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生ゴミ用の消臭剤を買った
うちには、8歳の長男、5歳の次男、6ヵ月のワンコがいる。みんな揃いに揃っても男である。行動はこちらのコントロールの配下にない。
都心のマンション住まいだが、小指の先ほどの広さの部屋の中に男がひしめき合っていて、家の中は悪臭と、埃と、ゴミだらけ。
トイレは撒き散らされたおしっこで黄色く染まり、日々寝ている布団は、度重なるおねしょの結果、誰かが粗相してももはや洗うことすらしなくなり、騒音防止のためゆかに置いていたジョイントマットはワンコのストレスの吐口となって、ジョイントを剥がされてしまうため、散乱している。服にはいつもワンコの毛。
わたしは、この状況を乗り切るためにこの9年間、全てを見ないふりをして生きてきた。目をつぶり、鼻をつまみ、そして耳を塞いだ。
が、昨日ふと一人と一匹の贅沢な時間がポッカリ生まれたので、のんびりとYouTubeを見ながら、部屋の掃除をした。カーテンで鼻血を拭いた跡や、こっそり隠した後忘れられたお菓子を発掘。そして改めて部屋の中が生臭いことを気づいて、生ゴミ用の消臭剤を買った。
やっと自分の鼻を解放した瞬間。9年間は長かった。
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