見出し画像

京都

京都で働くようになり
おおよそ半年が経過しようとしている。
関西圏ではあるものの慣れない土地、
どちらかというと避けてきた土地。
何かにつけ大阪以外はまだ神戸やなと!

寺社仏閣しかあらへんし
暑いし、人嫌いやし…駐車場高いし…
外人ばっかやし…
そう、なんちゅうても
観光観光に特化した感が嫌なのである。
わざとらしい雅さ!
ピントの外れた日本情緒!
祇園界隈の土産もん屋、
漬物や油取りはさておき
なんでサムライ!やねん
なんでニンジャ!やねん…
町屋風なんちゃら…
風てなんやねん!風て!

いや今の日本、京都だけやなく
どこもそうか…
わざとらしいレトロ感溢れるカフェ、
コントのバックのベニヤ板みたいな
安っぽさ満開の街並み…
京都だけを否定してはいけないな。

確かに道頓堀、難波界隈も変わった。
心斎橋歩いてても日本語聞こえてこないし
爆買い族に媚びまくってる!
一緒やな。
おもんないね、おもんない。
駄菓子屋で10円握りしめて
淀川の土手で友達と遊び
茜空と共に家路へ…
路地のあちこちから魚の焼ける匂い
未来の図鑑見ながら
将来はチューブの中を車が走ったり
平気で宇宙旅行ができるもんやと思ってた
未来、未来、未来…。
そう外人ばかり、そこに媚びてる
現実こそがあの頃描いていた未来?
多分たいして変わらないまま
死んでいきます。

もう世の中に期待するのはヤンピにして
自分らに期待するしかないね。
家なんとかして
車新しいのん買って
好きな人抱いて
病気して治してまた病気して
趣味も適当にできる範囲でして
あー楽しいなと思うようにして…。
人に喜ばれて
嬉しくなって空を飛んで
自ら宇宙へ行こうやないのさ!
そない言うしかなくない?

話をグイッと引き戻して…
確かに祇園界隈にない
風情みたいなもんは職場周辺には
あるっちゃある。
朝、死にかけのお婆が打ち水をしてたり
聞き慣れない京都弁があちらこちらで
聞こえてきたり
これぞ町屋!でも絶対に住みたくない
ボロボロの民家があったり
タイムスリップしたかのような
わざとらしくないレトロが
広がっていたりね…
捨てたもんでもないな。
ケンミンショーで見るような
滋賀県に嫌悪感を抱くマダムが
ほんまにいたり、
琵琶湖の水止められても
伏見の水飲むんどす!みたいな。

たまーに大阪へ帰るのが
しんどなる時がある。
もっとしんどなれって思う。
もっと京都でなんとかなれって
てかピンポイント
職場周辺でなんとかならんかて思う。

まだ半年、されど半年…
私は京都と共に。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?