見出し画像

サッカーと『幅』の取り方

はじめましての方もそうじゃない方も
よろしくお願いします
まさきです

さて、今回のテーマ「サッカーと『幅』の取り方」について
自分が抱えていた疑問とその解決から考察していこうと思います

まず、サッカーのルールにより、フィールド全体は
ゴールラインからゴールラインが「縦」
タッチラインからタッチラインが「横」
とみることができます

これを基準に、チーム全体のポジショニングは
横方向を「幅」、縦方向を「深さ」とみることができると思います

この二つについて今までは
自分が観戦した試合やチーム・個人戦術に関する一般論から
どちらも複合した要因から成り立っている
「複雑さ」の高いものだと認識していました

このうち「幅」は、欧州のサッカーを目にすると
マンチェスターシティのように
ポゼッションを中心に4局面で積極的な選択肢をとるチームは広く
ブンデス初年のライプツィヒのように
ストーミングと呼ばれるような戦術では狭くとられており
モダンで注目が集まるチームの監督の哲学によってもが異なっています

一方、一般的には幅をとることで攻撃の可能性を広げ
守備ではコンパクトさを保つために幅を狭めることが優れている
といわれており、これらに監督の哲学や個人がスペースに走る
という概念はなく、このような一般論が幅の正しいとり方の答えとして成立するのだろうかという点で問題だと思っていました

しかし「幅」が、チームが戦術的に規定する幅と個人が幅をとる動き
に二分されると考えたことで、頭の中の問題が解決しました

チームが戦術的に規定する幅とは
局面ごとの原則に合った適切な距離感によって生じた幅のことで
個人が幅をとる動きとは
選手個人がサイドのスペースに走りこむことで起こる動きのことです

単純な分類ですが、個人が幅をとる動きを分けて考えることで
本来求められている距離感(チームが戦術的に規定する幅)に
焦点を当てて試合を見られるようになりました

さらに考察すると
チーム戦術に基づいた適切なポジショニングが攻守やトランジションにおいて共通しているといえるのではないでしょうか
言い換えると、攻撃だから幅をとるのではなく、4局面に共通して求められるポジショニングがチーム戦術によって決定されるということです
分けて考えていた個人が幅をとる動きは、攻撃のみで生じるものであり
攻撃時に幅をとるべきというのは、この動きを指していると思います

チーム戦術によって決定されるポジショニングについて
現時点で整理できているのは
攻守の循環が多い(速い)チームはより幅を狭く
攻守の循環が少ない(遅い)チームはより幅を広く
とるべきではないかという二点です

今回は、幅の取り方の部分についてまとめたので
ポジショニングの部分はまた別の機会にまとめようと思います

それではまた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?