センスとはリズム
センスとは何か?
なんとも抽象的なこの言葉を「センスの哲学」という本は解説してくれている。
センスとは
よく好きな映画や音楽について聞かれることも多いのではないだろうか?
たまにびっくりするぐらい映画の劇中シーンや曲の詳細を覚えている人がいて、事細かに説明してくれて、ここがとても良かったなんて言ってくれる事があるんだけど、僕は全くそれが出来なくて。
「感動したよね」とか、「とても良かったよね」みたいな感想になってしまって。
なんかそれが虚しくて、本当に好きなんだろうかと悩んだしまうこともあったりして。
でもこの本と出会って少し励まされた気もしていて。
一言で良いか悪いか片付けるだけでなく、うねりの中にいるという事を意識してみる。文脈を意識して、部分的に見てみる。大きな意味を分解していくイメージで。
何度かこのNOTEでもお伝えしたけど、僕も含めて人は意味を探しがちだ。
どんな意味があるのか?目的は何なのか?
それはそれで大事かもしれないが、まずは作品をリズムと捉え、心地よさを楽しんでみる。
心地良い音楽を聴いている時のように、ただただ身を任せてみる。
僕にとってはとても良いアンサーをもらった気がして、気持ちが軽くなった。
センスとはリズム。
この言葉自体にセンスを感じるのは僕だけだろうか。
そして、面白いリズムについても本書は言及している。
調和が取れすぎても面白くない。完璧すぎるものになぜか惹かれないのは、ツッコミどころがなさすぎると、飽きてしまうから。
かっこよさや一種のセクシーさのようなものは、バランスの崩れにこそある。
僕はこの部分を読んでいて、Aesopのボトルを思い出していた。
Aesopのデザインは、ある程度反復しながらも、メイン色と黒の部分が適度にバラついている。
良い意味でバランスが崩れているから、とてもかっこよくて、セクシーに感じるデザインだと思う。
僕らは学校や家で、バランスよく作る事を学んできた。
再現する、真似をするということも同義かもしれない。
しかし、まずは再現することをやめる事から、センスは磨かれていくとこの本は伝えてくれている。
自分の軸を持ってこそ、センスは磨かれていく。
その他大勢が良いからという理由から逸脱して初めて、自分の個性が出てくる。
自分が良いと感じられるものを信じてみる。
理由や目的は一旦置いておいて、心から良いと思えるものを増やしていく。
誰が何と言おうと、自分にとって良いものはかけがえのないものだから。
まだまだ言語化出来ていないけど、まずは小さな意味から考えてみたいと思う。
今日もいい一日になりますように。
感謝を込めて。
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