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板倉雅一2ndソロアルバム制作日記その5

いよいよ今日から、ぼくのセカンドソロアルバムの歌入れが始まった。
まだ全部の曲のトラック(オケ)が完成したわけではないのだが、オケが出来ている曲からボーカルを入れていくことにする。

本日の目標は三曲のボーカルを録ること。
果たして気力、体力、どこまで喉が持つのか?

電車に乗って玄ちゃんスタジオへ向かう。
車中で本を読んでいたら夢中になってしまい、あやうく乗り過ごすところだった。
駅に着くと、車で玄ちゃんが迎えに来てくれる。

午前中にスタジオ到着。しばし雑談の後、さっそく一曲目の歌入れにかかる。
普通はボーカルの録音というと、身体や喉のコンディションのことを考慮して、午後の時間帯から始める方が多いのだが、ぼくは録音の何時間も前から起きているので、午前中からの歌入れでも全然大丈夫なのである(笑)。

一曲目は「Empty Heart」というハードなナンバーから歌うことにする。いきなりハードなナンバーとか、大丈夫かオレ?(笑)。
この曲はBricksのナンバーで、ぼくが作詞作曲した楽曲で「Goofy」というアルバムに収録されている。

一応ラブソングではあるのだが、虚無感と少しデンジャラスなスパイスもふりかけているサウンドにしてる。
なかなかにヘヴィなナンバーで、はたしてぼくの甘い(笑)声と合うのか不安だったけど、試しに歌ってみたら結構大丈夫みたい。サクッと何テイクか歌って無事終了。

ちょっと休憩して二曲目の「Hurry Up!」の歌入れにかかろうかと思ったら、Recに使っている玄ちゃんのPCが突然のトラブル。ちょっとイヤ〜な感じ。

どうなることかと思ったけど、数十分でなんとか復旧。その間、喉を休めることが出来たので結果オーライ。
と言うことで、二曲目の「Hurry Up!」の歌入れ開始。この曲もBricksの「Goofy」に収録されているナンバーだ。

Hurry Up!のメロディはなかなかムズい。
音程が急に上下したり、半音のところに行ったりして、歌いにくいったらありゃしない。一体誰が作ったんだか(笑)。

「Hurry Up!」は男の子と女の子のラブストーリーを、ちょっとコミカルに描いた曲なんだけど、作ってから二十年以上経っている曲を、当時の気持ちで歌うのは難しい。
なので67歳の今の気分で歌うことにした(笑)。まぁ、それはそれでアリかと。
結果、いい感じのテイクが録れた。

そして、もう一曲行けるかなぁ?
この時点で喉はちょっと疲れて来ていて、少し声もかすれている。
ちょっとスカスカの声になって来ている気もする。
低い音程が出にくくなってきている。

ボーカルのレコーディングというのは、同じ曲を何回も何回も歌うので、ライブとはまた全然違ったアプローチで歌うことになる。
一つ一つの言葉やメロディ、音程とかにも非常に気を使うので、ライブで歌うときとは疲れ方がぜんぜん違う。
まぁ、どっちも疲れることに変わりはないのだけれど(笑)。

三曲目の歌入れに行けるかどうか、次の曲の出だしの部分を歌ってみて判断することにする。

三曲目は「夕凪」という曲で、これは元々ズカルフの曲として作ったナンバーだ。しかもインストゥルメンタルの楽曲なので、あまり人間が歌う音域のこととは考えて作っていない。

ズカルフでやっているキーで歌おうとすると、とてつもなく高くて絶対に無理なので、アレンジは自分の音域に合ったキーに変えた。

歌詞も曲調に合わせて書いてみた。すでにぼくのソロライブでは何回かやったことがあるので、聴かれた方もいるかと思う。

で、喉と声の調子を見るために少し歌ってみる。
エンジニアの玄ちゃんに尋ねる。「声どうかなぁ?」玄ちゃん「問題無さそうなので、録っちゃいましょう」ぼく「オーケー、じゃ歌ってみます」

で、三曲目の「夕凪」の歌入れに取りかかる。
この曲はバラードナンバーなので、当然ながら勢いだけでは歌えない。
微妙な音程の狂いや、言葉の語尾がふるえたりしただけでも気になってしまう。
なので、かなりナーバスになりながら、それでも感情を込めて歌ってみた。

喉の調子と声のかすれ具合も慎重にチェックしながら何度も歌ってみる。
そして自分の歌唱力ではこれ以上は無理、というレベルで歌うことが出来たと思う。

なんと歌入れ初日から、三曲のボーカル録音を済ますことが出来てしまった!
幸先の良いボーカル録音のスタートが切れたと思う。

この調子で次回の歌入れも頑張ります!

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