増えそれに比例し困りごとも増えた。失敗、迷惑をかけてる意識から不安障害になるご主人のサポートと理解、道具の利用でパニックが減少できた


Oさん

A:パニックやうつの繰り返しや忘れ物をした。なくし物の衝動買い人の名前を覚えられない仕事が続かない。トラブルが多くネットで調べ発達の特性を知り自分だと感じた。

結論:二次障害が頻繁に起こった衝動買い。名前を覚えられない仕事の継続不可。ネットにて発達障がいを知った。

Vさん

A:年齢の近い人と比べ自分は疲れやすく何かが違うと気づく。本田先生の書籍にて答えが徐々に見つかった。
Q:なぜ発達障害を疑ったのですか?
A:学生時代の勉強が苦手や団体行動の苦手。社会人になり人の好き嫌いが多く軽度うつと不安障害を診断された。セカンドオピニオンにより発達障害専門医でLD、ADHD、軽度自閉症と診断された。診断されて胸の苦しみが和らいだ。
Q:診断された医師がどうのこうのではなく発達と診断できる心療内科が少ないかもしれないですね。
A:これまで通っていた心療内科は精神障害専門のため、悩みを相談してもパニック障害、不安障害の併発と1点張りだった。本田先生著者に出会わなければ発達障害だとわからなかった。自分自身で調べる行動力のおかげで見つめ直すことができた。日本の発達障害専門の少なさとそれを理解できる社会は遠い感じた。

結果:同年代に比べ体力の低さを感じた。書籍にて気づきがあった。
過去の勉強、団体行動の苦手から発達障がいと疑った。社会人になり人の好き嫌いの激しさと軽度うつと不安障害と診断された。セカンドオピニオンで発達障害専門医によりLD、ADHD、軽度自閉症と診断された。診断により精神的安定になった。精神障害専門で診断は二次障害と診断された。書籍にて発達障がいの疑いに気づき、自ら行動の大切さにも気づけた。

Wさん

A:仕事において失敗が続き上司から信用を失うきっかけとして2回診断を行い、1回目はASD2回目はADHDと判断が分かれて診断された。
言葉のやり取りの困難さ不注意と職場環境により目立つ特性が違ってくる。さらに40代半ば転職、職場移動が相次ぐ。本人は務まらないことが今は周りから見れば実害がなく安定している。

結果:職場上司の信用を失い診断した2回診断したが1回目と2回目診断が異なった職場環境の違いにより目立つ特性がちがった。周囲視点は実害なく安定。

Pさん

A:娘さんが中学生ごろ診断され子供の検査での生育歴のインタビューを聞き自分だと思った。それから関連本を読みうつや過敏症に悩んでいた理由が発達障害だと理解し、娘の1年後に発達障害と診断に至った。
子供の発達特性を活かして強みに変える情報は増えてきたが、子育て主婦の当事者支援についてはほぼない。主婦は家事、育児、PTAや近所付き合いや自治体当番など多岐にある。学校は親の発達まで配慮する余裕はないと。主婦がうまくこなさないと子供や家庭に影響する。親が発達障害で子供の発達障害のケース、子供は定型のケースで苦労は異なるし発達の種類によっても苦労にも様々あるということ。

結果:子供の診断における生育インタビューで自分への疑った。発達関連の書籍にて過敏症ををもと発達障がいと診断された。発達障がいをもつ子育て主婦における支援はほぼない。主婦業は多岐で学校教育の現場に配慮支援の受け入れに余裕がない子供や家庭に影響を出さないよううまくこなす必要を感じた。親子での発達障がいケースに違いもあり伴う苦労も様々の違いがあった。

Jさん

A:当時通院していた主治医の先生から発達障害疑いがあると指摘され、その後の検査でアスペルガーが強いと診断された。また親の恐怖政治もあり自己肯定感が低い。

結論:主治医の先生からの指摘。親への恐怖心による肯定感の低さ


エピソードは以上です。

このエピソードを読んでみてお気づきかもしれませんが、ご自身には考えにくい特性があった方もいれば、同じような悩み特性でお困りの方もいるということがご理解いただけたとおもいます。そして多岐にわたる特性や障がいがあるということにも。エピソードを読みいつどうなるのかはわかりにくいと感じます。ただご自分が経験したことは理解をしやすいのではないかと。

次にエピソードより頂いた主な内容を、ケースごとに箇条書きでまとめました。
ケースも多岐にわたり複雑な内容もありますので重複するケースもありますしケース分けができにくいものもあります。


診断のケース

・家族からの遺伝
・信頼喪失で診断
・1回目と2回目で診断の違いがでた
・主治医からの指摘

対人関係ケース

・興味がある話は話がとめられず相手を困らせてしまう
・社会に出て交友関係が作れない
・コミュニュケーションでのズレ
・こだわり故の人間関係の対立

環境のケース

・仕事を覚えられない環境で、メモやノートが取れない飲食店などでは難しい
・家庭内と社会的ルールのギャップ
・職場環境により特性にも違いがでた


仕事のケース

・事務職のマルチタスクにて支障をきたす数が増えた
・職場における根性論は対応できない
・環境の変化に敏感
・仕事の継続不可

主な特性のケース

・名前を覚えられない
・人の好き嫌いが激しい
・団体行動の苦手
・視野が狭く周りに対し迷惑をかけた
・こだわりによる過集中で周囲に迷惑な影響を及ぼしてしまう
・こだわりが強いため周囲と合わせられない

他のケース

・2次障害の併発性
・頻繁に2次障害
・衝動による短期記憶の弱さ
・拡散思考と実行機能のバグで計画を遂行できず達成感が得られない
・他と比べ要領の悪さ
・タスクの増加により比例して困りごとも増加
・同年代と比べ体力の少なさを感じた
・勉強が苦手


人生での経験はそのヒトのモノ・コトなのですが、近しいもの気になるものがきっとあったのではないかと個人的には確認できました。この発達エピソードを読んでいただくことで何かの気づきや励み、ヒントになれば幸いですしこれからの皆さまの自己受容、自己理解につながれば幸いです。

最後に、今回エピソードくださった多くの方、本当にありがとうございました。
エピソードをくださった方々は本当によくエピソードを教えてくださったなという心境です。ここ最後まで購読して頂き本当にありがとうございました。


今後は発達のお困りごとに対して、対策して良かったことや改善されたことのエピソードも募集する予定です。

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